今日は9月2日
「く(9)じ(2)」と読む語呂合わせから
「宝くじの日」なのだそうです。
…私、実は買ったことないのですよねぇ…宝くじ…
当選確率から考えても
とてもとても当たるような気がしなくて…
無駄にお金を捨てるような気がしてしまうのです。
買ってる方に聞くと
「夢を買ってるんだよ」とよく言われますが…
前後賞合わせて今や10億円なんですねぇ…すごいなぁ
まぁ、確かに買えばほんのわずかでも
当たる確率はあるわけだから
買いたくなる気持ちはわかるなぁ
何事も行動を起こさなければ可能性はゼロですからね
ちなみに年末ジャンボの1等(7億円)の
当選確率は2000万分の1なのだそうです。
1/2000じゃなくて1/20000000ですよ
0.000005%…うーん、やっぱり買わないかなぁ
いけんいけん、こんなこと考えている暇あったら
日頃の無駄使いや仕事を効率よく行う方法を
考えていたほうがいいや(笑
さてさて
今日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
端正で凝縮感のあるデザインに
適度にコンパクトな大きさ
ミノルタらしい明るく切れ味鋭いファインダーに
上品な感触の巻上フィールにシャッター音
使っている行為自体が楽しくなるような
なかなか他にはないカメラかと思います。
機能的には世界初の両優先AE(SS優先・絞り優先)を搭載し
絞り優先機が良いのかSS優先機が良いのかという
論戦に終止符を打ったカメラでもあります。
余談ですが、これ書くといつも思い出すのが
同じような時代に自動車の話で
「ターボ」が良いのか「ツインカム」がいいのか
なんて話が雑誌やクルマ好きの間の定番となっていた頃に
「ツインカムターボ」が出てきて
その論戦にも終止符が打たれた…というのと一緒ですね(苦笑)
機能的な面はいつかは技術がそれを追い越していくのですねぇ
…話を戻します。
今となってはスペック的なことよりも
その使い心地よさやデザインで選ばれることの多いXDですが
当時の最先端の電子技術を駆使して作られたカメラであり
正気、現行機種の頃から電装系のトラブルの
多いカメラとしても有名でした。
現在、年月を超えて普通に動作しているものは
比較的、電子回路的には大丈夫な可能性も高いのですが
基板内漏電とかシャッター制御不可能な個体は
やはり修理不可能となることも多いカメラです。
お預かりしているXDは
まずご依頼者様から指摘されている点は
露出計が明るさに関わらず一番上の▲に振り切ってしまうとのことです。
これはおそらく感度設定ダイヤル下の
摺動抵抗の汚れや劣化が原因かと思われるので
最悪、そこの交換で済むかと思われます。
ただ、こちらで預かってチェックしていて判明したのが
シャッター速度の大幅なズレ
1/1000で1/250くらいしか出ていません
先幕・後幕のバランス自体は良いのですが
スリットが必要以上に開き気味なのです。
1/500、1/250、1/125とシャッタースピードが遅くなると
少しずつ正しい値に近づいていき
1/60だともうあまり写真に影響のないレベルになります。
しかしながら一番よく使うであろう高速域で
1.5段~2段、実際よりオーバーになっているのはいただけません。
受付時にこのことをご依頼者様に報告したところ
「確かに妙に写真がオーバーになっている」とのことだったので
やはり実際の撮影にもかなり影響があるようです。
もしポジフィルムであれば救いようのないレベルかと思われます。
で、結論から言ってしまうと
SS不良の原因はマグネットの吸着不良だったようです。
吸着面の汚れ等でうまくマグネットが離れない状態だったようです。
それに加えてやはりシャッター羽根の汚れによる
粘りも影響していたようです。
露出計の不良は摺動抵抗そのものの汚れもありましたが
それに接するブラシ部分のリンクレバーが
ロック状態で無理矢理感度ダイヤルを回されたのか
変形していてそのために接触不良が起きていたことが
一番大きな要因だったようです。
それ以外にもシャッターユニット、ミラー駆動部、巻上部等々
一通りの整備を行って現在は問題なく各機能動作しています。
少し様子見をしている段階ですが
この後、最終チェックを行って問題なければ完成となります。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。