カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

オリンパス35DCのカメラ修理

今日は「勤労感謝の日」で祝日ですが
「牡蠣の日」でもあるらしいですよ。
牡蠣の需要は、鍋物食材・贈答用などとして
12月にピークを迎えることから
直前の祝日「勤労感謝の日」を記念日としたとのことです。
また、「勤労感謝の日」に栄養豊富な牡蠣を食べて
勤労の疲れを癒してもらおうという思いが込められているのだそうです。
牡蠣は栄養満点で美味しいですものねぇ
私は牡蠣の産地でもある広島・呉出身なので
牡蠣は身近な食べ物です。
海に行けば沖にはカキ筏が浮いているのが普通で
最近は少しすくなkぅなりましたが
浅瀬にはカキ杭がたくさん打たれている光景が日常です。
海岸線のあちこちにカキ打ち場があり
潮の香りに混じったあの独特の匂いが何とも懐かしいですね。
毎年、呉の生カキ屋さんから少しだけですが
殻付きの牡蠣を取り寄せています。
今年もそろそろ届けられる頃です。
むき身の牡蠣はスーパーでも新鮮なものが簡単に手に入り
もちろん美味しいのですが
身が浸されている殻の中の海水を含む汁にも
多くの栄養素と旨みがたっぷり含まれていて
やはり殻つき少しは味わいたいのです!
今年も牡蠣むきナイフを持って待ち構えます。

さてさて

今日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
1971年発売のカメラです。
その名の通り「(D)デラックスな(C)コンパクトカメラ」です。
40mmF1.7の大口径レンズを搭載します。
シャッターユニットはセイコー製のプログラムシャッターで
シャッター羽根と絞り羽根を兼用するタイプです。
で、もちろん露出制御は露出計と連動して
プログラムオートとなります。
大口径レンズ搭載と聞くと今風に考えれば
開放時の描写が…なんて連想しますが
絞りのコントロールができるカメラではないので
レンズの描写を楽しみための大口径ではなく
フィルム感度もASA100が標準の時代に
暗い被写体から高輝度の被写体まで
どんなシーンでも簡単に撮影できることを目的とした
大口径レンズ+プログラムシャッターの搭載です。
ストロボ使用時にもプログラムオート撮影が可能な
世界初の自動フラッシュマチック機構や
逆光補正機能も搭載します。
「使いやすく間違いなくよく写るカメラ」として
非常にヒットしたカメラです。
当店にも修理整備依頼の多いカメラです。

お預かりしている「35DC」は
ご依頼者さまのご自宅で
随分長い間眠っていた個体だと思われます。
しかしながら保管状況は悪くなく
多少のレンズカビやファインダー汚れが見られますが
年代を考えると非常にキレイなほうで
電池もきちんと抜いて保管されていて
電池室へのダメージもありません。
電池を入れて動作確認して見ると
さすがに多少の接触不良で露出計の動きが不安定なことと
1.5Vの電池を入れて本来ならアンダー気味に
振り過ぎになるのが正常ですが
逆にオーバー気味で振りが少し足りないようです。
電気的にも機械的にもさすがに長年眠っていたせいもあり
動きの悪いところが多々見受けられるので
全体的に整備が必要な状況です。
露出計も1.5Vで精度が出るように再調整を行います。
機能には直接は関係ないですが
貼り革が剥がれかかっている上に両面テープの粘着がベタベタになっていて
かなり大変な状態になっていました。
オリンパスのカメラは貼り革にボンドではなく両面テープを
使っている機種が多いのですが劣化で
酷い状態になっているものも多いですね…

35DCのプログラムシャッター自体は機械制御ですが
露出計連動での制御を行うため
露出計が全く動いていない場合(光量不足あるいはそもそも電池がない)
シャッターロックがかかりシャッターは作動しません。
そのためいずれにしても電池をセットしないと
シャッターを切ることはできません。
ただし電池を入れておけば光量不足(あるいはレンズキャップをしたまま)でも
強制的に露出計を動かしてシャッターを切ることができます。
前期モデルなら底部に「F」のボタン
光機も出るならBC(バッテリーチェックボタン)押しながらレリーズすると
シャッターを切ることができます。
ちなみに今回はBCボタンがファインダー脇にある後期モデルです。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。

オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「鉄道電化の日」だそうですよ。
1956(昭和31)年のこの日に
米原~京都間が電化され
東海道本線全線の電化が完成したことに由来しています。
電化に伴って特急「つばめ」が
東京~大阪間を7時間30分で走ったのだそうです。
この頃の特急「つばめ」は電気機関車が
けん引する列車ですね。
牽引するEF58形電気機関車は東海道本線全線電化時に
従来標準色であったぶどう色(焦茶色)から
エメラルドグリーンに塗り替えイメージチェンジされました。
これらの編成は、その塗色から「青大将」 と呼ばれ親しまれたそうです。
ちなみに現在、東京ー新大阪間は新幹線「のぞみ」で
2時間半を切っています。本当に早くなりました。
反対に今や電化されていない鉄道は
地方に行かないとなかなか見られませんが
架線も何もないシンプルな線路の上を
ちょっとにぎやかなディーゼル気動車や機関車が走る光景は
なかなか捨てがたいものがあると思います。
ひさしぶりに小淵沢にでも見にいってみたいですね。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
相変わらず依頼数の多さでは当店ナンバー1のカメラかと思われます。
(ちゃんと集計しているわけではないので感覚ですが)
元祖「軽量コンパクトな一眼レフ」といっていいカメラです。
機械制御シャッターに限れば
この「OM-1」と少し後(4年後)に出てくる「ペンタックスMX」の
2機種くらいしか該当するものがないかと思われます。
毎度書きますが、このコンパクトさを実現するために
一回り大きな通常の一眼レフとは異なる構造や工夫が
内部のあちこちに見られます。
初期モデルであればさすがに登場から50年が経過するカメラなので
新しかった現行当時であれば問題にならなかったのですが
同時代の大柄で丈夫さを最優先に作られたカメラに比べると
多少、華奢な部分も見られます。
とはいえ、しっかり定期的にメンテナンスを行っていれば
まだまだしっかり使えるカメラでもあります。
小ささばかりに注目されがちですが
作動音が小さい上に上品なのも何とも捨てがたい魅力です。
シャリッとしたOMならではの巻上と
耳触りの良いシャッター音は使っていてもとても気持ちの良いものです。

お預かりしている「OM-1」は
ご依頼者さまのご自宅でかなり長い間眠っていたものと思われます。
シャッターは一通りは作動しますが
さすがに精度は出ておらず特に1/1000は開ききらない状態です。
そしてこれはある生産時期のOM-1では定番ですが
電池室のマイナス側端子がぐらついていて
接触不良を起こし露出計が動作しない状態です。
これはマイナス側端子を留めている樹脂製のネジが劣化で
折れてしまっていることが原因です。
この部分は絶縁が必要なのですが
生産時期によって「金属ネジ+樹脂製絶縁」のものと
そもそもネジ自体が樹脂製のものがあり
樹脂製ネジの場合はかなり高い確率で劣化のため破損してしまいます。
金属ネジとはネジ径が全く異なる上に特殊なサイズのため
新品の樹脂ネジと交換することで対処します。

心配される定番のプリズム腐食は分解前にファインダーからの確認だと
視野外の影響のほとんどない部分にほんのわずかにみられる程度でした
でも開けてみると上の画像通り接眼部とプリズムの間に
貼られたモルト周辺は劣化により緑青が吹いている状態でした。
これでほとんどプリズムに腐食が出ていないのが不思議です。
もちろん劣化したモルトや緑青はキレイに除去し
同じようなことがこれ以上起きないように対処していきます。
まだ取り掛かり始めですが機械的な整備に加え
露出計関連の配線の一部交換も行い
問題のない状態に整備していきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「いいイヤホン・ヘッドフォンの日」だそうです。
「いい(11)イヤ(18)ホン」と読む語呂合わせからだそうです。
昔はヘッドフォンとかイヤホンとか好きではなくて
(今でも好きではないですが…)
音楽聴くならスピーカーでデカい音で聴かなきゃダメでしょ…と思っていましたが
昨今の住宅事情等を考えると
住居ではなかなか大きな音では聴けません。
クルマを持っていた頃は人のいないようなところに行って
車内で思い切り大きな音で聴くなんてこともできましたが
残念ながら都心に住んでいるとクルマは必要ありません(苦笑)
で、やはりイヤホン・ヘッドフォンの出番ですよね。
昔と違って大量の音楽データを持ち歩けるようにもなったので
スマホ+イヤホンの組み合わせはお手軽で本当に便利です。
…という感じで思い入れのある古い安スピーカーから
音楽を鳴らす回数はかなり少なめで
外ではオーディオテクニカのイヤホン、
自宅ではヤマハのヘッドフォンが大活躍です。
今どきのイヤホンやヘッドフォンはいい音しますものね
それにしても比較的最近、イヤホンをワイヤレスにしたのですが
余計なコードがないって本当にストレス減りますし便利ですね!

