コニカC35のカメラ修理

今日は「かき氷の日」だそうですよ。
「かき氷」が別名で「夏氷(なつごおり)」とも
呼ばれることから、「な(7)つ(2)ご(5)おり」と
読む語呂合わせが由来なのだそうです。
かき氷…長らく口にした覚えがないですねぇ…
たぶん数十年単位で…(笑
お祭りとかイマドキのオシャレお店ではではなくて
海の家や海水浴場に出ている屋台で食べるイメージが強いですねぇ
本格的なものはそんなことはないかもしれませんが
削った氷にシロップをかけただけ…という
昔のイメージが取れなくて…わざわざ買うほどのことでも…って
思ってしまうのでなかなか手が伸びないのでしょうねぇ(笑
でもこの季節にピッタリで美味しいのは間違いないです!
やはりシロップはいちごかな…
小学校低学年くらいの時にじいさんが手動のかき氷機を買ってきて
その日から毎日のように夢中になって食べたことを思い出します
専用のカップで造った氷じゃないとかき氷機にセットできなくて
専用カップが凍るのを首を長くして待ってましたねぇ…
おそらくあまりかき氷を買ってまで食べることはない気もしますが
ちょっと食べたくなってきました…
あ、でもやっぱアイスのほうがいいかな…(笑
じゃぁ間をとって「白くま(氷菓)」で…

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
発売当時ももちろん大ヒットですし
今でも中古市場で非常に人気の高いコンパクトカメラです。
このカメラが出て以来、カメラの小型化が一気に進みました。
「じゃーに~コニカ」の愛称がお馴染みで
カメラに興味がない方でもCM等でこのカメラのことは
知っているという方が当時はたくさんいらっしゃいました。
ヘキサノン38mmF2.8レンズを搭載し
ハーフサイズカメラに迫る小ささにまとめられたカメラです。
それでもしっかり距離計は搭載し
しっかりとしたピント合わせを行うことができます。
露出はプログラムオート専用で
露出計はCDS使用なので電池を入れないと露出計制御もできません。
ただし、露出制御されなくても
あるい光量の過多があって露出計範囲外だったとしても
シャッターは動作します。
個人的には余計なシャッターロック等が付いていないほうが好きですが
ファインダー内の露出計を見ずにバンバンシャッターを切っていると
場合によっては失敗だらけになる可能性も秘めています。
そんな点はあっても基本的に非常に使いやすいカメラです。

お預かりしているのは1971年発売の
「コニカC35フラッシュマチック」です。
従来のC35にフラッシュマチック機構が追加されたモデルです
それ以外は従来のC35とほぼ変わりません。
シャッターは一応は動いていますが
このカメラに多いシャッターの粘りが多少あるようです。
そのためもあって「B」は効かず
レリーズをしかり押していても
普通にシャッターが切れてしまいます。
このカメラのブログの際は毎度書きますが
C35のシャッター粘りはレンズシャッター機にありがちな
羽根に油滲み等があるための粘りではなく
羽根駆動の円盤が粘って動きが悪くなるために粘り事が大半です。
今回もそのパターンのようです。
加えて露出計が全く動きません。
オート専用機なので露出計が動かないとシャッターが切れていても
実際には撮影には使えません。
電池が入れっぱなしとかではなく
電池室も一見キレイなのですが
電池室裏を見るとマイナス側の端子に繋がれる配線が
しっかり腐食して断線していました。
電池がいれっぱなしの場合だと電池室の腐食が
電池室の樹脂部分自体を破損させこのカメラの電池室の構造上
配線がショートする場合もあります。
電池室自体が無事でも腐食が配線を伝わって広がり
CDSの根元まで達していることもよく見かけます。
C35だけの話ではないですが長い間使わない場合は
電池はしっかり抜いておきましょう。

非常に良く考えられた構造で
小さなボディでスペースも小さいのに
整備性は非常に良好です。
比較的簡単に隅々までアプローチすることができます。
C35は少し久しぶりですが
当店にもよく依頼があるカメラなので
この内部の風景も見慣れた感じで
トラブルが起こりやすい部分も把握しているので
そういう部分を中心に現状のトラブルだけではなく
全体をしっかり整備していきます。

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