今日は「世界パスタデー」だそうですよ。
パスタといえばやっぱり「スパゲッティ」ですよね!
最近そういえばご無沙汰かも。。。
クリームソースの濃厚な
美味しいスパゲッティ食べに行きたいなぁ。。。
さてさて
本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
1971年発売。搭載レンズは40mmF1.7です。
このレンズの評判がまた良いですよね。
露出はプログラムオートのみです。
シャッター制御は機械式制御ですが
針挟み込み式のオート露出で光量不足の場合は
シャッターロックがかかるので
電池を入れないとシャッターを切ることはできません。
今回は全くの偶然なのですが
別々のご依頼者様から立て続けに35DCの依頼をお受けしました。
なので今回は2台まとめてご紹介します。
1台は前期モデル、1台は後期モデルですね。
基本的な構造はほぼ同一です。
どちらも外装の状態もよくキレイな個体です。
2台とも各部点検整備一式を行いますが
現状、2台とも露出計周りにトラブルを抱えています。
まずは前期モデルのほうですが
一見露出計は動いていてシャッターは切れるのですが
明るさが変わってもファインダー内指針の位置が
なかなか変化しません。
何度かシャッター半押しをしているとようやく
正しい位置(と言っても随分アンダーにズレているのですが)に
落ち着きます。
どうやらボディ底部にある露出計の針が
どこかにひっかかるようです。
35DCは実際の露出計はボディの底部にあり
シャッター半押しで針を挟み込んだときに
挟み込み機構に連動したファインダー内指針が動作する仕組みです。
露出計のSWはありませんので
常に露出計は動作しているのですが
実際の値はシャッター半押ししたときに初めてわかるようになっています。
もう1台の後期モデルのほうも
随分露出計はアンダー目に振れているようです。
(ちなみにどちらも1.3Vでテストしています)
こちらは晴れた屋外のような明るい場所だと
まずまず動作するのですが
暗い場所にレンズを向けてもあまり指針が下がりません。
試しに薄暗い場所でレンズキャップをして試してみても
指針は「1/60 \f4」あたりを指しています。
「これも何か引っかかって下がらないのかな。。。」とも思いましたが
試しに電池を抜いてシャッターを半押ししてみると
指針はちゃんと下がってシャッターロックがかかります。
実際は分解してみてはっきりわかったのですが
受光体(CDS)の劣化が原因で
光が当たらなくても抵抗値が上がらないことが原因でした。
中古良品のCDSに交換することで対処します。
作業はもちろん1台ずつ行いますが
それぞれ分解を進めて
他にも不具合がないか
各部点検整備一式を行いつつ
不具合箇所を修理していきます。
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