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
1980年発売開始のカメラで
宮崎美子さんのCMで一世を風靡したヒット作です。
この頃は各社から絞り優先AE専用機が
エントリーモデルに用紙されていて
価格も物品税の関係もあり
押し並べてボディのみで4万円弱でした。
その中でも「X-7」はCM効果もあり
かなりのヒット作となりました。
CMで話題になった部分がクローズアップされがちですが
ミノルタらしい使い心地のよさや
ファインダーの見えのよさも抜群で
このジャンルのカメラとしては非常によくできたカメラです。
そのあたりが大ヒットした一番の要因かと思います。

ただコストの掛けられないエントリーモデルなので
華奢な部分も多く製造から40年以上か経過する現在
保管状況の悪いものはプラスチックの劣化等もあり
部品が破損している個体も多く見かけます。
しかしながら今回お預かりしているX-7は
ご依頼者様から昔から大事にされている個体で
保管状況は非常によく
プラ部品の劣化等はほとんど見られません。
ただ、もはや持病ともいえるプリズム腐食を抱えていて
ファインダーのほぼ下半分が真っ黒な帯で覆われてしまっている状態です。
これはプリズムを配置する枠の部分に貼ってある
モルトプレーンの加水分解が原因として
プリズムの蒸着を剥離させてしまう現象です。
分解してプリズムを降ろしてみると
プリズム前部にベタベタになったモルトが付着しています。
同様の症状はX-7だけではなくXEあたりでも見られます。

ひとまずプリズムを降ろした段階での画像です。
画像にもプリズム内の黒い帯が確認できますね。
80年代の電子制御機なので
プリズムを降ろすだけでもなかなか手間はかかります。
ここからさらに分解を進めて機械的な整備や
各電気接点の清掃も行っていきます。
分解前のテストではシャッタースピードに大きな問題は見られなかったものの
露出計が少々アンダー気味で
さらに実際のオート制御はさらにアンダー気味といった傾向でした。
写らないほどではないですが
さすがに写真が少し暗いだろうな…と思われるほどの状態です。
最終的には電気的な微調整も行って精度を出していきますが
まずは基本的な整備清掃を行った上での調整となります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

キヤノネットのカメラ修理

今日は「レンコンの日」だそうですよ。
…と知った時点でやたらと「レンコンの天ぷら」が
食べたくなってしかたありません(笑
うちでは「ハスの天ぷら」と言っていましたが
子供の頃、食卓によく並んでたのです。
揚げたてがもちろん美味しいけど
冷えて衣がしなっとしてもハスがサクサクだから
歯ごたえが良くて美味しいのですよねぇ
子供の頃から大好物でしたが
言われてみれば長らく口にしていない…
家で天ぷら揚げるのはなかなかの大仕事になるので
スーパーの総菜コーナーに置いてないかなーーー
冷めても美味しいのだからそれで十分ではあるんだよねぇ
天ぷら以外にも煮物や酢の物でも美味しいですよねぇ
辛子蓮根も忘れちゃいけませんね。
こうしてみると天ぷら以外も含めて
思っていた以上にレンコン好きだな…
煮物でも何でもいいからレンコン食べたくなってきました…

さてさて

本日は「キヤノネット」のカメラ修理を行っています。
キヤノネットシリーズは1960年代初めから
70年代にかけてキヤノンを代表する
レンズ固定式コンパクトカメラのシリーズで
多くのモデルが存在します。
今回の「キヤノネット」は社会現象となるほど
カメラ業界にインパクトを与えた初代モデルです。
1961年発売のカメラでキヤノン初のコンパクトカメラです。
(この時代なのでコンパクトと言っても大柄ですが)
45mmF1.9の大口径レンズを搭載
もちろんレンジファインダーも搭載です。
セレン光電池使用の露出計を装備し
露出計と連動してシャッタスピード優先AEが可能です。
露出計はオフとなるもののマニュアル露出でも撮影可能
シャッターユニットはコパルSVで
B・1s~1/500をカバーします。
巻上は底部トリガー式、巻き戻しクランクも底部に配置
上カバー部にはレリーズボタンとT切替リングのみの
すっきりした配置で筆記体の「Canonet」の文字が刻印されています。
この時代のカメラとしては最高といえる機能を持ち
価格は2万円を切った破格と言える設定で
発売と同時に爆発的大ヒット作となりました。
業界内では「ダンピングでは?」と批判の声があがるほどで
キヤノネットの登場はカメラの低額化・高機能化に付いていけなくなった
多くのカメラメーカーが倒産・撤退するきっかけとなったそうです。
当時としては価格破壊ともいえる設定でしたが
組み立てラインや部品点数の効率化を進めた結果で
内部の造り自体や部品の材質に安っぽさは全くありません。
分解してみるとわかりますが
非常に綿密に考えられた巧みな造りを持つカメラです。

