日別アーカイブ: 2016年7月8日

キヤノンⅢAのカメラ修理

今日は7月8日で「ナンパの日(7・8)の日だそうですよ。
10代、20代の頃ならいざ知らず
40代半ば過ぎのおじさんには関係ない話ですな(笑)
(↑ なんとなく50手前とは言いたくない(汗))

さてさて

今日は「キヤノンⅢA」のカメラ修理を行っています。
いわゆるバルナック型ライカコピーのカメラですね。
ⅣSbやⅡDを見かけることは比較的多いですが
ⅢAはちょっとめずらしいですね。
ライカコピーとは言えこの頃のキヤノンは
本家ライカを機能の面では上回っている部分もあり
非常に興味をそそるモデルが何種類も存在します。
レンジファインダー高級機のメーカーとしては
当時のキヤノンはトップメーカーでした。
そのためにその後の一眼レフの開発には
少々遅れを取ることになるのですが。。。

この頃のキヤノンレンジファインダー機は
モデル刻印がボディになく
詳しい方でないとモデル判別が非常に難しいのですが
ⅢAはⅢのマイナーチェンジ版で
Ⅲと同じく1/1000のシャッターを装備し
巻上げ・巻き戻しノブのデザイン小変更
巻上げノブ内にフィルム感度メモ回転盤が装備されています。

発売は1951年ということで。。。
当然のごとくシャッター幕に劣化が見られます。
今はとりあえずシャッター幕は走りきりますが
いたるところにゴム引き部分の溶解が見られ
気温・湿度によっては粘着となりシャッター走行の妨害となりそうです。
。。。というわけでシャッター幕は今回、交換張替えを行います。
他、キヤノンお得意の
倍率切替式ファインダーにクモリがかなり見られますので
できる限りの清掃を行います。

IMG_8202

まだ各部の現状を確認している状況ですが
これから本格的にシャッター幕交換に取り掛かります。
その後、シャッタースピード調整を含む
各部点検整備一式を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo