月別アーカイブ: 2016年10月

ローライコードのカメラ修理

今日は「海外旅行の日」だそうですよ。
海外旅行。。。うーん、行ったことあるのは。。。
ハワイ、グアム、サイパン、イスタンブール、以上かな。。。
全部、会社員時代の社員旅行あるいは報奨旅行。。。
だからハワイ、グアム、サイパンは2回以上行ってるなぁ。。。
今は海外に行く予算と時間があったら
日本アルプスをゆっくり撮影しながら縦走したいなぁ(笑)

さてさて

今日は「ローライコード」のカメラ修理を行っています。
ローライコードもシリーズとして30年近く生産されていたので
色々なタイプがあるのですが
今回、お預かりしてる個体は「Va型」かと思われます。
搭載されるレンズはクセナー75mmF3.5です。

二眼レフは一部のモデルを除いては
機構はシンプルなのでしっかりメンテナンスしてやれば
今でも充分使える個体がたくさん存在します。
2眼レフに限ったことではなく
1950年代のカメラで困るのはレンズのクモリです。
今回のローライコードは大丈夫そうですが
テイクレンズが真っ白に濁っているものは
清掃しても元に戻らないものが多いです。

で、今回のローライコードは
外装はなかなか年季が入っていますが
レンズの状態は悪くない様子です。
ただ、絞りやシャッタースピードのレバー、巻上ノブ、
操作する部分がそれぞれ妙に重いです。
なぜかヘリコイドだけは充分スムーズなのですが。。。

img_8833

しばらく使われていなかった個体ということで
各部点検整備一式を行います。
まずは心臓部であるシャッターユニット周りから取り掛かります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

ヤシカエレクトロ35GSNのカメラ修理

今日は「カラオケ文化の日」だそうですよ。
最近は少し頻度が減りましたが
私、結構、「ひとりカラオケ」行くんですよね。。。
いつも行くビッグエコーで
「あ、こんにちは!いつものでいいですね!」
(ライブダムスタジアムの部屋でフリータイム・ドリンクバー)
。。。って言われるほど。。。(苦笑)
もちろん、大勢でワイワイやるカラオケも楽しいけど
誰にも気兼ねなく自分の好きな歌を
思い切り歌うのはすごくストレス発散になっていいですよ。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GSN」の修理を行っています。
昨日は同じエレクトロでも1975年発売のGXでしたが
今日は1973年のGSNです。
今回のGSNは基本的な構造は初代エレクトロ(1966年発売)と似通っています。
中身の細かい部分はいろいろ改良されていますが
大きくは初代エレクトロに新コーティングのレンズを搭載し
ホットシューを装備し、巻上レバー等の小変更を行われた仕様となります。
初期の流れを汲むエレクトロはちょっと大柄ですが
威風堂々とした感じでなかなか質感高いです。

今回、お預かりしたGSNは
これも初期の流れを汲むボディならではの
ギラギラしたヤシカらしいシルバーです。
キレイに清掃すると梨地の非常に美しいボディーです。
しかしながら今回の個体は残念ながら電源が入りません。
自慢のコパルエレクシャッターも電源が入らないと
制御が全く出来ません。
電池室蓋の裏がかなり腐食していましたので
これも原因のひとつではありましたが
反対側のマイナス側の腐食も酷く
電池室裏では腐食のためリード線が断線していました。

img_8790

まずは電池室を中古良品に交換して動作チェックを行います。
そこである程度の動作が確認してから
各部接点、シャッターユニット、絞り機構、レンズ、ファインダーと
清掃点検整備を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は「ボスの日」ということらしいですよ。
うーん、私のお店は私一人だから
誰もボスって言ってくれないなぁ。。。(笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
少し前にも紹介したとも思いますが
エレクトロ35シリーズの最終モデルがこのGXです。
「ろうそく1本の光でも写る」という一貫したコンセプトを目指して
初代から造り続けられてきたエレクトロ35シリーズですが
このGXになると随分コンパクトになって現代的になった気がします。
。。。とはいえ発売は1975年。金属製の質感の高いボディ
40mmF1.7の大口径レンズ。。。熟成されたコパルエレクシャッター
現在の基準から言ってもなかなか魅力的なスペックです。

