ニコンF2フォトミックのカメラ修理

これといった記念日がない日ですねぇ…
…というわけで過去の12/21の出来事を調べてみると…
1971年12月21日に首都高3号線が全線開通し
首都高速と東名高速が接続されるようになりました。
もう50年以上前なのですねぇ
私は今はクルマ持っていないので
それほど高速道路に縁はありませんが
C1及び3号線や4号線はやはりよく通りました。
東名や中央道に連絡しますものね。
首都高は既に完成から50年以上経つ古い中心部分と
その周辺にできた新しい部分も混ざり合って
非常に複雑になっています。
私も慣れるまで随分かかりましたが
今でもたまに通るとどこで分岐するのだったかわからなくなります。
特に郊外に繋がる路線は次々と新しくなっていくので
ある程度頻繁に通ってないとわからなくなりますね!
首都高でも中心部でもないですが少し前に
横浜青葉インターを通ることがあって
ちょっと見ない間にあんなに複雑になっていてびっくりしました。
でも横浜方面へのアクセスは非常に便利になったのですよねぇ
いつも渋滞なのは困りますが慣れてくると
首都高の複雑さも何だか楽しくなってくるのですよねぇ
都内やその周辺部、どこにでも繋がります。
素人考えですがあとは首都高から関越へ
直接繋がればもっと便利なような気もしますが…

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
ここ最近、F2フォトミック系の修理は多いですね。
やはり露出計の不調が多かったりしますが
本体側も50年超え選手なので
機械的な動作不良を抱えている個体が多いです。
当店ではLED式露出計を搭載するフォトミックS系は
修理不可な場合もかなり多く
お断りせざるを得ないこともよくあるのですが
指針式の無印フォトミックやフォトミックAであれば
それでも場合によりますが大抵の場合は修理可能です。
(酷い分解品やショック品・水没品は除きます)
そんな背景もありここで登場するF2フォトミックは
最初にアイレベルと同時発売された
ノーマルなフォトミックが圧倒的に多くなっています。
後に出るAi対応のフォトミックAも良いですが
ファインダー内表示の見やすい無印フォトミックが良いですね。
ただレンズ装着時のガチャガチャは忘れないようにしないといけません。

お預かりしている「F2フォトミック」は
いくつか問題を抱えてしまっています。
F2で露出計関連と言えばフォトミックファインダー側よりも
ボディ側の電池室に問題があることが多いのですが
今回のF2はそこには大きな問題はないようです。
ただし、電池を入れて露出計の動作確認をしてみると
露出計の指針がやたらと不安定で安定しません。
ボディ側SW部の問題も疑いましたが
そこはそれほど問題はなくどうやらフォトミックファインダー側の
摺動抵抗に問題がありそうです。
抵抗そのものに問題があると修理不可能の可能性もでてくるのですが
Fフォトミックの時代と異なりF2フォトミックの場合は
抵抗体も丈夫なのでおそらく単純に抵抗体への
汚れの付着等が原因かと思われます。
ただ実際に確認してみないと判断できないですし
かなり気になるので今回はボディよりも先に
ファインダー側の整備から取り掛かります。

ボディ側はボディ側で
シャッタ幕軸に汚れがたまっている模様で
先幕の後幕の幕速バランスはかなり崩れていて
先幕の動きがかなり悪い状態です。
当然ながら高速シャッターの精度は出ておらず
1/2000に関しては全く開かない状態です。
まずはファインダー側の問題をクリアしてから
ボディ側の整備に取り掛かっていきます。

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