キヤノン7Sのカメラ修理

今日は記念日の制定は比較的多いのですが
あまりピンとくるものがないのですよねぇ…(苦笑)
…ということで10/5の過去の出来事を調べてみると…
1969年10月5日にテレビアニメの「サザエさん」が
放送開始されていますね。
アニメの「サザエさん」開始って私の生まれた年なんだ…
生後半年って頃ですねぇ
今と同じ日曜18:30スタートです。
枠も変わりなく現在まで続いているってすごいですねぇ…
子供の頃はもちろん見ていましたし
ある程度大人になってからも日曜18:00から
ちびまる子ちゃん、サザエさん、と続けて観ていましたねぇ…
今や地上波を全く見なくなったので
ここ10年くらいは全く知らないのですが…
サザエさんの世界観も
子供の頃は比較的身近に感じられましたが
今となってはいい意味でレトロですし
身近なようで遠い存在になってしまいましたね…
とりあえず私には絶対無理だな…(笑

さてさて

本日は「キヤノン7S」のカメラ修理を行っています。
1965年発売のカメラです。
キヤノン高級レンジファインダー機の最後を飾る
記念すべきモデルですね。
1965年といえば時代は既に一眼レフへの移行がかなり進んでいて
新規の高級レンジファインダー機を開発していたメーカーも
それをベースにしながらも一眼レフの開発へ変更を
相次いで行っていた時期ですね。
そんな中、国産レンジファインダー機のトップを走る
キヤノンから発売された最高級機です。
この時点で高級レンジファインダー機を生産していたメーカーは
既にキヤノンだけとなっていました。
前作「7」の改良版と言えるモデルで
内蔵露出計がセレン光電池からCDSへと変更になりました。
そのため電池室やSWが追加されましたが
露出計が本体や受光素子が小型化されたことで
問題なく配置されアクセサリーシューも追加になっています。
当時の持てる技術をすべて注ぎ込んだカメラで
「カンノン」から始まった32年にわたるレンジファインダー機の
歴史を閉じることになりました。

お預かりしている「7S」は
状態としてはかなり良いのですが動きの悪いところが
多少みられる状態です。
スローガバナーが固着してしまっていて
内部にそれなりの汚れが溜まってしまっている状態です。
全体的にリフレッシュが必要な状態と言えます。

画像は一通りの整備が既に完了した状態です。
低速シャッターはもちろんスムーズに動作するようになり
高速シャッターの精度も調整済みで
全く問題のない状態です。
ファインダーも二重像の多少ズレ等ありましたが
これも改善しています。
装着されているレンズはキヤノン25mmF3.5ですが
こちらも一通りの清掃やヘリコイドグリスの交換を行い
非常にクリアになり操作感も良くなっています。
この重量感や凝縮感、全体に質感の高さは
非常に所有感を満足させると思います。
これから最終チェックを行って問題なければ完成となります。

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