今日は「森林(もり)の日」だそうです。
森に新緑があふれる季節でもありますね。
山登りをしているとたいていの場合
スタートは鬱蒼と茂った森林地帯から始まり
森林限界を超えて展望が開けた瞬間に
「よっしゃー!」って気分になるし
下山の時は長い長い森林地帯が
なかなか終わらないと不安になってくるのですが
森林地帯そのものは生命あふれる
非常に豊かな場所です。
北八ヶ岳とかで森林そのものをたっぷり味わえる
山歩きをすると苔むした木々に癒されますし
空気もめちゃくちゃ美味しく感じます。
ただ生命あふれる季節ですから虫も多いですが。。。(笑)
そういえば山歩きで雨に降られることが私は特に多いので
雨の森の中を延々歩く。。。なんて場面が
すぐにイメージされてしまうのですが
雨具で蒸し暑くさえなければ
雨の森林歩きはなかなか風情があって良いですよ
ほんのさわりだけでもいいから
森林地帯の匂いをかぎたくなってきました(笑)
さてさて
本日は「コニカS」のカメラ修理を行っています。
「S」が発売されたのは1959年ですが
それ以前のコニカ35mm判レンズ固定カメラといえば
コニカⅠ、Ⅱ、Ⅲと続いたモデルでした。
それまでのデザインから一変し
直線基調の全く異なるカメラとして
モデルチェンジしたのが「Sシリーズ」です。
「コニカS」はその「Sシリーズ」最初のカメラです。
コニカⅢと同様のヘキサノン48mmF2を搭載し
セレン光電池で駆動する露出計を内蔵します。
露出計はSS・絞りリングと連動しており
指針を真ん中に合致させることで露出を設定します。
シャッターはコパルSVとなりました。
お預かりしているコニカSは鏡胴に大きなガタが出ており
レンズユニットが外れてしまいそうです。
シャッターには粘りが多少見られ
スローガバナは固着しています。
露出計は動いておらず
セレンがダメだとちょっと修理は厳しいかな。。。というところでしたが
調べてみるとセレン自体は起電しているようで
セレンを抑えてある樹脂製の枠が劣化で破損して
セレンが浮き上がっており接触不良が起きているようです。
起電しているとはいえ精度がどこまで出せるかは
何とも言えませんができる限り調整を行いたいと思います。
まずはこれから先にシャッターユニットの
整備から取り掛かります。
その後、レンズ清掃、ヘリコイド・ピント調整
巻上部の整備、露出計調整、ファインダー清掃、距離計調整と
一通りの整備を行っていきます。
本来、非常に使いやすく写りの評価も高いカメラです。
ご依頼者様はお若い方ですが
是非、この年代のフィルムカメラの実力を味わってほしいと思います。
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