キヤノンデミEE28のカメラ修理

今日は「さくらの日」ということですが。。。
開花宣言はされているものの都内は寒いですよ~
2日連続の冷たい雨模様です。
普段はお店に引きこもっているから全くわかりませんが
本当に桜(ソメイヨシノ)は咲いているのかな
明日は定休日です。
近所の桜、咲いているか少しだけ見に行ってみましょう

さてさて

本日は「キヤノンデミEE28」のカメラ修理を行っています。
初代デミが登場してから4年後の1967年
デミEE28がデビューしました。
このEE28がデミシリーズとしては最終モデルとなります。
セレン式の露出計を搭載し、露出はプログラムオート
ピントは目測で設定します。
レンズは28mmF2.8と搭載します。

今回、ご依頼者様からお預かりしたデミEE28は2台
1台はシャッター好調ですがセレンが劣化しています。
全く起電していないわけではないのですが
通常に使うには発電が弱すぎる状態です。
もう1台はセレンは元気良いのですがシャッターが不調です。
どちらか1台をきちんと使える状態に。。。とのことでしたので
今回はシャッター好調な個体にベースに
セレンを載せかえることで対応いたします。

今回、お預かりした個体の1台は製造番号が10万番台
もう1台は20万番台、最初の1桁から違うので
もしかしたら。。。と思ったのですが
予想以上に細かい部品の変更がされていますね。
実はせっかく2台あるから
なるべく外装部品も
キレイな部品のいいとこ取りをしようとしたのですが
外観は一緒でも取り付け部分の形状が違ったりとかが多く
(シャッターボタン、巻上レバー、上カバー巻き戻しクランク部)
その辺りの載せ換えはほとんどできませんでした。
どちらもそれなりにキレイではあるので問題はありませんが。。。
セレンに関連する部分は全く変更ないようだったので
今回の本来の目的には支障ありませんでした。

セレン載せ換えに平行してシャッターユニットを中心に
各部点検整備一式を行います。

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