今日は「進化の日」だそうですよ。
私も日々進化していかなければ!(笑)
正直、この年齢になると
衰えることのほうが多いのですが
まだまだ何かしら進化していける部分はあるはず。。。
ということで、今日もがんばりましょー
さてさて
本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
言わずと知れたキヤノン初の本格プロ向け一眼レフですね。
開発も各部門から24人の人員を集め
5年以上をかけて発売に至ったのだそうです。
社運を賭けた当時のフラッグシップなだけあって
非常に丈夫に作られていますが
デビューから45年以上を経過し
さすがに整備を必要としている個体が多いと思われます。
お預かりしているF-1はかなり初期のモデルのようですが
外観は非常に美しく大切に使われてきたことが伺えます。
しかしながらやはり全体的に油切れ等々で
動きの悪い部分も多いようです。
高速シャッターに随分、ムラがあることと
ミラーボックス横にある
露出計に連動する絞り連動部分がバネの力では
戻らなくなっているようです。
今回はちょっと気になる部分もあったので
まずは脱着式のアイレベルファインダーから
取り掛かっていきます。
写真にも写っていますが緩衝材として
巨大なモルトが貼ってあります。
もちろん劣化してしまってボロボロです。
プリズムに直接触れているわけではないので
プリズム腐食には直接影響しませんが
交換しておきたい部分ですね。
そしてプリズムを取り出すわけですが
写真左側に出っ張った部分が写っています。
これは露出計をファインダー視野内に映すための
子プリズムともいえる部分なのですが
ここが腐食したり、割れていたりする個体を
たまに見かけます。
今回も視野内で露出計が見える部分に
大きなクモリがあって露出計が見えにくくなっているので
先にこちらをチェックしたのですが
やはり接着部分が腐食してしまっているようです。
今回はプリズムごと交換で対応します。
ファインダーを組み上げたら引き続き
ボディ側の整備に取り掛かります。
今回は大丈夫でしたがF-1はX接点の
不良が多くフラッシュが発光できない個体も多いので
これから手に入れようとお考えの方は
そこもチェックしたほうがよろしいかと思います。
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