今日は「ベッドの日」だそうですよ。
日付は英語表記の「good sleep day」の
「グッドスリープ」を「グッスリ」と読み
「9」と「3」の語呂に合わせたものだそうです。
ちなみに諸説あるのですが
「ぐっすり眠る」の「ぐっすり」は
英語の「good sleep」に由来するという説もあるのだそうです。
私は自宅でベッドではなく布団なのですが
どちらにしても睡眠はとっても大事ですし
気持ちよいですよね!
のび太の名言で
「あったかいふとんでぐっすりねる!
こんな楽しいことがほかにあるか」なんてのがありますが
まさにその通りだと思います。
あ、そういえば今日は「ドラえもんの誕生日」でもありますね!
実際は生活や仕事に追われて
なかなか思う存分好きなだけ眠るってことはできないでしょうし
私も1日中眠気と闘っているような日もあります(苦笑)
でも良質な睡眠は健康の基本でもありますから
できるだけしっかり眠りたいと思います。
…ただ、この歳になると…
今夜眠ったらもうそのまま起きられないんじゃないか(汗)と
寝るときに考えたりしちゃうこともありますねぇ(苦笑)
さてさて
今日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っております。
言わずと知れたキヤノンのフラッグシップ機で
ライバルのニコンF2と並んで70年代を代表するカメラだと思います。
1/2000のシャッタースピードやTTL中央部部分測光の露出計
交換可能でいろいろなシチュエーションで最適なものが選択できる
ファインダーやスクリーン、スピゴット式にこだわったFDマウントに
豊富なバリエーションを誇るFDレンズ群
さらにこれまた豊富に揃ったシステムアクセサリーと
どんな使い方にも対応できる正にプロフェッショナルなカメラです。
その辺りはライバルニコンF2も同様ですが
F-1ならではの部分をあげるとしたら
やはりその洗練されたスタイリングではないかと思います。
どう見ても間違いなくカッコ良いと思います。
もちろん好みはあるでしょうし正反対ともいえる
ニコンF2の武骨さが魅力的に写ることもありますが
やはりそのスマートなスタイリッシュさは
F-1ならではのものではないかと思います。
私はこの時代にじいさんがニコン党で「F使い」だったこともあって
やはり少々ニコン機を推したくなるのですが
スタイリッシュさでいうとF-1…というかキヤノンが
上手くできていたなぁ…と思います。
いつの時代も憧れの的ともいえるカメラだと思います。
F-1はフラッグシップのプロ仕様機ということで
やはり基本的には非常に丈夫なカメラなのですが
さすがに登場から50年も経過しているカメラが
その間、ずっと未整備で平気か?といわれればそんなことはありません。
お預かりしているF-1もとりあえずシャッターは切れているものの
チェックしていくといろいろ問題を抱えています。
まず、ご依頼者様からもご指摘されているのですが
ファインダー内露出計の〇指針(F-1は〇指針と通常の指針を合致させて
露出を合わせる)がまったく動きません
F-1の露出計は通常の指針が明るさとSS設定によって動き
〇指針は絞り値に連動して動くのですが
マウント部の絞り値連動レバーから全く動かない状態です。
汚れや油で粘っているとか固着しているなんてレベルではなく
部品が摩耗あるいは変形して動かないものかと思われます。
さらにシャッターにも問題があり1/2000は全く開かず
1/1000も完全に開かない状態です。
幕軸の動作不良かとは思われますが
シャッター幕(F-1は金属幕)の一部にベッタリと油が付着しており
過去に何らかの分解をされている個体かと思われます。
…となるとおかしな調整をされている可能性もあるので
より細かく各部を見ていかなければなりません。
まずシャッター周りの整備を行いつつ
絞り値連動部の部品をチェックしているのですが
うーん、やはり使用してるうちの摩耗というよりは
前回の分解時に微妙に曲げてしまったのではないかという感じです
修正もできなくもないような気がしますが
中古部品で良品があるので交換したほうが間違いがなさそうです。
他は一通りの整備で行けそうな気がしますが
幕軸周辺にベッタリついた油の除去には
時間と手間がかかりそうです。
注油はあくまで最小限です。
本来はしっかり清掃してキレイな状態なら
ほんのわずかな注油のみで大丈夫なのですが…
いったん多量に塗布された油の除去は大変なのです。
とはいえ、しっかり対応していきます。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。