今回、ご依頼の個体は意外と見かけることの少ない
シルバーのGXです。
ながらく保管してあった個体のようで
モルトは各部ボロボロ、レンズにはカビが見受けられます。
電池室は比較的キレイなのですが
少々、緑青が見受けられます。
動作はとりあえずしている感じですが挙動が不安定です。
ファインダーはクモリ気味で暗く感じます。
GXはもともとファインダーは青みががっているのですが
暗いせいで尚更青く見えてしまいます。

img_8788

電子式シャッターなので電池室はもちろん
各接点の清掃とハンダ付け部分のチェックを徹底的に行います。
シャッターユニットの点検整備に続いてレンズ、ファインダーと
各部点検整備一式を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

キヤノンデミSのカメラ修理

今日は「きのこの日」だそうですよ。
秋から冬にかけては色々なきのこが美味しい季節ですよね。
この季節になるとマツタケの話題が多いとは思いますが
昔から「香りマツタケ味シメジ」って言いますよね。
ここ数年、スーパーでも稀に売っているのを見かけますが
「ホンシメジ」は本当に美味しいですよねぇ~

さてさて

本日は「キヤノンデミS」のカメラ修理を行っています。
ハーフ判カメラとしては「オリンパスペンシリーズ」に次いで
有名な「キヤノン・デミシリーズ」ですが
モデル名の「デミ」は英語やフランス語で使われる接頭辞で
「半分」の意味だそうです。

今回は最初のデミが発売されて1年半後に追加となったデミSですが
デミSは30mmF1.7の非常に明るいレンズを搭載します。
露出はデミ同様に露出計を見ながら指針を合わせる方法ですが
普通にマニュアル露出で絞りも設定できるようになりました。
ただし、ピントは変わらず目測式なので特に絞りを開いたときには
ピントには注意が必要です。

今回、お預かりした「デミS」は
まず露出計の針が全く振れません。。。
おそらくセレン光電池がもうダメだと思われます。
今回はうまく代わりの中古セレンが見つかったので
交換で対応します。
他、裏蓋内一面に貼ってあるモルトは劣化で用を成してなく
ファインダーにクモリ、レンズにはカビ
絞り羽根は固着気味。。。と全体に点検整備が必要な状況です。

img_8786

通常のデミと違って前カバーは上下分割になっています。
これからさらに分解を進めて各部点検整備を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「鉄道の日」だそうですよ。
そんなに鉄道マニアではないのですが
ブルートレイン全盛期に子供時代を過ごしたこともあり
やはり鉄道全般は好きです。
ここ数年はいわゆる「非電化」の路線を時間をかけて撮りに行きたいと
常々思っているのですが、なかなか実現しないですね。。。

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
初代F-1と同時期に発売された
非常に信頼性の高いメカニカルシャッター機です。
今回、ご依頼いただいたFTbはいわゆる後期型の
「FTb-n」とも呼ばれるモデルです。
外観上ではセルフタイマー周りのデザインが変わり
機能上ではファインダー内にシャッタースピード表示がされるようになりました。
もちろん、ファインダー内SS表示は便利ですが
分解修理を行う側からすると
少々、ファインダー周りの分解が大変になりました(笑)

img_8785

お預かりの個体は、まず露出計がバッテリーチェックも含めて
全く動きません。電池室あるいはSW部の接触不良かと思われます。
余談ですがFTbのバッテリーチェックは
ASA(ISO)100・1/1000にダイヤルをセットした状態でないと
正しいバッテリーチェックができません。
上カバー背中側に「CHECK ASA100 1/1000」と本来は
シールが貼ってあるのですが剥がれているものも多いです。
ご参考までに。。。
他、先幕の動きがどうも不安定で高速シャッターが安定していません。
動きの悪いときは明らかにシャッター音にも違いが出るので
幕軸の汚れ、油切れが原因と思われます。
これから分解を進めて各部点検整備一式を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

ミノルタSR505のカメラ修理

今日は「サツマイモの日」だそうですよ。
今朝はまた一段と季節が進んだ感じで空気が冷えていますし
焼き芋も美味しい季節になってきましたね。
糖度の高い、あまーいサツマイモが食べたくなってきました。。。(笑)
とりあえず今夜は芋焼酎で晩酌かな。。。

