今日は4月16日ですね。
当店の最寄り駅は西武新宿線の「新井薬師前駅」なのですが
1927年4月16日に
旧西武鉄道・高田馬場-東村山間が開業しています。(村山線)
これが現在の西武新宿線になるわけですね!
90年以上の歴史のある路線ですが
現在、新井薬師前駅も含む中井-野方間で
地下化工事が行われています。
完成するのはまだまだ先ですが
駅前の風景は全く違ったものになりそうですね。
さてさて
本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
1966年に初代エレクトロ35が発売され
多くのモデルが発売され
進化を続けてきたエレクトロ35シリーズですが
1975年発売のこの「GX」がシリーズ最終モデルとなります。
初代に比べると随分と小型化され洗練されたイメージです。
初代から統一されている電子制御シャッターによる
絞り優先AEによる露出、
おなじみの黄色と赤の矢印による露出ガイドも
最後まで引き継がれました。
コンパクトで高級感あるボディに
40mmF1.7の大口径カラーヤシノンを搭載します。
お預かりしている「GX」は
ご依頼者様いわく明るさが変わっても
ずっと同じシャッタースピードで切れてしまうということです。
現状チェックを行ってみると
電源が全く入っていない状況のようです。
「GX」は前述したように電子制御シャッターですが
電源が入っていなくても最高速でシャッターは切れます。
しかしながら電源が入っていないと
露出制御も何も行えません。
電池室をチェックしてみるとやはりそれなりに緑青が
発生しています。一番の原因はこれだと思われます。
電池室側から緑青が確認できるということは
当然、裏側のハンダ付けは腐食で断線していました。
まずは腐食がリード線を伝ってどこまで広がっているかを確認します。
上の写真では既にレンズは取り外してありますが
分解する前に見た感じでは比較的レンズはキレイかと思っていたのですが
(バルブがないので透かしては見ていなかったため)
外してみるとかなりカビが発生していました。
シャッターユニットの整備の後、もちろんレンズも清掃します。
シャッターユニットそのものは何とか動作しているようです。
ただ今のところ動作が不安定なので
まずは接点を清掃するところから始めていきます。
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