オリンパスOM-1のカメラ修理

今日から2月ですね!
2月1日は「テレビ放送記念日」だそうですよ。
1953(昭和28)年のこの日に
NHK東京放送局が日本初のテレビ本放送を行ったことに由来しています。
1953(昭和28)年2月1日午後2時、
東京放送会館のスタジオから
「JOAK-TV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」の
第一声が放送されました。
また、都内7ヵ所で一般公開され
開局祝賀会の模様や舞台劇の中継、ニュース、映画などが放送されたそうです。
当時、1日の放送時間は4時間で
当時の受信契約数はわずか866件だったそうです。
大卒の初任給が約8000円の時代に受信料は月200円。
また、国産の14インチ型の白黒テレビは17万5000円もしました。
テレビは庶民にとってまだ高根の花だった時代です。
でもまだ70年ほどしか経っていないのですよね。
遠い昔のようですが意外と最近なんだな…という気もします。
70年余りでテレビを取り巻く環境は大きく変わってしまいましたね。
今、地上波放送って1日に30分も見てないな…(笑)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
今月は「OM-1」の修理がより多くなるような感じです。
普段から機種別では当店でおそらく圧倒的に依頼が多いのが
「OM-1」だと思います。
依頼が多いのは「壊れやすいから…」ではなく
それほど当時から人気があり
家から出てきたカメラが「OM-1」だったり
小さくて使い勝手の良いフィルム一眼を探していたら「OM-1」に
行きついた…という方が多いのではないかと思います。
ただ確かにこの時代に(エンプラ技術がまだない頃)
小さく軽く作るためにいろいろな独自の工夫や独特な構造の部分もあり
2大メーカーの大きく重いフラッグシップあたりと比べると
多少華奢な部分もあります。
それでも現行品だった当時にはそういう部分も
大きな問題ではなかっただと思われますが
さすがに登場から50年以上経過し
ある程度、定期的なメンテナンスを行っていかないと
本来の動きを保てない状態のモノが多いと思われます。

お預かりしている「OM-1」の現在は症状が再現できないのですが
レリーズが押されたままで復帰できなくなったり
低速SS時にミラーアップしたままの状態になってしまうようです。
今の気温が低い時期にこの症状が出ることが多いそうです。
機械的な各部の動きが少し悪くなっているものと思われます。
シャッタスピードの計測を行ってみると
写真に明らかな影響が出るほどではないですが
後幕の動きが少しばかり悪いようです。
環境によってはこの数値がもっと悪くなることもあると思われます。

露出計の連動あたりはオリンパスらしい
他のメーカーでは見られない独特の構造もあり
なかなかややこしいカメラではありますが
シャッター・巻上機構は小さくするための
いろいろな工夫はありますが
基本的にはシンプルな構造です。
ただし比較的デリケートな部分が多く
絶妙なバランスで成り立っている箇所も多く
機械的な駆動部が本来の軽いスピーディーな動きで
駆動していないと割と頻繁にジャムることも多いカメラです。
本来の動きを各部ができているときは
非常に安定性も高いのですが…
いろいろなパターンのトラブルを見てきたカメラでもあるので
ウィークポイントもある程度は把握できています。
そのあたりを中心に入念に整備を行って
本来の動きをできるj限り取り戻していきます。

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