今日は「観光バス記念日」だそうですよ。
1925(大正14)年のこの日に
東京乗合自動車により日本初の定期観光バスである
「ユーランバス」の運行が開始されたことが由来になっています。
ただこの観光バスは現在の観光バスのイメージとは異なり
路線バス扱いであり、途中の下車観光地から
乗車した場合の運賃も定められていたという。
当初のコースは「皇居前~銀座~上野」だったそうです。
典型的な「観光バス」って修学旅行でしか
乗ったことないかもしれません…
あ、いや…昔、社員旅行とかで海外では乗ったことあるかも…
もうよく覚えていませんが…(苦笑)
自分で運転しなくてよくて効率的に観光地をガイド付きで
回ってくれるのだから観光バスって良いですよね。
若い頃なら何が何でも自分で運転して自分でルートも考えて…って
やらないと納得しなかったでしょうが
年取ったせいもあって(笑)今なら連れってもらえる方がいいですねぇ
でもそれ以前に観光地に行きたいという意欲がありませんが…(苦笑)
それでも乗ってみたいバスはあって
生まれ育った地元のボンネットバスにはそのうち乗りたいのです。
たまに今でもイベントごとで不定期に走っていて
最近も1日だけ乗れる日があったようなのですが
とても帰れるようなスケジュールではなかったので…
懐かしい昔の市営バスのカラーリングのままなのですよ
私が幼いときにはまだ島の路線バスで
走っていたのですよねぇ…ボンネットバス…
次回のチャンスには何とか乗りたいですねぇ…
さてさて
本日は「キヤノンF-1」のカメラ修理を行っています。
数日前にも別の個体を修理したばかりですね。
文句ナシにカッコ良いキヤノン初のフラッグシップ一眼レフです。
1971年に登場し1976年にマイナーチェンジを行っています。
基本的な構造に変更はありませんでしたが
細かい仕様変更を10か所以上行っており
より使い勝手が良くなっています。
マイナーチェンジ後の個体をF-1N、後期モデルと呼ぶことも多いです。
数日前のF-1もそうでしたが今回もマイナーチェンジ後の
後期モデルです。
個人的にマイナーチェンジでの最も大きな変更点は
巻上角の変更かと思っています。
巻上角180度・予備角30度から巻上角139度・予備角30度に変更されています。
180度と139度は操作感的にもかなり違います。
好みもあるでしょうがやはり139度のほうが巻き上げやすいと思います。
丸5年でマイナーチェンジこそありましたが
発売当初の宣言通り10年間基本的な変更はナシで生産し続けられ
1981年のNewF-1に引き継がれましたが
機械制御機という面では
キヤノン最高峰のモデルであることに変わりはありませんでした。
ご依頼者様のご指摘で露出計範囲外警告の赤いプレートが
スムーズにまっすぐ出てこなくて
ファインダー内露出計に斜めにかぶさってくるとのことでしたが
ここは劣化で取り付け部分がズレてしまっているのが原因でした。
加えてその影響もあってか
絞り連動の〇指針の取り付けもズレていたので修正を行いました。
そのあたりはそれほど大きな問題ではなかったのですが
やはり今回もシャッター周りに少々厄介なトラブルを抱えているようです。
数日前のF-1のように明らかなシャッターバウンドは見られなかったのですが
高速シャッターの精度が出ていない上にやたらと不安定だったのですが
横走り機でよくある幕速バランスの崩れかと思いきや
それだけではなく今回も幕ブレーキ周りに問題を抱えていました。
ブレーキライニング周りにかなりよごれも溜まっていましたが
それだけではなくやはり幕ブレーキのライニング自体が劣化で
本来の役目を果たせないような状態でした。
ライニングの整備を入念に行った上で
シャッターの調整は根本的に見直す必要がありました。
おそらく過去に幕ブレーキ・幕軸の整備なしで
幕速調整だけで何とかSSを揃えようとした経緯があるのだと予想され
その調整の悪影響もあり本来の設定になっていなかったものと思われます。
高速シャッター設定のみならず
スローガバナの連動も含めて根本的にやり直したところ
やっと安定して全速問題のない精度にまとめることができました。
画像は整備後でレンズは当店のテスト用レンズです。
外装もできる限り磨き上げよりカッコ良くなったと思います。
しかしながらF-1もなかなか一筋縄ではいかないカメラです。
基本的な機械部品の堅牢性は高いと思いますが
調整にデリケートな部分が多いと思います。
幕ブレーキ関連は毎度のことながら苦労させられますね。
でも今回も問題ないレベルに仕上げられました。
ご依頼者様には存分にお楽しみいただければと思います。
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