コニカFTAのカメラ修理

今日は「アルバムの日」だそうですよ
フエルアルバムでお馴染みの
ナカバヤシ株式会社が制定しています。
一年最後の月の12月は
その年の思い出をアルバムにまとめる月
そして「いつか時間が出来たら」
「いつか子どもが大きくなったら」「いつか、いつか…」と
後回しにされることなく
アルバムづくりをしてもらいたいとの願いを込めて
その5日(いつか)を記念日としたものだそうです。
今はプリント写真は少ないかもしれませんが
データだったとしても撮りっぱなしで
なかなかまとめることは少ないものですね。
プリント写真だってアルバムにまとめられずに
いろんなところにはさまっていたりします(苦笑)
でも最近、不要なアルバムの整理も兼ねて
まとめられていないプリント写真も
一通りまとめました…
部屋の片づけをしてたらいろんなところから
懐かしい写真が結構大量に出てきたからなんですが…(笑
撮った直後に見るのも楽しいですが
何十年かたって改めて見る写真はまた輝きますね。

さてさて

本日は「コニカFTA」のカメラ修理を行っています。
1968年発売のカメラです。
レンズマウントは「コニカオートレックス」が発売された際に
SS優先オートに対応できるように開発された
「コニカⅡマウント」を採用しているカメラです。
「FTA」でも同様にSS優先オート露出が搭載されます。
オートレックスから進化して露出計はTTL化されています。
ただFTAではハーフ判への切り替えはありません。
シャッターは各社に採用されて評価の高い
コパスクエアSです。

まずは「FTA」の定番ともいえる接眼レンズの曇りです。
今回はまた重症でファインダー内の像が見えないほど
曇っています。接眼レンズの内側が曇っていることが多いのですが
レンズ自体の変質で曇っている場合も多く
その場合は清掃しても曇りは除去できません。
後で確認しましたが今回はなんとかクリアにできそうです。
そしてこれも定番ですが露出計が不動です。
おそらく長らく電池を入れっぱなしにしていた時期が
あったのだと思われます。
それによる配線の腐食は他のカメラでも定番ですが
FTAの場合は電池室底部のマイナス端子を支えている
基部も腐食で崩れてしまいます。
今回も端子を軽く押し込むと奥深くまで引っ込んで
出てこなくなりました。端子基部の再建も必要そうです。
コニカ機は機種問わず底部電池端子の支えの
トラブルが比較的多いです。
経年劣化に弱いプラスチック製で脆くなりやすいのですね。

これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます
ちなみにシャッターはさすがコパルスクエアで
細かい精度はともかくとしても
元気に動作しています。
まずは少々ややこしいオート制御や
糸連動を交わしながら
ミラーボックスを分離して
電池室からの配線交換あたりから始めます。

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