お預かりしている「キヤノネット」は
おそらく随分昔に調子が悪くなったまま
しまい込まれそのまま長年放置されていたものと思われます。
外装にもサビ等のダメージが見られますが
レンズにも相当のカビが発生していて
白く曇っている状態です。
ファインダーも同様で二重像も相当見えづらい状態です。
レリーズボタンは押し込まれたままの状態で固着しています。
このカメラでの「T」状態なのですが
切り替えリングは「T」のポジションにはなく
内部で切り替え爪の変形があるものと思われます。
それとは関係なくシャッター羽根は固着していて
絞り羽根も粘っていて動作不良となっています。
そして露出計も不動です。
セレンの状態が心配されますが
あとでわかりましたがセレンには劣化は多少あるものの
致命的な状態ではなく露出計本体も作動しているのですが
ファインダー内ロ露出計表示連動部が固着していて
全く動かない状態のようです。
いずれにしてもフルコースで各部の清掃整備が必要な状態です。

画像は本カウ的分解整備に取り掛かる前のモノです。
上カバーのサビ等のダメージは除去しきれないと思われますが
できる限りキレイに仕上げたいと思います。
シャッタユニット内部を含む各駆動部は
徹底的に洗浄と最小限の注油を行った上で調整し
ガラス・レンズ部はカビ除去とできる限りの清掃です。
おかげさまでレンズに関しては若干のカビ跡と
もともとあった細かい拭き傷以外はクリアになり
ファインダーは見違えるほど見えが良くなりました。
いろいろなパターンでのテストを行いつつ調整し
少し様子見を行った上で最終テストを行っていきます。
今回も致命的な破損等はなかったので
普通に気持ちよく使える状態に仕上がりそうです。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ビューティフレックスのカメラ修理

今日は「録音文化の日」だそうですよ。
1878(明治11)年のこの日に
東京大学に外国人教師として招かれた
イギリスのジェームズ・ユーイングが
持参した蓄音機を使って日本初の録音・再生の実験を行ったことが
由来となっているそうです。
私と同年代の方はわかると思いますが
カセットテープに音楽等を録音することに苦労したことが
一度はあると思うのですよねぇ(笑
レコードはたまにしか買えないし
気軽に好きな曲を手に入れるためには
まずはテレビ番組とかからラジカセの内蔵マイクで録ろうとしますよねぇ
周りの雑音や話し声を何とか防ぎながら(笑)
小学校4年生~5年生の頃だったかな…テープはまだ保存してますが…
うちはじいさんがお寺での法話やお経を録音するために
ラジカセを大小いろいろ揃えてて協力してくれたこともあり
すぐにテレビのイヤホン端子にラジカセを繋いでライン録音できるようになり
そのうちFMエアチェックに移行し
そうこうしているうちに貸しレコード屋が近所にもできて
レコードから録音がメインになっていくのですよねぇ
それでも録音はなかなか大変でした
今のダウンロード一発やCDをPCに入れるだけで十数倍速で
勝手に取り込んでくれるなんて夢みたいです(笑
私はたまにアナログレコードをデジタルデータ化しているので
いまだに等速でのんびり録音していますが…
それでもデジタル化するとその後の管理が楽ですね。
デジタル化した写真も同じですね。
撮った後の管理はデジタルデータが圧倒的に楽で便利ですねぇ…
それでもアナログレコードもテープも
フィルム写真も現在進行形で大切なことに変わりはありませんが…

さてさて

本日は「ビューティフレックス」のカメラ修理を行っています。
ビューティフレックスは太陽堂光機というメーカーで
作られた二眼レフのブランドですが
この太陽堂光機の母体は2013年まで
神保町で営業していた「カメラ太陽堂」なのですね。
もう閉店してからそれでも10年経ってしまいました…
ビューティフレックスも15種類くらいのモデルがあるらしいのですが
何といっても資料が少なく細かいモデルについては把握できません。
今回お預かりしている「ビューティフレックス」も
残念ながらモデル名までは判明しませんでした。
修理する分にはそれでも全く問題はないのですが…

お預かりしている「ビューティフレックス」は
フィルム装填はシンプルな赤窓式です。
搭載されるレンズはビューティアナスチグマット8.0cmF3.5です。
シャッターユニットは「ETOAL」と刻印されているもので
B/1s~1/200までをカバーします。
ピント調節はノブ式です。
おそらく1950年代前半のモノだと思われますが
この時代の二眼レフとしては十分なスペックだと思います。

ただ状態はさすがによくはありません。
かなり長い間仕舞い込まれたままになっていたものと思われます。
保管環境自体は悪くなかったとは思われますが
さすがに全く動かしてなかったうえに
ケースにしまったままだったので
湿気も多少抱え込んだままと思われ
ファインダーやレンズにはかなりカビが発生していて
レンズは曇ってみえる状態です。
ピントノブは固着まではしていませんが動きは重く
シャッターはチャージ可能で切れるものの
SS設定に関わらず途中で止まってしまい
放置しているとそのうち忘れた頃にゆっくり閉じていくような状態です。
さすがにこの状態では全くもって撮影には使用できません。

