ニコマートFTNのカメラ修理

今日は「楽器の日」だそうですよ。
えっと。。。なになに?

古くから言われている「芸事の稽古はじめは、6歳の6月6日にする」という
習わしに由来しています。この日から始めると上達が早いと言われています。

10代の頃はギターばっかり弾いていた時期がありましたが
そっか。。。6歳から始めていればかなり上手くなってたかも。。。(笑)

さてさて

今日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
ニコマートはもちろんニコンのカメラですが
この頃は最高級機としてニコンFが君臨し
その普及モデルとしての位置づけで「ニコマート」ブランドを展開していたのですね。
で、今日はニコマートシリーズの中で
メカニカルシャッター版の「FTシリーズ」の2代目となる
「FTN」なのですが。。。。

現在の感覚で思う「普及機」とか「廉価版」をイメージすると大間違いです。
このニコマートFT系、めちゃくちゃ丈夫でFと変わらないほど信頼性も高いです。
造りこみも安っぽいところなんて全くありません。
コパル製の「コパルスクエアS」というユニットシャッターを使用するため
うまくコストダウンできたのじゃないかと想像します。
このシャッターユニットの作動音やショック、巻上げ感触は
またFとは全く違った感覚で好みは分かれるかもしれませんが
シャッターやミラー駆動部という一眼レフで最もトラブルを多発する部分が
非常に頑丈にできています。

今回のニコマートFTNも油切れの兆候が少々見受けられるものの
シャッターは快調に切れています。
しかしながらニコマートFT系のちょっと弱いところである
露出計周りにトラブルが見受けられます。
精度もマイナス1段ほどで合ってはないですが
指針がフラフラと不安定で
たまにすっとダウンしたり「ピクッ」と反応したりします。
おそらくマウント基部にある抵抗の劣化が原因と思われます。

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これからミラーボックスを分離してシャッターユニットの点検整備
それからマウント部を分解して抵抗部分の点検整備を行っていきます。

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