月別アーカイブ: 2017年6月

ニコンFEのカメラ修理

今日は6月5日ということで。。。
「老後の日」(6・5)だそうですよ。。。
私も50手前のおじさんだから
老後の心配しなくちゃいけないのでしょうねぇ
あまり長生きできないような気もしますが
生きている間は何とか元気でいたいですねぇ
とはいいながら。。。まだまだ老後どころか
今日1日のことで頭がいっぱいなのが現実かな(笑)

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
1978年発売、電子制御シャッター搭載で
マニュアル露出はもちろん、絞り優先AEでも
非常に使いやすいカメラです。
露出計の視認性が非常に良く
マニュアル時には露出計のメーター指針と
シャッタースピード指針を合わせることによって
露出を決定します。
絞り値もファインダー内で確認でき
露出コントロールが非常にやりやすいカメラです。
後継のFE2では固定式となってしまった
Ai連動爪もこのFEでは可倒式で
非Aiレンズの装着も可能です。
個人的にも好きなカメラのひとつです。

今回、お預かりしているFEは昔からご依頼者様が
持っていたものですが、長い間使われずに
仕舞いこまれていたもののようです。
全体的に錆びによる固着であちこちのボタンが
動かなくなっており
まずはシャッターボタンを押しこむことが全くできません。
他、露出補正ロックボタンや巻戻しボタンも
固着して押し込めない状態です。
サビを落としたりボタンを磨いたり注油することによって
やっとシャッターボタンは押せるようになりました。
まずはシャッターの状態を見るために測定してみると
高速シャッターはほぼ開かない状態です。
シャッター羽根の根元等に汚れがあって
動きが悪くなっているものと考えられます。

上カバーまわりのみでなく
カバー内の基板にまでサビが拡がっていたら
修理はかなり困難だと思われましたが
基板は無事なようです。
余談ですが写真にも写っていますが
ニコンFE・FM系(ニコマートも)には
接眼レンズ下に座布団のようにモルトが貼ってあります。
当然のことですが今回もボロボロに腐食しています。
この腐食したモルトのクズがシャッターユニットに入り込むと
(入り込みにくいようにカバーリングはしてあるのですが)
色々なトラブルの基となります。もちろん今回も交換いたします。

現状が大まかに把握できたところで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は6月4日ということで「虫(6・4)の日」だそうです。
今考えると、子供の頃はなんであんなに
虫(昆虫)が好きだったんでしょうねぇ。。。
カブトムシやクワガタはもちろん、蝶やトンボ、バッタやキリギリス
タガメやゲンゴロウ。。。年中色んな虫を追いかけてました。
今は。。。とても触れない。。。(笑)
山登りで昆虫を見かけても写真は撮りますが
とても手に取ろうとは思いませんねぇ。。。

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
巻上感触の素晴らしく使い心地の良いカメラです。
最近、XEの修理依頼が増えてきたような気がします。

今回、お預かりしているXEは
非常にキレイな外装のブラックボディです。
XEといえば最大の問題はプリズム腐食ですが
今回の個体にはプリズム腐食は見られません。
しかしながらプリズムを取り出してみると
モルトに接している部分の塗装が
かなり劣化していました。このまま放置しておくと
近いうちに蒸着面まで侵食されそうな状態でした。

ご依頼者様のお話では
「シャッターは普通に切れているようだ」とのことでした。
まずは現状を確認するため
SS測定から。。。1/1000、まずまず、いい値です。
1/500・・・「パシャッ」、シャッター開かず、ファインダー真っ暗
「あれれ???」
そうなんです。測定中にミラーアップしたままになってしまいました。
これ以降、機械的に動作するXとB以外は全てミラーアップです。
ちなみにこの状態でシャッターは切れても全く開いていません。
これもXEでよくあるトラブルです。
それまで普通に使えていても突然起こる可能性があります。
要はシャッターを制御するマグネットに電圧が不足することで起こります。
原因は1箇所に特定できずいくつか起こりうる原因箇所が考えられます。
場合によっては修理不能の場合もございます。
少々やっかいなトラブルです。

