ニコンFE2のカメラ修理

今日は8月29日
「焼肉の日」ですね!
煙も何も気にせず存分に
焼肉を楽しむには
やはり焼肉屋さんに行くのがベストなのですが
このご時世。。。
ビールのない焼肉にいってもしょうがないので
今はガマンしかないですよねぇ…
本当に早く普通に外食できる状況になってほしいものです。
毎年この日は似たようなことを書いている気もしますが(笑
ここ数年、焼き肉はもっぱらロースがメインで
たまにハラミといった感じです。
で、ご飯が欲しくなるとホルモンですね!
カルビは本当に食べなくなりました。
油がくどくってもうしんどいのです。
でもその割にはホルモンは好んで食べるという矛盾。。。(苦笑)
美味しいロースをがんがん食べながら
キンキンに冷えたビールを
ジョッキで一気に飲み干すのは最高ですねぇ
何も気兼ねなくそれができる日が再び来るのを
楽しみにしながら今夜は焼肉弁当あたりで
我慢しておきます(笑

さてさて

本日は「ニコンFE2」のカメラ修理を行っています。
「シンプル・ニコン」のキャッチフレーズで
ヒット作となった初代「FE」をベースに
進化を遂げ最高速1/4000シャッター&シンクロ1/250の
スペックを引っ提げて1983年に登場したカメラです。
先代「FE]と同じく非常に使いやすい
追針・2針式の露出計を装備し
絞り優先オート時、マニュアル露出時問わず
直感的に現在の露出の状況を把握できます。
いつも思いますが本当にこのFE系の露出計は使いやすいですね。
もちろん絞り値もレンズ刻印を直読するタイプで
ファインダー内で確認可能です。
1/4000&1/250シンクロを実現するために
幕速を相当速くする必要があり
初期のFE2や兄弟機でもある初期のFM2には
ハニカム状に肉抜きされたチタン製のシャッター羽根が採用されています。
見た目にも非常に美しく加工技術の高さを感じられるものです。
後期モデルになると技術の進化により
同じ幕速を通常形状のアルミ製シャッター羽根で得られるようになり
このハニカム状シャッター羽根は姿を消してしまいます。
少々注意が必要なのはこのハニカム状のチタンシャッター羽根
シャッター羽根自体の強度は申し分ないのですが
シャッター羽根のカシメ部分の強度が少し足らないらしく
あるひ突然バラバラになってしまうというトラブルが
現行機種の頃からあるようです。
その場合、メーカー修理では通常形状のアルミ羽根仕様の
シャッターユニットに交換が行われていたようなので
初期のFE2といえどもチタン羽根仕様ではないものもあるようです。
このトラブルは防ぎようがないので出る出ないは
もはや運しだいかと思われますが
バラバラになったシャッター羽根は
現在では交換用シャッターユニットも入手不可ですので
修理不可能音なります。
予防策はありませんがうっかり指で押してしまったり
フィルムの端で推してしまって
余計なことで羽根破損させないように気をつけていただければと思います。
(それは縦走り金属羽根シャッターすべてがそうなのですが)

お預かりしている「FE2」は
その貴重なハニカム加工シャッター羽根搭載機です。
シャッター羽根の状態は非常に良い状態を保たれていると思います。
しかしながら大問題なのは
電池を入れても電源が全く入りません。
露出計はもちろん、電子制御シャッターは当然作動せず
「B」、「M250」以外は切れない状態です。
電池室そのものは液漏れや腐食の跡もなく
キレイな状態が保たれています。
そうなると電池室からのハンダや配線の問題か
あるいは巻上レバー連動のsw部の接触不良かと思われます。

外観も非常にキレイな状態です。
トラブルの原因の予想はいくつかに絞られているので
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
少々余談ですがこのFE2あたりが
当店としては修理可能な一番新しいカメラとなります。
これ以降の時代のものは基本的に修理不可能です。
ちなみに兄弟機でもあるマルチモード機「FA」も
もはや修理不可能なカメラとなってしまいます。
この「FE2」以上に電子制御部分が増えてしまうと
(要因はそればかりでもありませんが)
残念ながら修理・整備不可能になってしまいます。
FE2でさえも先述した「シャッター羽根の破損」や
「電子部品の不良」の場合は修理不可能となります。
今回のFE2も電源が入ってみないと
電子回路関係が大丈夫かどうかは確認できないのですが
まずは電源が入るように修理を行っていきます。

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