日別アーカイブ: 2026年8月5日

ニコンFEのカメラ修理

今日は8月5日の語呂合わせで多くの
記念日が制定されていますね。
「ハコの日」、「発酵の日」、「ハンコの日」
「箱そばの日」、「はしご車の日」、
「奴(やっこ)の日」…とかがあるようです。
この中で「ハコの日」は紙の箱(紙器)を
指しているのですが
当店でもカメラの発送等で段ボール箱をよく使います。
精密機器の発送なので梱包はやはり入念に行います。
緩衝材を適度に詰めて(あまりぎゅうぎゅうに詰めすぎもよろしくない)
もし落下したり転がったりしても
カメラにはダメージないように梱包します。
箱自体の丈夫さも大事ですがエアキャップや
ボーガスペーパーの使い方も大事になってきます。
なんでもお手軽にスピーディーに発送できる時代になって
非常に便利ですが確率は少ないとはいえ
発送トラブルもありうるので
お手元に無事に届くまではやはり心配だったりします。
カメラは落下等の衝撃には弱いのでなおのことですね。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
1978年発売のカメラです。
前年に発売された「FM」と多くの部分を共用した
姉妹機で「FM」が機械制御シャッターの
マニュアル露出専用機なのに対して
「FE」は電子制御シャッターを搭載し
マニュアル露出に加え絞り優先オートを搭載します。
シャッターユニットはいずれもコパル製で
制御部のみが機械式か電子式かの違いとなります。
ただそれにも関連してファインダー内露出計表示等も
異なる部分があり好みの問題ではありますが
両機とも非常に使いやすい取り回しの良いカメラとなっています。
個人的には「FE」の追針式メーター表示は
マニュアル露出時にも非常に使いやすいと思います。

お預かりしている「FE」はシャッターを切ると
ミラーが跳ね上がり…まではいいのですが
そこからシャッターが起動しません。
電池の入っていない場合にM90や「B」以外の
電子制御シャッター設定だと普通に起こる現象ですが
これが電気を必要としない「M90」や「B」でも起きてしまいます。
FE/FM系のミラーアップトラブルは割と見かけるトラブルですが
シャッターは切れるのにミラーが降りてこない場合は
たいていはシャッター羽根走行不良が原因で
今回のようにミラーはあがるけどシャッターが切れないは
ミラー駆動部からシャッターへのリンク機構の
動作不良かと思われます。
少し余談ですが「M90」や「B」で普通に動作して
低速シャッターであれば電子制御でも普通に動作するのに
高速シャッターだと同じようにミラーが上がるだけで
シャッターが動作しない…というパターンもたまにあるのですが
これもミラーからのリンクが正常に動作していない可能性が高いです。

それとはまったく別のトラブルなのですが
過去にスクリーンを外して下から
内部の清掃を行ったのだと思われるのですが
その際に露出計指針を曲げてしまっているようで
指針が引っかかってスムーズに動きません。
FE系は簡単に下からスクリーンが外れるので
清掃を行っている場合も多いかとは思うのですが
指針は非常に細くデリケートでちょっと触っただけで
簡単にひん曲がります。
折れたりしていないのは不幸中の幸いですが
露出計管制部ごと取り外して指針の修復も行っていきます。
そこから分解を進めてシャッターユニット、ミラー駆動部の
清掃整備を行っていきます。

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