今日は「カレンダーの日」だそうですよ。
1872(明治5)年に太政官布告で
太陽暦が採用されることとなり
明治5年12月3日(旧暦)が
1873年(明治6年)年1月1日(新暦)となったことに
由来しています。
ちょうど来年のカレンダーを用意する
時期でもありますものね
当店内では壁掛けカレンダーは2枚用紙して
1枚を翌月表示しているので
既に今月から来年のカレンダ-が稼働しています。
まぁいつものカープカレンダーなんですが…(笑
12月入ると年末までは早いし
何かとバタバタする時期でもありますものね。
ラストスパートがんばっていきましょう!
さてさて
本日は「ニコマートFTn」のカメラ修理を行っています。
1967年発売のカメラです。
中級機として発売されたニコマートシリーズのカメラで
初代である「FT」に開放F値補正操作が追加となり
(レンズ絞りリングを一往復させることで
ボディ側に開放F値がセットされ露出計が正しく使用可能となる)
中央部重点測光採用、ファインダー内に設定SS表示と
使い勝手が進歩したモデルです。
シャッターユニットは変更なく
丈夫さで定評があり他社でも多く採用される
コパルスクエアSです。
当時のトップモデルF一桁機は「F」ですが
それにも負けないほどの丈夫さで信頼性の高いカメラです。
お預かりしている「ニコマートFTn」も
その丈夫さ故、シャッターは比較的快調に動作しています。
たださすがに経年で油切れや
各部に汚れがたまっていることもあり
操作系がやたらと重いです。
(巻上、SS設定リング等々)
そしてトラブルの少ないニコマートFT系で
比較的トラブルが多いのが露出計関連ですが
今回も動作はしているもののその指示値が
3段ほどアンダーで表示されてしまいます
多少の誤差ならネガであれば問題ないでしょうが
3段アンダーはさすがに暗くなってしまいますね。
これも摺動抵抗(マイラー抵抗)の汚れが原因かと思われます。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
中級機とはいえこの時代のニコンらしく
分解整備を行われることが前提として造られていて
整備性は非常に良好で調整機構も上手く配置されています。
ファインダー内SS表示は糸連動なので
ここの取り回しに多少の注意が必要です。
ニコン機としてはめずらしくファインダー周りに
意外とモルトが多用されているので
ここが劣化してくると
ファインダー内がモルト屑だらけになってきます
今回もファインダーには結構モルト屑は入り込んでいます。
粉状になったモルトは
なかなかキレイにいなくならないのですよねぇ
焦らずに慎重に清掃整備を行っていきます。
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