スーパーリコーフレックスのカメラ修理

今日は「幽霊の日」だそうですよ。
四谷怪談にちなんだ記念日なのですね。
エンターテインメントなもので幽霊的なものは
全く否定するつもりはありませんが
(貞子や伽椰子は大好きでめっちゃ見てるし(笑))
人間の霊魂なんて存在はしないでしょうねぇ。。。
生き物は基本的に死んだらすべてが終わりだと思います。
でも普段人の目に見えない超常現象とか
不思議な出来事はあってもおかしくないと思っていて
それはきっと精霊や蟲のようなものが起こしていて
決して人の霊魂とかではないと思っています。
まぁ、何が怖いって亡くなった人より生きている人が
一番怖いような気がしますが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「スーパーリコーフレックス」のカメラ修理を行っています。
ギアを使った前玉回転式ピント調整と軽量なプレスボディーで
お馴染みの「リコーフレックスシリーズ」の一員です。
ただ、スーパーリコーフレックスは国内販売されたモデルではなく
主にアメリカで販売されたモデルです。(1956年発売)
その後、中古品として大量に日本国内にも入ってきていますので
中古市場では割と見かけるモデルだと思います。
このスーパーリコーフレックス、ネームプレートのデザインや
搭載するシャッターユニット等、かなりバリエーションがあるようです。
お預かりしている個体は最高速1/300のリケンシャッターを搭載し
セルフタイマーも装備しているタイプです。
レンズはリコーアナスチグマット8cmF3.5です。

今回のスーパーリコーフレックスですが
もはやリコフレでは定番ともいえるピントリングの固着です。
全く回らないわけではないですが非常に重い状態です。
グリスが経年劣化で固くなってしまうため起きる現象で
一旦前玉回転部を外してキレイに清掃した後に
グリスアップを行うことで見違えるように
軽くスムーズに回るようになります。
他、レンズのカビ、汚れ、ファインダーミラーの劣化
若干のシャッター羽根粘り、セルフタイマーの固着等々
ありがちなトラブルがいろいろありましたが
全体の整備一式でどれも問題ない状態に復活させることができました。

プレスボディのリコーフレックスは
リーズナブルな二眼レフとして大ヒットしたカメラですが
こうして整備を行って外装もキレイに仕上げると
非常に高級感もあり、眺めているだけでも楽しくなってきます。
いかにも輸出モデルっぽいネームプレートも
他のリコフレとまた違って良いですね。
最終チェックを行って完成となります。

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