今回は何とか原因箇所も特定できて
修理することができました。
他、これまた定番の「露出計が振り切ってししまう」という
症状も出ていました。
これは以前も書いたような気がしますが
巻戻しクランク下の摺動抵抗の汚れ・劣化が原因です。

写真左にぶら下がっているのが問題の抵抗です。
今回は一見金ピカでキレイなのですが
汚れが付着しているようです。
見た目に真っ茶色に変色してしまっているものもありますが
そうなっていると交換しないと直らない場合も多いです。

各種調整も終わり作業は一通り完了です。
念のため、何日間か放置して
再度、最終調整とチェックを行う予定です。

ちょっと大柄で重いですが
XEは非常に良いカメラですね!

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ニコンFのカメラ修理

今日は何の日かな。。。と思って調べていたら
「ケロミンの日」。。。ケロミンって何???ということで
少し調べたら電子楽器なんですね。知らなかった。。。
そして。。。ケロミンって大きいんですね。
赤ちゃんくらいの大きさ、値段も結構な値段です。
でもこういう直感的に演奏できる楽器っていいかもしれませんね
ちょっと楽しそう。。。(笑)

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
「ニコンF」といえば、色々なエピソードとともに
今や伝説となっている一眼レフですね。
そのオーバークオリティともいえる頑強さや
ニッコールレンズの解像力の高さが
話題になることが多いですが
個人的には使い心地が非常に気持ちよいカメラだと思っています。
巻上のスムーズさやその感触
意外と音量も小さく耳障りの良いシャッター音
明るいとはいいませんがピントの山のつかみ易いファインダー
シャッターボタンの位置が使いにくいなんて声も聞きますが
私も長年使っていますがあまり使いにくさを感じたことはありません
(他のカメラと比べて初めて気づく程度)

そんな「F」ですが
今回、お預かりした「F」はご依頼者様が随分以前から
使われている個体のようです。
ご指摘をいただいている症状は
「スローシャッターが固着し開きっぱなしになる」
F、F2では定番のスローガバナーの固着です。
単に注油すれば直るというものでもなく
古い油や汚れ、サビを落としてやらないと
なかなか根本的な解決にはなりません。
長い間、未整備ということで動きの悪いとこは他にも多く
シャッタースピードも高速側では
走り始めと走り終わりにかなり露光時間差が出てしまっています。
シャッター幕軸等々の清掃・注油が必要な状態です。

写真は整備後でレンズは当店のテスト用レンズを装着しています。
スローはもちろん、シャッターは各速度、精度も出ています。
巻上もお預かり時よりスムーズになりました。
こうしてみるとやはり文句ナシにカッコ良いですね。

機械制御シャッターのカメラは
「修理すればいつまでも使える」といわれることもありますが
実際は部品の破損・変形等が発生すると
その部品、あるいは代替部品が用意できずに
修理不可能になる場合もございます。
長く使うためにはやはり壊れる前に
定期的に点検し必要があれば整備を行う、といった
予防策が必要だと思います。
とりあえず動作しているから大丈夫。。。という過信には
気をつけていただければと思います。

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オリンパスOM10のカメラ修理

今日は6月2日ということで
「路地の日」(六(ロ)二(ジ))らしいですよ。
カメラぶら下げて
小さな路地を歩くのって
楽しいですよね。
それがちょっと古めかしい路地だったらさらに楽しい。。。
なんてことを考えていたら
尾道に行きたくなりました。。。
レトロな小さな路地がたくさんあって楽しいのですよねぇ。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM10」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1979年、当時各メーカーが販売していた
「絞り優先AE専用のエントリーモデル」です。
エントリーモデルとはいいながら
このOM10は基本的構造はOM-2をベースとし
部品点数を大幅に減らし機能を簡略化することで
エントリーモデルに仕立て上げたカメラです。
別売りのマニュアルアダプターを使用すれば
マニュアル露出にも対応できます。
巻上やシャッター音はOMシリーズ共通の上品なもので
なかなか使い心地も良いカメラです。