これから本格的に分解整備に取り掛かるのですが
それでも致命的な破損等はないので
撮影に使えるレベルには十分に修理できると思います。
まずはレンズの状態が心配なので
テイクレンズを取り外し清掃から始めたのですが
わずかなカビ跡は残ったものの
カビ自体は除去でき充分にクリアな状態に復帰できました。
シャッターは汚れや油切れによる動作不良かと思われますので
入念に清掃整備すれば問題ない状態にできるかと思われます。
以前にも「ビューティフレックス」の修理のブログを
書いているのですが今確認してみると
それも今回と同じタイプのビューティですね。
当時は結構な人気モデルだったのだと思われます。

リコーフレックスミリオンのカメラ修理

今日は「のど飴の日」だそうですよ。
いろんな飴を作ってお馴染みのカンロさんが
制定した記念日です。
1981(昭和56)年11月に
日本で初めて商品名に「のど飴」と名の付く
のど飴「健康のど飴」をカンロが発売したことに由来しているのだそうです。
乾燥する季節でもありますし
のど飴が欲しくなることもこれから多くなってきますね
カンロ…といえば濃い茶色で大きな丸い「カンロ飴」が
子供の頃から馴染みがあって一番に浮かぶのですが
これ今でも現行商品で販売されているのですね。
隠し味に醤油が使ってあって絶妙な甘じょっぱさがいいのですよねぇ
懐かしいですねぇ…今度、買ってみます!
カンロさんの商品ではないですし商品名ものど飴ではないですが
喉の飴といえば浅田飴も外せません。
これも昔とほぼ変わらないデザインの缶に入って今でも売ってますね。
実はたまに今でも買っています。
それから昔よく舐めてたのは
「コルゲンコーワトローチ」これももちろん今でも売ってます。
昔はTVCMもよくやってて
CMソングに名曲が多かったのですよねぇ…
曲名まで言い始めると止まらなくなるのでこの辺で。。。(笑

さてさて

本日は「リコーフレックスミリオン」のカメラ修理を行っています。
1957年発売のカメラです。
リコーフレックスⅢから続く
ギアによる前玉回転式焦点調節、
軽量なプレスボディー、中枠を外すフィルム装填といった
大ヒットしたリコーフレックスシリーズの特徴を
引き継いだモデルです。
「Ⅶ」以降のプレスボディのリコーフレックスは
(ダイキャストのダイヤ系は除く)
基本的な構造に大きな変更点はありません。
ただモデルによって搭載されるシャッターユニットが異なったり
中枠を交換することによっていろんなサイズの
写真が撮影できるようになったり、異なるフォーマットの
フィルムが使用できるモデルがあったりはします。
今回のミリオンはリケンシャッター搭載で
B・1s~1/300をカバーします。
レンズは不変の3群3枚リコーアナスチグマット80mmF3.5です。

このタイプのリコーフレックスでは定番ではありますが
大きな特徴でもあるフォーカスギアが
強烈に固着して全く動きません。
加えてシャッター羽根動作も不良で
スローガバナも粘っています。
さらに巻上ノブのネジやプレートが欠落しています。
かなり長い間しまいこんだままとなっていたものと思われます。
眠っている間にいろいろな箇所の動きが悪くなってしまっています。
レンズの曇りやカビもありますが
ファインダーミラーの劣化による曇りもかなり激しいので
ここはミラー交換で対処します。
全体的に隅々まで手を入れて本来の姿に戻していきます。

画像は一通りの整備が完了した状態のモノです。
外像がピカピカで気持ちよくなったのももちろんですが
ピントギアは非常に滑らかに動作するようになり
ここを回しているだけで何ともいいい気持ちです。
シャッターも快調に全速動作するようになり
精度的にも全く問題有りません。
ファインダーも非常にクリアです。
これであればご依頼者様にも
気持ちよく使っていただけると思います。
これから最終テストを行って問題なければ完成となります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

リコーオートハーフSEのカメラ修理

今日は「うるしの日」だそうですよ。
漆器も味わい深くていいものですよね
やはり食器が思い浮かびますが
漆箱とかもいいものです
いずれにしても
あの朱と黒の妖艶な組み合わせがたまりませんね
実家には昔いろいろあったような気がするのですが
気が付けば家に漆器なんて
食器に少しあるだけになってしまいました。
これも高級なものを言い始まれば
魅力的ですがキリがないし、もちろんお高いのですよねぇ…
漆器ではかぶれることはまずないとは思いますが
うちのばあさんが漆でかぶれる体質で
漆器は少し敬遠していました…
山に行くといわゆる「かぶれの木」として
ウルシやハゼの木が有名ですよね。
要は樹液でかぶれるのですが
ばあさんはウルシの木の下を通っただけでも
かぶれることがあるってよく言っていました。
私は生の樹液に触れても何ともないのですが…
でも子供の時は山でじいさんに
「かぶれの木」にはあまり触れるな…ってよく言われてました。
そういうので木の種類とかも
自然と覚えていくのですよねぇ…だいぶ忘れましたが…(苦笑)

