今日は「スイカの日」だそうですよ。
甘くて水分たっぷりなスイカは
この季節にまさに持ってこいですよねぇ。。。
適度に冷やしてあるとさらに美味しいですよねぇ。。。
暑いけど風通しの良い山中の古民家の
縁側とかで食べたいですよねぇ。。。
で、お腹一杯になったら畳の上で昼寝ですよねぇ。。。
まさに「日本の夏」
妄想が止まりません(笑)
昔と違っていくら風通しが良くても
昼間から冷房ナシでお昼寝は今はなかなか難しいですかね。
子供の頃は意外と風が少しあれば
居間で気持ちよく昼寝できたと思うのですが。。。。
さてさて
本日は「ニコンF2」のカメラ修理を行っています。
伝説のニコンF登場から12年
「F」の正常進化版ととして発売されたのが「F2」です。
取り外し式の裏蓋は蝶番式となり
シャッターボタンの位置も変更されたりといった
使い勝手の部分も改良され
シャッタースピードは最速1/2000となり
さらにセルフタイマーを使用した最大10秒までの
スローシャッターも可能となり
スペック的にも進化しています。
もちろんフラッグシップのF一桁機ですから
ニコンらしい非常に優れた堅牢性も受け継がれています。
お預かりいている「F2」は
アイレベルファインダーが装着されています。
F時代に比べてスマートになった
(とはいってもちょっと頭でっかちではありますが)
フォトミックファインダーも魅力的ですが
やはりシンプルなアイレベルファインダーは良いですね。
プリズムが腐食しているものも多く見かけますが
今回のアイレベルファインダーはプリズムもキレイです。
とはいえ、ファインダー内部のモルトは
やはりボロボロに腐食していましたので交換は必須です。
特に接眼部周りにあるものは
プリズム腐食を誘発しますので慎重に除去して交換します。
ボディ側は一見、シャッターも問題なく動いているように
見られますが実は高速シャッター(1/2000,1/1000)は
ほとんど開いていません。
このシャッタースピードで写真を撮ると
ほんの端っこ以外はほぼ真っ黒になってしまうでしょう。
1/500でさえ写真中央で1/1500の露光になっており
シャッター走り終わり付近では1/2000になってしまっています。
先幕・後幕のバランスが大きく崩れている状態です。
幕軸の清掃・注油の上。再調整が必要な状況です。
スローガバナも油切れのようで
1秒だと途中で止まりそうな感じです。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
いつ見ても「F」や「F2」の部品はどれも非常にがっしり丈夫にできています。
動きやすい状況にさえしてやれば
また快調に動作してくれるようになると思います。
今回のF2はご依頼者様のご実家にあったもので
ご依頼者様はこのカメラ自体は使われたことはないそうです。
納品時に簡単に使い方の説明もさせていただく予定ですが
是非、ステキな写真をたくさん撮っていただければと思います。
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