キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は6月9日ということで
「ロックの日」だそうです。
音楽の「rock」であったり、鍵の「lock」それぞれの記念日だそうです。
鍵といえば昔からそうなのですが
出かけるときに「あれ?鍵ちゃんとかけたっけ?」と思い
家を出てすぐに確かめに戻ることがよくあります。
鍵だけじゃなくて「エアコン切ったかな?」とか
「給湯器のスイッチ切ったかな?」とか
気になり始めるとキリがありません。。。(苦笑)
で、確認するため戻ってもほぼ間違いなく
切ってあるし鍵もちゃんとかけてあるのですが。。。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
当時、めちゃくちゃ売れた大ヒット作ですね。
発売開始は1976年です。
世界初のマイクロコンピュータ搭載カメラとしても当時話題になりました。
キヤノンがカメラ以外の電卓やコピー機等々で
培ったカメラ設計以外の技術もかなり大きく反映されていると思います。

このAE-1を1号機として「キヤノンAシリーズ」が始まり
数々のヒット作を発売していくわけですが
基本的な構造はこのAE-1がベースとなっています。

販売台数が尋常じゃなく多いこともあり
今でも手に入れやすく、修理依頼も多いカメラですね

今回、お預かりしているAE-1は
Aシリーズ共通の定番トラブルであるシャッター鳴きはないのですが
オート時にレンズ側の絞りを制御する
マウント部連動レバーの動きが非常に重く
オートがかなり不安定な状況です。
不安定なだけではなく、露出計もオートも大幅にオーバー気味で
ネガであったとしてもちょっと明るくなる過ぎるのではないかと思われます。

フレキの多いカメラは分解にも神経を使いますが
AE-1は比較的まだ楽なほうです。
今回、シャッター鳴きは出ていませんが
ミラーボックス横のシャッター鳴きの原因となる部分も
予防のためしっかり整備いたします。
ミラーボックス反対側にある絞り制御部も
もちろん念入りに清掃・注油を行います。

写真には写っていませんが
付属しているFD50mmF1.4s.s.cレンズは
絞り羽根が全く出てこない状況です。
レンズを外して強制的に羽根を出してみると
油まみれの絞り羽根が出てきました。
FDレンズはこのパターンが比較的多いですね。
こちらも、もちろん一緒に整備していきます。

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