さてさて

本日は「リコーオートハーフSE」のカメラ修理を行っています。
1967年発売のカメラです。
ハーフカメラと言えば「オリンパスペンシリーズ」と
「リコーオートハーフシリーズ」がやはり双璧ですね。
「ペンシリーズ」は「EEシリーズ」で露出のオート化や
ピントの固定焦点等を行ってより簡単に使えるようになりましたが
「オートハーフシリーズ」は初代登場当時から
カメラを使ったことない方にも簡単に撮れるようにと
自動化をいろいろ取り入れたカメラです。
セレン光電池を使用した露出計を搭載、連動させ
露出は基本的に自動露出とし
ピントは2.5mに固定焦点とし被写界深度である程度カバーします。
そして何といってもオートハーフと言えば
ゼンマイを使った自動巻上ですね。
そしてこれだけの機能を搭載しながら
女性のハンドバッグ、男性の上着のポケットに入るサイズの
小型化を目指して作られたカメラです。
少々ずっしりと重さはあるものの非常にコンパクトな上に
スクエアな独特のデザインは現在でも非常に人気の高いカメラです。

今回お預かりしている「SE」は「オートハーフE」に
セルフタイマーが追加されたモデルです。
ご依頼者さまにご指摘いただいているのは
ひととおり動作はしているのだけどピントが合わないということです。
オートハーフのピントは先述したとおり2.5mでの固定焦点です。
前玉回転で調整するためレンズを外すとピント調整が必要です。
レンズ清掃された形跡があるので
以前にこの個体のレンズ清掃を行った方が残念ながら
組間違いをしているものと思われます。
分解してみると案の定でレンズが1回転分浅く入組まれている状態でした。
これではピントの合う位置は0.3mほどになり
ほとんどの場面でどこにもピントは合いません。
印をつけておいて元の位置に組もうとしたのでしょうが
1回転分間違えてしまったものかと思われます。

オートハーフと言えば心配されるのはセレン光電池の劣化ですが
今回の個体はそこに関しては全く問題がなく一安心です。
逆に少し振り過ぎの傾向があったので抵抗で
再調整を行いオートの精度を出し直しています。
そしてオート―ハーフのシャッターは
非常に小さなバネの力で駆動するため
ちょっとした汚れや油分で簡単に固着します。
シャッターユニット内に注油が必要な部分もあるのですが
もちろん量はほんのほんのわずかの最小限にとどめ
シャッター羽根、絞り羽根は入念に清掃を行います。
既に一通りの整備が完了し
少し時間をおいて様子見をしている状態です。
これから最終テストを行って問題なければ完成となります。

ミノルタSR-1のカメラ修理

今日は11月11日で「1」が四つ並ぶことと
「十一」が並ぶということで
それに関連づいた記念日がたくさん制定されています。
「下駄の日」、「煙突の日」、「おりがみの日」
「鏡の日」、「もやしの日」、「電池の日」
「ポッキー&プリッツの日」、「箸の日」
「チンアナゴの日」、「うまい棒の日」「ベースの日」…等々
いや本当に今日はたくさんありますねぇ(笑
そんな中でも個人的にはやっぱり「麺の日」ですかね。
うどん、そば、ラーメン、パスタ…麺類って
どれも美味しいし大好物だし
これから寒くなる季節にもぴったりですよね!
以前は神奈川県内住みだったし
毎週のように食べていた濃厚な「家系ラーメン」が
食べたくなってきました…
都内でもいろんなお店があるので
その気になればいつでもいけるのですが…
でも今はこうして食べたい気分になっていても
実際に食べるともう1杯が重すぎてしんどいのですよねぇ…
もちろん最高に美味しいのですが…ご飯もつけたくなるし…
脂っこいものが本当に少ししか食べられなくなりました。
(今は全体的に少食でもありますが)
ほんの十数年前はバカみたいに
飲んで食べてができたのに少し寂しいですねぇ

