今日はまたこれといった記念日がないので
過去の出来事をさっと調べてみると…
1971年9月18日に日清食品が世界初のカップ麺となる
「カップヌードル」を発売しています。
54年前のできごとですねぇ…私が2歳の頃です。
簡単で美味しいですよね…カップヌードル…
子供の頃から身近にあるから
なんだかんだ食べてますよねぇ…
昔は透明のフォークがついていてそれで食べてましたよねぇ
ノーマルが無難に美味しいですが
カレー味やシーフードも捨てがたいですねぇ
近年はほとんどカップ麺や袋麺も食べることはないのですが
たま~にコンビニとかで見かけて衝動買いして
食べてしまいます。
もう私にはしょっぱすぎてスープは全部飲め干せませんが…
そしてカップヌードルといえばCMソングも印象的なものが多かったですね
私の世代だとなんといっても「そして僕は途方に暮れる」ですし
「翼の折れたエンジェル」ですねぇ…
両方ともレコード当時から持ってたりします。
さてさて
本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
1971年発売のカメラです。
上記のカップヌードルの発売年と同じです。
「35DC」のほうが一足早い4月発売です。
デラックスな35mm判コンパクトカメラで「35DC」です。
簡単に撮影できるように露出はプログラムオート専用機となっています。
そしてそのプログラム露出で暗い被写体でもフラッシュなしで
できるだけカバーできるように40mmF1.7の大口径レンズを搭載します。
ピント合わせは距離計二重像です。
大口径レンズを搭載しつつもオリンパスらしい軽量小型のカメラで
どこにでも気軽に持ち歩けるカメラです。
フラッシュ使用時にもプログラムオート撮影が可能な
世界初の自動フラッシュマチック機構や逆光補正機能も搭載しています。
お預かりしている「35DC」は
ご依頼者様のお宅でかなり長い間眠っていたものと思われます。
外観は非常にキレイでファインダーやレンズに
少しばかりカビはあるものの状態は良く
保管状況も適切だったと思われます。
とても丁寧に扱われていたものと思われます。
「35DC」のシャッター自体は機械制御で
電池がなくても動作はするのですが
プログラムオートで露出計と連動しており
露出計が動作していない場合、
あるいは動作しないほどの明るさだった場合は
撮影の失敗を防ぐためシャッターロックがかかります。
ただそれだと最初のフィルム送りの際に困ることが多いので
前期だと強制的に露出計を動かす「F」ボタンがあり
今回のように後期だとバッテリーチェックボタンを押しながら
シャッターを切ることで強制的に切ることができます。
ただこれも電池が入っていて露出計が動くことが前提です。
そしてお預かりの「35DC」は残念ながら電池を入れても
露出計が動作しません。
「35DC」はオリンパスらしいちょっと変わった構造をしていて
露出計本体が底部に配置されていますが
露出計指針を物理的に強制的に動かすと
何とかシャッターは切れることは確認できました。
露出計本体に直接電圧をかけると
露出計が動作することも確認できました。
電池はキチンと抜いて保管してあったと思われ
電池室自体はキレイなのですが
電池室裏のハンダの劣化か配線劣化が原因かと思われます。
これから分解を進めて配線関係のチェックと修理
機械的駆動部の清掃整備を行っていきます。
フラッシュマチック関連の回路があることもあり
意外と分解には手間がかかります。
小さなボディに割とぎっしりと詰め込まれています。
それでもシャッターユニットや巻上機構等の
機械動作部分の整備性は良好です。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。