キヤノンFTのカメラ修理

今日は「スイカの日」だそうですよ
スイカって子供の頃にはめちゃくちゃ食べた記憶があるのに
大人になるとあまり食べない果物のような気がします。
あ、ちゃんと家族がいる方はそうでもないかな
私がずっと一人だからそう思うだけかもしれません(汗)
先程「果物」って書きましたが
園芸分野では「野菜」に分類され
青果市場での取り扱いや
栄養学上の分類では「果物」に分類されるのだそうです。
なかなか微妙な立場ですねぇ(笑)
昨年はカットされた状態で売っているスイカを少しだけいただきました
今年も梅雨明けしてスカッと晴れた日に
キンキンに冷やして一度は食べたいと思います。
スイカ食べるたびに
しむけんさんのスイカ早食いを思い出してちょっと笑ってしまいます。
あれ、実はすっごく薄く切られてるからあんなに早く食べられるのですね!
普通に切ったスイカで同じように早食いしようとして
とんでもないことになった記憶が。。。
(それも子供の頃とかではなくて結構いい大人になってから。。。(苦笑))
もちろん今はしっかり味わってゆっくり食べますよ

さてさて

本日は「キヤノンFT」のカメラ修理を行っています。
最近、FTの修理がコンスタントに入ってきますね
今年に限って言えば「FTb」より多いと思います。
以前にも書きましたがキヤノンFシリーズは
プリズムが腐食している確率が非常に高く
交換が前提になることが多いのですが
Fシリーズ前期(FX、FP、FT)と
FTb以降の後期とではプリズムの大きさが異なり
互換性がありません(後期のほうが横幅が少し大きい)
で、前期のプリズムで腐食のないものは既にそう簡単に見つかりません。
今回のFTもお預かり時に腐食が少しばかりあるのは確認できていて
交換用プリズムの入手が困難なので
これに関しては現状のままで。。。と
お話させていただいていたのですが
実際に作業に入ろうとして確認すると
腐食じたいは少しなのですが位置が悪く
どうも気になって仕方ありません。
。。。というわけで今回も何とかキレイなプリズムを探し出し
交換で対処することにしました。
やはり一眼レフはファインダーの見えが重要な要素ですものね。
せっかく整備に出していただいているのですから
何とか対応していきたいものです。

結局、Fシリーズのプリズム腐食もモルトが原因です。
写真にも写っていますが白いプリズムカバーにも
プリズム押さえ金具に貼られているモルトが劣化して
張り付いています。
またそのプリズムカバーが隙間だらけなので
その隙間からプリズムまで腐食させてしまいます。
プリズム腐食以外の問題点は
高速シャッターでの精度不良と
露出計の精度不良・不安定さ
各部モルトは全滅といったところです。
どれも定番のトラブルですが
シャッター幕軸と調速カム部分の清掃を行うと
それまでは高周波の濁ったシャッター音だったのが
クリアな歯切れのよい音に変わりました。
Fシリーズはこういう変化がわかりやすいカメラです。
写真には写っていませんが装着されていた
FL50mmF1.8レンズはレンズそのものはそこそこキレイなのですが
絞り羽根に油シミが見られやはりその影響で
少し動きも粘っています。
キヤノンのレンズはFL、FD、NewFD、どの世代も
他メーカーに比べると絞り羽根の油シミは多い傾向にあるので
しっかりチェックしておくことが大事です。
もちろん今回も分解清掃で対応します。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。