さてさて

本日は「ミノルタSR-1」のカメラ修理を行っています。
1959年発売のカメラです。
「SR-1」のブログになると毎回書いてしまいますが
当時のトップモデルでミノルタ最初の一眼レフは
「1」ではなく前年に発売された「SR-2」です。
数が大きいほうが上位モデルということですね。
わからなくはないしクルマとかでもそういうのはありますが
「1」と「2」だとちょっとわかりにくいですよね(笑
で、これも毎度書きますが
トップモデルの「SR-2」は「SR-3」「SR-7」へ
モデルチェンジしていきますが
「SR-1」はカメラ自体はモデルチェンジしても
モデル名はずっと「SR-1」のままでした。
そのためややこしいのは々「SR-1」でも
「SR-2」ベースのものもあれば
「SR-3」や「SR-7」ベースのものが存在します。
ボディ形状だけでも「SR-1」には4種類のモデルが存在し
これがまた少々ややこしいことになっています。

今回、お預かりしている「SR-1」は
シャッターダイヤルのSS設定が不等間隔で
引き上げて回すタイプ
「SR-1」のロゴは緑色で露出計装着ソケットはナシ
フィルムカウンターは巻き戻しクランク側…ということで
最初期の1959年型SR-1かと思われます。
ベースとなっているのは「SR-2」で
シャッタースピード1/1000が省略され
最高速が1/500になっていること以外はほぼSR-2と同一です。
SR-2系ならではの少し丸みのあるボディ形状が
何ともレトロでよい感じです。
この年式のSRにだとシャッター幕が劣化して
ボロボロだったりガチガチに硬化している場合も多いのですが
今回の個体はシャッター幕自体は問題ない様子です。
ただ、幕の動きは全然ダメでかろうじて最後まで走りきるものの
ミラーをダウンさせるまでの勢いはなく
頻繁にミラーアップが起こります。
もちろんシャッタースピードの精度は全く出ていません。
さらに巻上も含め各部の動きが非常に重く
あまり無理に動かしていると他のトラブルを呼びそうです。

とにかくできる限り分解して
機械的駆動部を清掃注油し
本来のスムーズな動きを取り戻していきます。
画像は上カバーを外しただけの段階ですが
外装のネジもかなり強烈に固着していて
なめたりねじ切ってしまったりしないように
溶剤や油を使いながら慎重に分解を進めていきます。
装着されていたオートロッコールPF55mmF2レンズも
ヘリコイドが固着気味でレンズにカビもあかなりあるので
ボディ側が終わったら一通りの清掃整備を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

11月は語呂合わせで「いい〇〇の日」が
毎日のように制定されていますが
今日も「いい友の日」や「いい頭皮の日」とかがありますね。
で、そんな中に「いい音・オルゴールの日」があります。
日付は「いい(11)おと(10)」(いい音)の語呂合わせです。
1796年にスイスで発明されたオルゴールは
太平洋戦争後に長野県の諏訪地方で作られるようになり
「いい音」を目指し続けた高い技術から
半世紀にわたり世界のトップシェアを誇っているのだそうです。
長野県下諏訪町の「諏訪湖オルゴール博物館奏鳴館」
(現:「日本電産サンキョーオルゴール記念館 すわのね」)が制定しています。
実は毎年のように11月10日に「オルゴールの日」をみかけては
部屋や仕事場にオルゴールがあって
たまの気分転換に音色を楽しむっていいなぁ!と思って
いろいろ調べ始めるのが年中行事になりつつありますね。
そしてそのオルゴールの世界の奥深さと
本格的なモノのすばらしさを垣間見ては
そこでおなかいっぱいになって
実際には買うまでにはいたらない…なんてことを繰り返しています(笑
ネットで見ているとキリがなくなって
結局疲れちゃうのですよね…
実際にお店で見るとまた違うのでしょうねぇ
いけんいけん、よけいな物欲を刺激しなくていいです(苦笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
初代から「ろうそく1本の光でも写る」カメラを目指し
スローシャッターに有利な電子制御シャッターに
大口径レンズ、絞り優先オート露出専用機という
要素はそのままに進化を続けてきた
エレクトロ35シリーズの最終機種にあたるのが
今回の「GX」です。1975年の発売となります。
大柄で堂々とした初代のデザインも魅力ですが
「GX」になると時代を反映して随分と小型化が進みました。
大口径レンズ搭載でレンジファインダー機なので
シリーズ最小の「MC」ほど小さくはありませんが
充分にコンパクトに仕上げられていると思います。
非常にギュッとした凝縮感もあって質感も高い
良いデザインだと思います。
今回お預かりしているのはブラック塗装ですが
黒だとなおのこと引き締まった感がありますね。
搭載されるレンズはカラーヤシノンDX40mm/F1.7です。
シャッターは初代から改良を続けられてきた
コパルエレクでシャッタースピードは
4秒~1/500で自動制御されます。
小型化は進んだとはいえ基本的な構造の考え方が
初代とあまり変わってはいないのです。
それだけ最初からある程度完成された設計だったものと思われます。
小型化された影響もあり電池はエレクトロご用達の「HM-4N」ではなく
HM-N(NR52)型水銀電池を使用となっています。
当然ながら現在の環境で使うには
何らかの電池アダプタが必須です。

