ペンタックスSPⅡのカメラ修理

今日は「デーツの日」なのだそうです。
デーツって何?って思いますよね。
いや、私も知らなかったのですが
ナツメヤシの実を完熟させたドライフルーツのことで
お好みソースの甘みとコクを出す原材料としても
使われるのだそうです。
で、この「デーツの日」を制定しているのは
広島県広島市西区に本社を置き、
お好みソースなど様々なソースや調味料などを
開発・製造・販売するオタフクソース株式会社なのです。
あぁ~お好み焼き食べたい!
そりゃ東京でもお好み焼きのお店は高田馬場や新宿にでも
行けばあるのですけどね。
広島のようにちよいと歩いて気軽に行ける場所にないのですよ
(あ、行ったことないけど中野駅北口にはあるらしい)
まぁ、こうしてお好み焼きに飢えた状態にしておいて
また呉に行った時にでも
(一応年末年始は墓参りも兼ねて地元で過ごそうと考えている)
がむしゃらに貪り食ってやる(笑)
もちろんソバダブルで。。。
お昼前ということもあってこういうこと書いていると
無性にお腹すいてきました。。。
あ、デーツはドライフルーツとして売っているそうなので
今度買ってきて味見してみます!

さてさて

本日は「ペンタックスSPⅡ」のカメラ修理を行っています。
ペンタックスSPはそもそも1964年に発売開始され
国内外で大ヒットしたカメラですが
「SPⅡ」は海外からの強い要望で
1974年に復刻・再生産されたモデルです。
基本的な部分はSPと同様ですが
アクセサリシューには接点がX接点が設けられホットシューとなりました。
他、細かい部品はいくつか変更が行われています。

せっかく10年後の復刻なのですから
プリズム周りに加水分解する遮光材をぐるりと巻くのは
変更してほしかったところですが
残念ながらそういうところは変わっていません(苦笑)
今回もその遮光材のせいでプリズム腐食が発生しており
ファインダー内にお馴染みの黒い横線が入っています。
ちなみにSPの後継機であるSPFとは
プリズムの互換性がないのですが
(微妙に大きさが異なる)
SPⅡはSPFの翌年の発売でありまながら
プリズムは旧SPと同じSPFよりわずかに小さいものを使用します。
まぁ、SPFも同様の腐食が多いので
まだこの時代は数十年後にこんなにプリズムが腐食するとは
想像できていなかったのかもしれません。
他メーカでも同時代のカメラで同じような現象も多いので
きっとそういうことなのでしょうね。

プリズムだけでなく露出計は不動で
シャッタスピードの精度は出ておらず高速は開き切りません。
低速時には頻繁にミラーアップになったままになってしまいます。
装着されているSMCタクマー55mmF1.8も盛大にカビが発生しており
ボディもレンズも一折の清掃整備が必要な状況です。
プリズムは中古良品と交換で対応します。

巻上は個体差(もともとの個体差ではなく
保存状態によって起きる個体差)もあり
何とも言えない部分もありますが
明らかに重く感触も悪くとても本来の状態とはいえません
金属疲労や摩耗の問題もあるので
完璧に新品の頃のようにとはいきませんが
本来のSPらしい
軽やかな巻上が取り戻せるようにも整備してきます。
現在起きているトラブルはいろいろありますが
どれもSPによくありがちなものばかりなので
整備が完成すれば見違えるほど絶好調になると思います。

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