ヤシカエレクトロ35MCのカメラ修理

今日は「富士山の日」だそうですよ。
「ふ(2)じ(2)さん(3)」(富士山)と読む語呂合わせと
この時期、富士山がよく望めることからだそうです。
富士山が見える場所にいるとやはり
「今日は見えるかな???」と気になりますし
(晴れてても富士山だけは雲に隠れていることは意外と多いです)
そういう場所にいるとやはり富士山を入れて写真を撮ってしまいますし
やはり特別な山であることは間違いないですね!
登ったのは14年前に一度だけですが
一度登ればもう充分かな…(笑
いや…平日でもオンシーズンはやはり人が多すぎるし
加えて登山道があまりにも単調過ぎて
登山の対象としてはあまりいいイメージがないのです…
南アルプスの山々や奥秩父の山のほうが
登山としては楽しいと思います
(好みの問題だとは思いますが)
いずれにしてももう足が少しばかり不自由になった私が
そのあたりの山に行くことは残念ながらないとは思いますが…
でも下から見上げている分には富士山は非常に見ごたえありますね
先日も松田町まで出かけたときに
秦野を過ぎて目の前に大きく富士山が見えたときには
やはり少し心揺さぶられました!

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35MC」のカメラ修理を行っています。
1972年発売の非常にコンパクトなカメラです。
様々なモデルが存在するエレクトロ35シリーズの中でも
少し異端児的なカメラです
「エレクトロ35シリーズ」は
・F1.8クラスの大口径レンズ搭載、
・電子制御シャッターによる絞り優先オート露出
・レンジファインダー搭載
この3つが基本的に共通項であるといえるのですが
「MC」に関しては「シリーズ中唯一の目測ゾーンフォーカス」
搭載するレンズはコンパクトなヤシノンDX40mmF2.8です。
絞り優先オート専用機であることは
他のエレクトロ同様です。
大口径レンズとレンジファインダー搭載を見送った代わりに
35mmフルサイズカメラとしては驚異的な小ささを実現しています。
一見するとハーフカメラよりも小さいのではないかと思うほどです。
でもこの時代のカメラなのでしっかり金属製で
重量は比較的ズッシリとしていて質感は非常に高く
なかなか魅力的なカメラだと思います。
私も一時期、エレクトロ35MCをお散歩カメラとして
よく持ち歩いていました。
こうして整備依頼で預かるとまた自分用にも欲しくなってきますね。

お預かりしている「エレクトロ35MC」は
一通りは動作している状態なのですが
マグネットに汚れがあるのかシャッタ-制御が少々不安定です。
電源周りにも少々接触不良が見られます。
そして当然ながらモルトが全滅で
ファインダーにも曇りが見られます。
年代を考えるとコンディションは良いほうだと思いますが
やはりしっかり撮影に使うためには一通りの整備が必要です。

まだ取り掛かり始めの段階ですが
ここからシャッターユニットを分離して
マグネット周りや
シャッター羽根・絞り羽根の清掃整備を行います。
これだけ小さくまとめているので仕方ない部分もありますが
さすがに整備性はあまり良好ではなく
分解整備はそれなりに手間がかかるカメラです。
それでも他のエレクトロもそうですが
電子回路内のトラブルは比較的少ないカメラだと思います。
初代の頃のエレクトロとは風合いが少し変わりましたが
相変わらずのヤシカならではの
このギンギンぎらぎらなシルバーは
何とも個性的でいいですよねぇ
ピッカピカに磨き上げたくなる上下カバーです。
これを見るたびに太刀魚を連想してしまいます(笑

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