ニコマートFT2のカメラ修理

今日は「東京ディズニーランド開園記念日」だそうですよ。
1983年のことなんですね。今年で35歳になるわけです。
気がつくと私も首都圏に長らく住んでいますが
1回しか行ったことないのです(汗)
うーん、ひとりで行くようなところでもないし
これからもちょっと縁がないかもなぁ。。。(笑)

さてさて

今日は「ニコマートFT2」のカメラ修理を行っています。
ニコマートというと当店の周囲以来で多いのは
圧倒的に「FTN」なのですが
「FT2」はその改良型になります。
発売は1975年です。
基本的な構造は最初のニコマートでもある「FT」と
ほぼ同様でシャッターユニットも信頼性の高い
コパルスクエアSは同一です。
それでも「FT2」は使いやすさの部分でいろいろ改良が見られます。
「FTN」と比較すると。。。
固定型ホットシューの搭載、
使用電池は水銀電池ではなく酸化銀電池(SR44)
シンクロソケットはX接点で統一。。。等々あるのですが
個人的には電池変更の点と
フィルム感度設定ダイヤルが使いやすくなったことが
本当に便利になったと思います。
FTNまでの感度ダイヤルは回しにくい上に
個体によってはかなり重いものも多く
難儀することも多かったのですが
FT2になるとシャッタースピードダイヤルレバー先端の
ロック解除ボタンを押したまま操作すると
非常に軽く感度を変更できます。

お預かりしている「FT2」はとてもキレイな
間違いなく美品と言えるブラックボディです。
全体的に一通り動作していますが
露出計は全体的に少々アンダー気味です。
今回は各部点検整備一式に加え
少しばかりキズの目立つ
ファインダースクリーンを交換して欲しいとのご依頼です。

先にシャッターユニット、ミラー駆動部の整備を行って
組み上げる段階でスクリーンの交換に取り掛かります。
ニコマートFT系のスクリーンを取り出す際には
ファインダー内に見えるシャッタスピード指示板と
露出計の針が邪魔になりますので
それらを上手く避けて取り出しを行います。
写真では露出計は一旦外しています。
露出計を外すためには巻き戻し軸も外す必要があり
FT2の場合は巻き戻し軸部分にある基板も外す必要があります。
(FTN以前はここに基板はありません)
もちろんこの際に接眼レンズ下にある座布団モルトと
メーター周りのモルトの交換も行います。

ニコマートに限ったことではありませんが
プリズムを降ろさないとファインダースクリーン清掃が
できないモデルはこの段階での清掃に
かなり神経を使います。
組み上げた後にファインダー内にゴミが見つかると
当然、またプリズムを降ろさないといけません。
この段階ではキレイでも最後にテストでシャッターを切っていると
どこからともなくゴミがまた落ちてきてガックリすることもあるので
周辺部も含めて入念に清掃を行います。

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