さてさて

今日は「ミノルタSR505」のカメラ修理を行っています。
同時発売された「SR101」と並んで
ミノルタとしては最後の機械制御シャッター搭載一眼レフとなりますね。
発売は1975年。
既に1973年には「X-1」翌74年には「XE」が発売されていて
電子制御のXシリーズに主流は移り変わろうとしている時期だったと思われます。
基本設計は1966年発売の「SRT101」がベースになっており
非常に熟成を重ねてきたモデルとも言えると思います。

お預かりしている「SR505」は、これがまた非常にキレイな個体
シルバーの輝きも眩しいくらいの美品です。
ただしメンテナンスされている様子ではなく
モルト類はどこも全滅で劣化したモルトがファインダーに
かなり入り込んでいるような状況ですが
保管状態そのものは悪くはないようでカビやサビは見当たりません。

img_8784

今日はまだ現状をチェックしただけで
作業はこれから取り掛かります。
チェックした現状をもう少し付け加えると。。。
巻上げしてみてすぐに感覚でわかったのですが
明らかに油切れの兆候が見受けられます。
測定機でシャッタースピードを測ってみると
1/1000設定時に幕の走り始めこそ
(実際に撮影した写真で見ると写真右側)
ほぼ1/1000で合っているのですが
写真中心部で1/700、幕の走り終わり(写真でいう左側)には
1/500しか出ていない状況です。
全体が平均的に1/750しか出ていない。。。というのであれば
あまり写真に大きくは影響しませんが
写真の右端と左端で1段違うと、被写体によっては
右と左で明らかに色の濃さが変わってしまいます。
今回は1/500、1/250、とシャッターが遅くなるにしたがって
左右差は小さくなっていき、1/125だと全く気にならないレベルです。

参考までに幕速をチェックしてみると
どうやら後幕の動きが悪いようで
先幕に置いていかれる感じのようです。(スリットが進むにつれて開いていく)

スローガバナの調子は良く低速シャッターは安定しています。

こういうときにはむやみに幕のテンションを触るのは厳禁で
まずは古い油や汚れなどで動きが悪くなっている幕軸を清掃します。
場合によってはそれだけでテンションはほぼ最初の設定のままで
正しいシャッタースピードに落ち着くことも多いです。
あくまでも不調の元を正してから微調整を行うということが基本です。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

 

ニコンFのカメラ修理

今日は「豆乳の日」だそうですよ。
うーん、私、豆乳ってほとんど飲んだことないのですよねぇ
別にキライなわけでも何でもないのですが
牛乳が大好きだから豆乳飲むくらいなら牛乳飲んじゃいます。。。

さてさて

今日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
言わずと知れた名機中の名機ですね。
今回、お預かりしてる個体は製造番号が641万番台!
640万番台から始まるFの製造番号ですが
641万番台はかなり初期のモデルです。
手元の資料で調べてみると
1960年1月~同年8月までの間に生産されたようです。
(生産が開始されたのは1959年4月)
製造から56年が経過してるとはいえ
お預かりしてる個体は羨ましい程の非常にキレイな状態です。

ご依頼者様によるとまずファインダー内部で
何かがカタカタと音をたてているとのことで
早速、アイレベルファインダーを開けてみると
プリズムが中で少々遊んでいるようです。

img_8745

写真右のプリズム押さえが長年の間に
少しずつ緩くなってしまうのですね。
しっかり締め直して対処します。
今回の個体にはありませんでしたが
生産時期によってはプリズム接眼部周りに
モルトが巻かれているものがあります。
そのモルトが腐食すればプリズム腐食を引き起こすので
要注意です。

img_8750_e

 

他、一通り動作はしているのですが
さすがに各部油切れの兆候が見受けられますので
シャッター、ミラー、巻上げ等々、駆動部を中心に
各部点検整備を行います。
整備をしているといつも思いますが
Fは本当に全てが「かっちり」造りこまれていて
本当に感心します。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

 

ニコンFEのカメラ修理

今日は「道具(10・9)の日」らしいですよ。
私のところで修理しているカメラそのものも「撮影の道具」ですが
作業机の周りにはさまざまな修理のための道具がおいてあります。
ハンダごて、精密ドライバー、カニメ用のカイラキ、テスター。。。
どれも使いっぱなしでは傷んでいく一方なので
定期的に手入れを必要とします。
撮影の道具のカメラだって定期的に手入れ(メンテナンス)は必要です。
お手持ちの古いフィルムカメラの手入れは是非当店で!
(最後は宣伝になってしまった(笑))

