オリンパス35RCのカメラ修理

今日は5月18日。。。
「こ(5)と(10)ば(8)の日」なのだそうです。
言葉にしないと何も伝わらないですものねぇ
まぁ「空気を読む」なんていう微妙な場面も
実際は多くこれがまたやっかいですが。。。
ちゃんと言葉にして伝えても
微妙な言い方や受け取り方の違いで
思ったように伝わらなかったりしますものね。
日本語はいろいろ難しい面が多いとは思うのですが
(他言語知らないからよくわかりませんが)
微妙で難しい言い回しが多い分、
正しく使えば非常に繊細な部分まで伝わると思います。
50年生きていても微妙に言葉使いが間違っていることもあるので
このあたりは死ぬまで勉強ですな。。。
でも言葉使いの美しい方はやはり魅力的に映ります。
私もがんばらなくては。。。
話は変わりますが「美しい日本語」といえば
百人一首覚えなくては。。。(年初からの課題です)

全く別の話ですが今日は「18リットル缶の日」でもあるらしいです。
5ガロン=18リットルからの語呂合わせですが
18リットル缶って言ってもピンときませんが
「一斗缶」といえば簡単にイメージできますね!
10升=1斗ですね。灯油や溶剤とかで目にすることも多いですし
一斗缶や金ダライといえば
やはりドリフのコントを思いだします。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパス35RC」のカメラ修理を行っています。
数あるオリンパス35シリーズの一員ですが
そのモデル名から愛称は「リチャード」と当時は呼ばれていました。
しかしこのあたりのオリンパスの35RCとかDCの
元々の意味はなんでしょうね。調べればわかるのかな。。。
ECやECRは何となくわかるのですが。。。
RCは非常にコンパクトに作られたカメラで
ハーフサイズのペンと比べてもそれほど大きくありません。
それでもしっかりとレンジファインダーを装備し
シャッター速度優先オート露出に加え
マニュアル露出も可能です。
電池がないと露出計+オート露出は使用できませんが
マニュアルであれば撮影は可能です。
ファインダー情報もなかなか凝っていて
まずファインダー上方に設定しているSSが表示され
下方にはSS優先オート時には露出計が示す絞り値を表示し
マニュアル時にはマニュアル設定している絞り値を表示します。
これはこの時代のコンパクトカメラとしては
非常に凝っていますし親切です。
マニュアルでしっかり使えて距離計もあるので
撮影意図を反映したしっかりした撮影にでも対応できます。
この大きさのカメラだと
手軽に簡単に撮れることが最優先事項なものが多いので
RCは一味違った玄人好みのカメラといえると思います。
さらにちょっと変わっているのが
この対応のレンズシャッター機としては非常に珍しく
シャッターダイヤルが一眼レフのように上カバー部に配置されています。
レンズシャッター機なので鏡胴部にシャッタースピードリングとしたほうが
構造的にはシンプルで済むのですが
この辺りも本格的な撮影に使ってほしいというこだわりなのかと思われます。

お預かりしているリチャード君は
電池入れても露出計が全く動きません。
この場合、オート時にはシャッターロックがかかって
シャッタ-は切れなくなってしまいます。
ご依頼者様曰く「以前は普通に使えていた」とのことです。
いろいろな要因が考えられますが
まずは底カバーを外すと見える露出計本体に
直接電圧をかけてみます。
おお、露出計の針は元気に触れますね!
。。。となると電池室からの配線不良の可能性が最も高いと思われます。
(電池室は見た目はキレイで一応磨いてはみましたが
状況は変わらず。。。)

レンジファインダーを降ろし
レンズボードを外さないと電池室からの配線チェックはできません。
で、案の定、配線は腐食が見られ
全く導通しない状態です。
加えてシャッターは普通に動作している様子でしたが
若干粘りもあるようです。
おそらくそれが関連していると思いますが
バルブでシャッターを切ると2回に1回は
バルブが効かずにそのまま切れてしまいます。
他、動作部分の整備を一通り行いながら
最終的に露出計の調整も行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。