ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「ことばの日」だそうですよ。
「こ(5)と(10)ば(8)」と読む語呂合わせからですね
言葉について考え
言葉を正しく使えるように心がける日だそうです。
漢字の「言葉の日」ではなく
ひらがなの「ことばの日」としたことには
手話や点字など広い意味での「ことば」を
知ってもらいたいとの思いが込められているのだそうです。
言葉って難しいですよねぇ
50年以上日本語だけで生活してきても
「難しいなぁ」って思う場面が多々ありますね。
言い方ひとつで思っていることが伝わらないどころか
全く正反対に捉えられたり
メールや文書にするとまた伝わりにくかったり…と
言葉で苦労することは多いような気がします。
自分の言いたいように言葉を選ぶのではなくて
どう伝わってしまうのか…を意識して
言葉を慎重に選ばなくてはいけません
でもまずは言葉に出さなくては
具体的に伝わりませんものね
日本語ひとつにしてもずっと勉強ですねぇ…(笑

さてさて

本日は(も?)ペンタックスSPのカメラ修理を行っています。
いや、最近、本当にSP系の修理が多いですね…
何か流行ってます?いや偶然だとは思うのですが…
60年代を代表するカメラでもあり
大ヒット商品なので現存台数も非常に多く
必然的に修理依頼が多くなるのもわかるのですが
それだけではなくて現在でも人気が高いっていうことでしょうね。
M42マウント機っていうことも要因ですね。
海外の一風変わった描写のレンズも使えますし…
絞込測光なので他社M42マウントレンズを使っても
多くの場合は露出計が使えるというのも魅力のひとつですね。
家の押し入れとかに仕舞い込まれていたカメラが
SPだったということも多いのではないかと思われます。

しかしながらさすがに登場から50年以上経つカメラなので
これまでメンテナンスを行ってこなかった個体は
何らかの不具合を抱えているものが多いと思われます。
お預かりしているSPも外観はそこそこキレイなのですが
モルトの劣化はもちろんのこと
1/1000のシャッターは開いておらず
それ以外の高速シャッターも精度不良
低速時には頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
やはり全体的に長年の汚れや油切れで
動きの悪い状況です。

低速時に頻繁にミラーアップしてしまうのは
パターン的にシャッター幕走行不良が原因で
「ミラーダウンできない」ことが多いのですが
今回はミラーちりとり取り付け部の不具合で
ミラーアップ時にかなり抵抗がかかってしまい
ミラーをあげるだけで力尽きてしまうような状態でした。
いずれにしてもシャッター幕軸、巻上部
ミラー駆動部、動く部分は全て整備していきます。
絞込測光でレンズマウント部からの配線が一切ないので
回路的にもシンプルで整備性も良いカメラです。
しっかりキチンと整備すれば
当分安心して使える状態になると思います。

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