今日は「いいニッパーの日」だそうですよ。
「いい(11)ニッパー(28)」と読む語呂合わせからですね。
仕事ではニッパーの出番はさほどありませんが
仕事以外の場面で使うことの方が多いですかね。
そういえばこれで思い出しましたが
よく使う小さいほうのニッパーの刃が
もうボロボロになっていて
そろそろ買い替えないといけないのでした。
早速注文しておきます。
ニッパーに限りませんが作業に使う道具は消耗品です。
「弘法筆を選ばず」とはいいますが
ある程度使いやすい道具を切れ味の良い状態で使うことが
作業を効率的に安定させる一因だと思います。
刃物類でもドライバー類でも先端が消耗し
キレや食いつきが悪いと感じたら早めに交換です。
作業量にもよりますが比較的頻繁に交換するので
必要以上に高級な工具である必要はありません。
でも安物だと明らかに使い勝手が悪くなるので
そのあたりはバランスを考えて選んでいくとよいと思います。
へたったものや精度の悪い工具を
誤魔化して使っていると作業の失敗やケガに繋がります。
正しい工具を正しく使えばほとんどの作業は
効率よく行えると思います。
さてさて
本日は「ミノルタSR-1s」のカメラ修理を行っています。
1967年発売のモデルです。
「SR-1」シリーズは普及版ということで
トップモデルとの差別化を図るために
基本的な構造はトップモデルと同じなのに
1/1000が省略されてきました。
それがこの「SR-1s」ではついに1/1000が搭載されています。
ベースとなっているのは「ニューSR-7」です。
当時のトップモデルは既に「SR-T101」に切り替わっています。
「ニューSR-7」にしてもダイキャストを含む基本構造は
「SR-T101」と共通なので
これらのモデルから露出計を省略したモデルといえます。
露出計の有無で差別化はできているから
1/1000は搭載した…というところでしょうか
今となってみれば露出計のないシンプルな構造の
「ニューSR-7」や「SR-T101」だと考えれば
なかなか使いやすくてよいカメラではないかと思います。
お預かりしている「SR-1s」は一通りは動作しています。
ただ巻上や幕軸に油切れの兆候が見られ
高速シャッターの精度はあまり出ていない状態です。
これからさらに長く使うためには
このあたりでしっかり整備が必要な状態です。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
露出計がないので巻き戻しクランク周辺は
がらんとスペースが空いています。
糸連動のないSRーTともいえますので
整備性は良好です。
SR-Tと同じくスローガバナーは
巻上部脇に配置されています。
プリズム抑えにはコルクが使われいて
プリズム前面にも加水分解しない素材の
緩衝材が使われているので
プリズムの腐食は起こりにくいカメラです。
改めてみると構造的にもなかなか優れたカメラです。
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