今回、お預かりしたOM10は
精悍なブラックボディで外装の状態もキレイです。

OM10は電子制御シャッターなので
電池がないとシャッターは切れませんが
電池が入っていれば電源SWはオフでも
シャッターは切れ、オートも働きます。
電源SWは簡単に言えばファインダー内露出計のSWということなのですね。
余談ですがOM10(OM-2もですが)は
TTLダイレクト測光のためオート時の露出は
ミラーボックス内のCDSで測光します。
しかしながらファインダー内表示の露出計は
ファインダー内で測光しているため
ファインダー内表示が正しくてもオートが正しくないトラブルが発生します。
今回の個体は問題ございませんでしたが
ダイレクト測光関連のトラブルは修理不能の可能性が高いです。

話が随分脱線しましたが
今回の個体はファインダー内露出計のオンオフが
うまく制御されません。
電源SWをオンにしてもファインダー内露出計が起動せず
起動したとしてもオートパワーオフが働いた後に
シャッターボタン周りの復帰ボタンを押してもなかなか復帰しません
原因はひとつではなく
電源SW部、オートパワーオフ復帰ボタン、
それぞれが接触不良を起こしているようです。

他オート調整、露出計調整、モルト交換、ミラー駆動部の点検整備
一通りの整備を行い、すっかり快適に動作するようになりました。

オリンパスらしいコンパクトでカッコ良いカメラですね。
これからフィルムカメラを始めるという方にも良いカメラだと思います。

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オリンパス35DCのカメラ修理

毎年6月1日は「写真の日」ですね。
さぁ写真を撮りに出かけましょう!
・・・とはいかないですねぇ・・・お仕事しなければ。。。
6月は祝日が全くない月だから
「写真の日」が祝日になればいいのにな。。。(笑)

さてさて

本日は「オリンパス35DC」のカメラ修理を行っています。
少し前にも35DCの修理をご紹介しましたね。
コンパクトで簡単でとても写りのよい、3拍子揃ったカメラです。

今回、お預かりしている個体は
まず、感度設定リングが全く動きません。
もともと35DCの感度設定リングは回しにくい場所にあって
ピントリングを繰り出した状態でないと
回せないような作りになっているのですが
今回はそういう問題ではなくビクとも動きません。
何らかの原因で固着しているものと思われます。
加えてフラッシュ接点切替SWも固着していて動きません。

以前にもお話したとおり
35DCは機械制御シャッターでシャッターそのものには
電源は不必要ですが
露出計がある程度、振れていないとレリーズロックがかかるので
電池を入れないとシャッターは切れません。
まず電池を入れてシャッターを切ってみると
まずまず良い感じでシャッターが切れています。
明るさを変えてシャッターを切ってみると。。。
あれ?明るさが変わっているのに露出計の針が
明るいときと位置が変わりません。
「これは。。。」と思ってあまり振動を与えないように
電池を抜いてみると、それでも露出計は振れたままです。
どうやらボディ下部にある露出計本体の針が
ある程度まで振れると何かに引っかかるようです。
軽く振動を与えてやると元に戻るようです。

現状を確認したところで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。

ところで、余談ですが。。。
35DCは露出計が振れていないと
シャッターが切れないと書きました。

では最初にフィルムを入れたとき
1枚目が出るまで「から写し」をするときには
余計なものが写らないように
キャップをして「から写し」をする人も多いはずですが
それはできないのでしょうか。。。

そういうときのために底カバー部に
「F」と刻印されたグレーのボタンがあります。
これを押しながらシャッターを切ると
露出計を強制的に動作させて
レンズキャップがされていてもシャッターを切ることができます。
もちろん電池が入ってないとダメですよ

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