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
登場回数の非常に多いFEですが
きちんと手入れのされている個体は
古い電子制御カメラとはいえ非常に動作は安定したカメラです。
基盤そのものも非常に丈夫です。
電子制御シャッター機というと
電子基盤不良、あるいは交換用電子部品がないため
修理不能。。。なんてイメージがあるとは思いますが
FEの場合は基盤あるいは電子部品そのものがNGということが
かなり少ないカメラです。

今回、お預かりの個体は
ずっと眠っていた個体ではなく
ある程度、使われ続けてきた個体とのこと。
一見、普通に動作しているように見えるのですが。。。
ご依頼者様によると「たまに巻き上げられない。。。」とのこと。
何度かシャッターを切ってみると
何度かに一度はチャージしきらずに巻上レバーが戻ってしまう感じです。
よく動きを観察してみると
実はシャッターそのものはチャージできているのですが
ミラーチャージができていない様子です。

img_8744

ミラー駆動部のロックがうまくかかっていないことが原因と思われます。
ミラーボックス周りの清掃・注油が必要です。
他、モルト劣化、高速シャッター(1/1000)不良、等も見受けられますので
これから分解を進めて各部点検整備一式を行います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

ミノルタオートコードのカメラ修理

今日はいわゆる「寒露」ですね。
露が冷たい空気に触れて霜に変わりそうだ。。。という意味ですが
そこまでではなくともここ数日、
一気に秋の空気に変わり始めた気がします。
個人的にはこれから初冬までが1年で一番好きな季節なので
少し外を歩いてだけでも何とも気持ちいいですね。

さてさて

本日は「ミノルタオートコード」のカメラ修理を行っています。
いわゆる1950年代の「二眼レフブーム」の頃は
今では考えられないほどの数のメーカーが二眼レフを作っていました。
その中でも国産二眼レフの中では最高峰と言われていたのが
このミノルタオートコードシリーズです。
私も祖父の形見で1台持ってますが
非常に写りも良く使いやすく、よく造りこまれたカメラだと思います。

今回、お預かりした個体は
おそらく1950年代半ばに生産された
前期型のオートコードです。
ご依頼者様が十年前くらいまでは
使っていたとのことなのですが
シャッターが切れなくなってから使ってないとのことです。

img_8742

お預かり時に確認したときも
巻上げクランクは比較的軽快に回るものの
シャッターは切れない状態でした。
チャージができないのか、レリーズできないのか
どちらかな。。。と思っていましたが
とりあえずここまで開けて動きを確認してみたところ
チャージがうまく行えていないようです。

これからまずはシャッターユニット周りの整備から始めます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo

ミノルタSR-1のカメラ修理

今日は「盗難防止の日」だそうですよ。
そういえば随分昔に立て続けに車上あらしにあったことがありました。
昔のクルマは今のクルマに比べると
ロックも開けやすかったし。。。
結構、お金と手間をかけたカーオーディオを
ごっそり持っていかれました(涙)
ある程度は防止ができると思うので
皆さまも盗難には気をつけましょう。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-1」のカメラ修理を行っています。
ミノルタ初の一眼レフ「SR-2」に続いて翌年に発売されたモデルです。
この「SR-1」というモデル。。。
販売中にかなり変更が繰り返され
同じモデル名でも大きく分けて4種類のボディが存在します。
部品も細かく変わっているので修理する場合には
ちょっと気をつけなくてはいけないカメラです。

今回、ご依頼の個体は完全自動絞りで
カウンターが巻き戻し側にあるため
おそらく1961年頃のものと思われます。
(SR-1発売開始は1958年)
ご依頼者のお祖父様が所有されていたものとのことですが
かなり長い間、仕舞いこんであったらしく
各所に錆が発生しています。
シャッターもまともに幕が走りきらない状況です。
一緒にお預かりした50mmと手動絞りの135mmも
かなり汚れとカビが見受けられますので
清掃作業を行います。

img_8741

動きを確認しながら分解を進めていきますが
内部にもかなり錆が発生していて
なかなか手強そうな感じです。。。
まずはシャッターがまともに走るように
シャッター幕軸周りの整備から取り掛かります。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。

main_logo