ミノルタXDのカメラ修理

今日は「パソコン記念日」だそうです。
1979年(昭和54年)のこの日、
日本電気(NEC)がパーソナルコンピュータ
PC-8001(PC-8000シリーズ)を発売したことに由来しています。
懐かしいですねぇ。。。最初のパソコンブームは
やはりPC8001からでしたよねぇ。。。
私も高校生になったタイミングでじいさんにお願いして
PC8001mkⅡSR 買ってもらったなぁ。。。
じいさん的にはそれで何か勉強にでも
役立ててくれればと思ったのでしょうが
当時、それなりに高価だったPC8001
ほぼゲーム機としてしか使っていませんでした(汗)
本当にごめんなさい!
それならまだ安いゲーム主体のMSX機でよかったのではないかと。。。
最初はいろいろヤル気になって一生懸命BASIC覚えて
書いたコードを動かしたりしたのですけどねぇ。。。
ちなみに記憶媒体は懐かしの5インチフロッピーでした
メモリは64「KB」+グラフィック用48KB
ハードディスクはまだ搭載されていません(汗)
今のパソコンに比べたらもはや全くの別物ですね
今年2月にお店のパソコンを買い替えましたが
そのためにいろいろ調べていてここ十年くらいの間に
知らないことがすごく増えていることに驚愕しました。。。
(SSDって何?M.2接続って何??みたいな(笑い))
こうしてじじいはいろんな最新なものに
ついていけなくなるのだろうなぁ。。。(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っております。
世界初の両優先AE搭載カメラです。
それまでは絞り優先オート、シャッタースピード優先オートを
それぞれ搭載したカメラがあって
「いったいどっちがいいのか?」なんて議論もあったわけですが
このXDの登場で「どっちでも使いたいほうでどーぞ」と
なったわけですね。
同じ時代にクルマ業界であった
「ターボがいいのか?ツインカムがいいのか?」と同じようなものですね。
1977年の登場です。77年登場のカメラは個性的なものが多いですねぇ
私は77年といえば「カルメン’77」が一番に思い浮かびますが(笑)
翌年の’78年には「両優先+プログラムAE」を搭載した
キヤノンA-1も登場します。
カメラの電子化がまた一気に進んだ時代でもありますね。
余談ですがXDでSS優先AEの場合、
設定したSSで適正露出が得られない場合は
自動的にSSを変更して適正露出を得る
「サイバーネーションシステム」が搭載されているので
実質プログラムAE的な使い方もできたのです。

さすがに「この時代に」これだけ電子化されてくると
正直言ってトラブルは多いです。
特にXDは現行モデルだった頃でも
「電気関係のトラブルが多い」と言われていたモデルです。
ただし、現在生き残っている個体は
当時何らかの対策が行われているものも多いのではないかと思います。
安定して動いているものはそうそう壊れないと思います。
この頃の電子制御満載のカメラで怖いトラブルが「漏電」です。
新品の電池を入れても数時間で空っぽになります。
電子基板内で漏電してるものが多く
症状が出ているものはかなり高い確率で修理不能です。
で、今回のXDの一番のトラブルがこの「漏電」なのです。
ご依頼者様曰く「新しい電池を入れても3~4日で動かなくなる」とのことです。
お受けするときも「修理不能の可能性も高いと思います」と
最初にお断りしておきました。
ただ、よくあるパターンの漏電は本当に数時間で
あっという間に電池の電圧が下がっていったり
極端に片減り(2個の電池のうち1個だけが消耗する)するものが多いのですが
このXDの場合は新品の電池を入れて半日くらい放置していても
ほんの少し電圧が下がるだけなのです。
(でも何も動作させていないのに下がるのはやはりおかしい)
とはいえ基板内漏電であるともうどうしようもできません。
それ以外の可能性で以外にあるのが
リード線の腐食や断線による短絡です。
ダメもとで電池室からの配線を中心に
怪しげな配線はないかチェックしていきます。
そうしてみると電池室裏端子のはんだ付けと
そこからの配線にちょっと怪しげな部分を見つけました。
(写真を撮るのを見事に忘れました(苦笑))
ハンダ付けはもちろんやり直し
配線も交換して他の部分でもちょっと気になる配線があったので
そこを交換します。当然せっかく分解しているのですから
通常の整備も一通り行います。

で、一通りの調整も行い新品の電池を入れて
3日経過した状態なのですが。。。
漏電は収まったようです。
でも今回は運が良かっただけだと思います。
ミノルタXシリーズやキヤノンAシリーズの漏電の多くは基盤内漏電が多く
当店では修理不可能な場合が圧倒的に多いのです。
でも今回は結果オーライですが何とか修理できたようです。
もう少し様子を見て最終チェックを行って完成となります。

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