お預かりしている「GX」は
かなり長い間、眠っていたものと思われますが
保存状態は悪くなく
一通りは動作している状態です。
ただ各接点等に積年の汚れはやはりあるようで
繰り返して測定機で検査していると
かなり動作が不安定なことがあることも判明いたしました。
マグネットの吸着にも少々問題があるようです。
歴代エレクトロ共通の独特の少し青みがかった暗めの
ファインダーは「GX」も受け継いでいます。
やはり少し曇りがあるのと距離計のズレもあるので
一通りの整備調整を行っていきます。

ここまではなんてことはないのですが
これから前板・シャッターユニットを分離して
各部接点の清掃やシャッターユニットの整備にかかると
なかなか大変な作業です。
それでも初代からそうですがとにかく配線が多くて
少しややこしいものの整備性自体は悪くはありません。
小型化されても整備性は考えられている構造です。
ここからは集中して細心の注意を払いながら
作業に取り掛かっていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

ミノルタオートコードのカメラ修理

今日は11月9日、「119番の日」だそうです。
乾燥する日も多くなってきて
より一層、火事には気をつけなくてはいけない季節になっていきます。
火事もそうですが個人的には救急の「119番」のイメージが強いですかね。
50数年生きてきて救急車に乗せられたことは3度ありますが
一番直近で唯一、自分で救急車を呼んだのが
頭がいかれて立ち上がれなくなった3年半前です。
処置する時間によって以後の症状に影響が出る
一刻を争う状況の中、電話して5分もかからずに
来てくれてそれから5分もかからずに病院まで連れて行ってくれた
救急隊員の方たちには本当に感謝しかありません。
おかげさまで後遺症は多少あるものの何とか無事に生活できています。
でもこれ以上はお世話になることのないよう
日常から気をつけたいと思います。
ところで火災報知の電話サービスが
1926(大正15)年に導入された時の番号は「112番」だったそうです。
当時はダイヤル式の電話であり
一刻を争う緊急のためにダイヤルを回す時間の短い番号として指定されました。
しかしながら意外とかけ間違いが多く、
翌年の1927(昭和2)年にかけ間違い防止と
あえて最後にダイヤルを回す時間が長い「9」を回すことで
落ち着いて話ができるためという理由で
現在の「119番」になったと言われています。
「110番」も同じ理由だそうです。
ダイヤル式の電話ならではですね。
「0」が一番回す位置が遠いって知らない方のほうが
きっと今は多いのでしょうね…

さてさて

本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
国産二眼レフの最高峰と言われることも多いカメラです。
ロッコール75mmF3.5レンズの優秀な写りや
ビューレンズ上部集中表示で
設定の確認がしやすい絞りとシャッタースピード
最高速1/400で非常に安定した動作をする
シチズンMXVシャッターユニット
腹切り型でクイックにも微調整にも対応できるピントレバー
スタート合わせ式のセミオートマットのフィルム装填に
これまた操作性の良いクランク式巻上
フィルム平面性確保のためフィルム送りが通常とは逆の
「上から下」へのフィルム送り
特徴や利点を数え上げるとキリがありませんが
フィルム送りの向き以外は他の二眼レフでも
見られる機能ではあるのですが
これを全てうまくまとめ上げた二眼レフは
オートコード以外にはなかなか少ないと思います。
そういう点からも「国産最高峰」と言えるかと思います。

今回お預かりしている「オートコード」は
1957年発売の「RA」型かと思われます。
元々は普通に使えていたそうなのですが
少々無理な巻上操作を行ってしまったそうで
それ以降シャッターが切れなくなったということで
当店にやってきました。
現状を確認するとレリーズできないのではなく
シャッターがチャージできないのではないかと思われます。
無理な力が加わったことでチャージ関連のどこかの部品に
不具合が出てしまったのかと思われます。

画像は取り掛かり始めのモノですが
まずはシャッターユニットとボディ側巻上機構の
リンク部分が見えるところまでこれから分解していきます。
やはりチャージリンク部品は一部破損と変形が見られます。
そしてシャッターユニットの取り付け位置自体も
わずかにズレてしまっているようです。
これが原因でチャージが完了しないようです。
シャッターユニット本体には大きな問題はないようですが
絞り羽根、シャッター羽根には若干粘りが見られるので
ユニット内の整備ももちろん一通り行っていきます。
後からわかったのですがレリーズボタンリンク部にも
少々変形が見られチャージができても
レリーズができない…という症状も出てしまっているようです。
いずれにしても致命的な破損や変形ではなく
どれも問題なく修理できそうです。
いろいろなパターンで動作確認しながら修理調整を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。