ミノルタコードのカメラ修理

今日は「エベレスト登頂記念日」だそうです。
1953年5月29日に世界で初めて登頂されたとのことです。
8000m超のいわゆる「デス・ゾーン」なんて
とても現実味がありませんが
多少の雪山には今後、挑戦していきたいですね。
装備も体力もスキルもまだまだ全く足りませんが。。。

さてさて

本日は「ミノルタコード」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1953年、まだセルフコッキングにはなっておらず
フィルム巻上とシャッターチャージは別々に行います。
このモデルからミノルタの二眼レフではおなじみの
ピントレバーが振り子式になりました。
搭載レンズはプロマーSⅢ75mmF3.5(テイクレンズ)
このレンズは旭光学製(後のペンタックス)ですね。
シャッターは1/300までのシチズン製のものと
1/500までのセイコーシャラピッドの2種類存在しますが
今回、お預かりしている個体はセイコーシャラピッド搭載です。

お預かりしているミノルタコードは
シャッターはとりあえず動作していますが
シャッター羽根に粘りが多少有るようです。
レンズはカビ・クモリが非常に多い状態です。
カビは大抵の場合、何とかなることが多いのですが
クモリはレンズ・コーティングの変質によって起こるものも多く
取れないものも多々あります。
今回、クモリが最も酷いのはテイクレンズの前玉群です。

まずは気になるテイクレンズの前玉群の清掃を先に行いました。
元々あるわずかな拭きキズはおちませんが
クモリはほぼ全て除去することができました。
これなら気持ちよく撮影に臨めると思います。
写真にも写っていますが二眼レフでは定番の
ミラーのクモリはどうにもならないので
交換で対処いたします。

これから本格的にシャッターユニット、ヘリコイド、巻上部等々の
整備を順次行っていきます。

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