キヤノンFXのカメラ修理

今日から4月!ということで新年度ですね。
環境が大きく変わる方も多いのではないかと思います。
4月1日は「トレーニングの日」ということでもあるそうです。
「新年度のスタートに定期的なトレーニングを始めましょう!」ということみたいですね。
うーん、全く行ってないわけではないのですが
もっと定期的に負荷の高い運動しなくてはいけませんねぇ。。。

さてさて

本日は「キヤノンFX」のカメラ修理を行っています。
「キヤノンFシリーズ」の先陣を切って1964年に発売されたモデルです。
このモデルからレンズマウントもFLマウントに変更されています。
露出計は外光式でH(高感度・低輝度時)・L(低感度・高輝度時)
切替式となっています。
露出計等の周辺機能は今後、どんどん進化するのですが
シャッター周り等、基本的な部分はこのFXの造りをベースに
今後のFシリーズのモデルが展開していくことになります。

お預かりしているFXは
ご自宅でかなり長い間眠っていた個体のようです。
まずは定番のプリズム腐食が見受けられ
全体的に油切れがかなり進んでいます。
シャッター速度の精度も出ていませんが
シャッター音が明らかにおかしく
かなり高域のノイズを含んだ耳障りな音になってしまっています。
これも油切れが原因と思われます。

既に作業は完了していて最終チェックを行っている段階です。
腐食プリズムは中古良品での交換で対応いたしました。
付属しているFL50mmF1.8レンズは
カビがかなり見受けられたので清掃を行いました。

昔のキヤノンの一眼レフ(Fシリーズ・Aシリーズ)は
他のメーカーに比べても
スタイリッシュでカッコ良いカメラが多いと思いますが
その1連の「キャノンらしいカッコ良さ」というのは
このFXから始まったのではないかと個人的には思っています。
もちろん中身も非常にしっかり造りこまれた
高級感溢れる造りとなっています。

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