ヤシカエレクトロ35GTのカメラ修理

年発売開始いうことで
「ナイスの日」だそうです。
私も皆さんも思わず「ナイス!」ということが
たくさんあると良いですね!
で、その「ナイスの日」と同じように
「ナイススティックの日」が制定されています。
山﨑パンが作っているパンなのですが
コンビニやドラッグストア、スーパーでも
よく見かけると思います。
30cmほどのロールパンに甘いクリームが挟み込まれていて
たまに無性に食べたくなるのですよねぇ。。。
結構以前からあるような気がしますが
いつからだろう。。。と調べたら1977年発売開始なのですね
(余談ですが最近何か調べると1977年ってことが多くて
そのたびに「カルメン’77」が脳内再生されるのですが。。。(笑))
そんなに昔からあったのですねぇ。。。
いわれてみれば高校生の頃にも
よく食べていた記憶が。。。
実は昨日も近所のスギ薬局で買って食べました(笑)
思っている以上に「ナイススティック」ファンのようです。。。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GT」のカメラ修理を行っています。
一昨日、エレクトロ35の最終モデルである「GX」の
ブログを書きましたが
今回は比較的初期のモデルである「GT」です。
「GT」というと往年のスポーツカーを
いろいろ思い浮かべてしまう世代ですが。。。(苦笑)
この時代のエレクトロは標準的なシルバーボディと
ブラックボディのモデル名を区別していて
シルバーボディが「エレクトロ35G」で
ブラックが「エレクトロ35GT」とされていました。
もちろん中身は全く同じです。
初代エレクトロのマイナーチェンジモデルで
各接点を金メッキ化し、巻上レバー等の形状も変更されていますが
基本的には初代エレクトロと大きな違いはありません。
レンズは写りの評価が高いヤシノンDX45mmF1.7です。
大口径レンズに電子制御の絞り優先AEというのが
やはりエレクトロシリーズの最も大きな特徴ですね。
使用電池はエレクトロのために開発されたと言われている
HM-4N積層水銀電池です。
さすがに入手不可能なので電池アダプタ+4LR44で
使うのが無難だと思います。

お預かりのエレクトロGTは
まず電源が全く入りません。
完全電子制御のシャッターなので
電源が入らないとまともにシャッターは切れません。
もちろん「B」も作動しません。
電池室にかなり緑青が付着しているので
おそらくマイナス側のリード線は腐食していると思われます。
心配される電子基板関連は分解前の時点では
何も確認ができませんが
エレクトロは意外と電子基板内のトラブルは少ないので
大丈夫ではないかと思われます。
以前にも何度かここで書きましたが
エレクトロシリーズは前機種
巻き上げる途中で「カチン」とレリーズの芯棒が戻る音がします。
特に前期のエレクトロに多いのですが
このレリーズ芯棒部のゴムブッシュが劣化して潰れていると
この「カチン」音がしなくなります。
さらにこの音がしない状態だと
絞り優先オートは接点の関係上、まともに動作しません。
エレクトロでは定番のトラブルで
今回の「GT」もこの「カチン」音がしない状態でした。

予想通り電池室裏マイナス側のリード線は腐食のため
完全に断線していました。
電源の入らない主な原因はこれですね。
例のレリーズ部ゴムブッシュは劣化して
ほんのわずかしか残っていない状態でした。
もちろん古いものはキレイに除去して交換します。
シャッターユニットに直接電源をつない
動作確認だけ先に行ったのですが
精度はともかくとしても動作にそれほどの問題はないようです。
レンズ後玉にはかなり深く侵食したカビがあり
清掃したものの若干のカビ跡が残りました。
ただ、実際の撮影にはほぼ影響ないレベルだと思います。
ファインダーもそれなりに曇っていましたが
こちらは運よくハーフミラーの蒸着面には
ほぼダメージのない状態でした。
ハーフミラーを汎用品に交換すると
エレクトロ独特の青みがかったファインダーが無色になってしまうのですよね。
好みの問題もありますがあの青くてちょっと暗い感じの
ファインダーがエレクトロらしいと思ってしまいます。
ある程度、問題点の洗い出しと修理の方向性が固まったので
後は一気に整備・調整を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。