10月15日~21日は「新聞週間」で
その期間中の日曜日が「新聞配達の日」とされているのだそうです。
新聞配達。。。もう大昔の話だけど
10代の頃に少しだけバイトでやったなぁ…
朝刊だけならまだ良いのですが夕刊配達もセットだったので
小間切れに拘束時間が長くって
すぐに辞めてしまいましたが…
朝は3時半からチラシ折り込み作業があるんですよねぇ
なかなかしんどかったなぁ(笑
当たり前に毎朝新聞が来るのがスゴイことなんだとわかって
当時は感心しました…
いまや新聞もメディアの多様化でなかなか厳しいとは思いますが
新聞に限らず紙のメディアの良さもあるとは思いますけどね
確かに情報を受け取るだけなら
ネットにPCあるいはスマホで十分なのですが。。。
こういうのも時代の流れですねぇ
その新聞配達のバイトをしている頃には(80年代半ば)
こんなに情報が何でも気軽に手に入ることなんて
想像もできていませんでしたね(苦笑
さてさて
本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
ペンFのおかげで「ハーフ判一眼レフ」というジャンルが
比較的国内ではそれなりに認知度のあるジャンルですが
世界的に見るとまずハーフ判自体が日本国内でしか
盛り上がっていなかったこともあり
「ハーフ判一眼レフ」というのはかなりレアな存在です。
それも既存の一眼レフの構造から流用したものではなく
ハーフ判であることのメリットを最大限に生かした
構造をしている「ペンFシリーズ」は
正に孤高のハーフ判一眼レフだと思います。
いつも書きますが
その独特なファインダー光路と
そのおかげでペンタ部に出っ張りのないデザイン
スチルカメラではめったにお目にかかれない
ロータリーシャッターの採用
もちろんハーフ判ならではのコンパクトなボディに
コンパクトな交換レンズ群
どれをとっても他に類ずるものがない存在だと思います。
そういう意味からも「ペンF」というのは貴重なカメラだと思います。
ただし非常に独創的な構造をしている上に
やはりコンパクトさを最優先に作られているだけあって
製造から60年近く経過した現在となっては
動作不良も起こりやすくなっていると思われます。
やはり大きさに余裕のある通常の大きさの35mm判一眼レフに
比べると部品の堅牢性も少し劣る部分も見られます。
それでもその上で実現されている
この独特な構造のカメラはそれだけでも魅力は色あせないと思います。
お預かりしている「ペンF」は
これも「ペンF」の定番トラブルともいえる
「ミラーアップしたまま固着」という状態です。
シャッター側の動作不良が原因である場合と
ミラー駆動部側に問題がある場合、両方考えられるのですが
今回はミラー駆動部の動作不良が原因かと思われます。
ミラー駆動部もペンF以外ではまず見られない構造で
動作する仕組みになっており
ここが経年劣化もあり動作不良を起こしやすいのです。
とにかくバラシて動きの良くなる処置を入念に行います。
部品洗浄して最小限の注油を行います。
シャッターユニット側にもやはり動作不良が見られ
さらにトラブルの多いガバナもしっかり整備を行っていきます。
キチンと整備が行われた「ペンF」は
ダブルストロークらしい非常に軽やかな巻上が行えます。
こうしてみるとやはり「ペンF」は
通常の一眼レフとは全く異なる魅力をたくさん持ったカメラですね。
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