日別アーカイブ: 2019年6月5日

オリンパスXAのカメラ修理

今日は6月5日(ロ・ゴ)ということで
ロゴマークの日らしいですよ。
ロゴマーク。。。仕事柄、カメラに刻印されている
メーカーやモデル名のロゴマークは
毎日見ていますが
昔のロゴマーク、特に1950年代とか1960年代とかのものは
丸みを帯びていてレトロな感じが良いですよね。
ミノルタやキヤノンのロゴもこの頃が一番良いような気がします。
あ、コニカのロゴも特徴あっていいですよね。
これが80年代になると
直線的な感じものが多くなります。
これが現在のように洗練された感じではなくて
いかにも80年代というイメージなのです。
この頃になると私もリアルタイムで体験しているのですが
時間が経つと当時のイメージとは随分変わってしまいますね。
カメラだけじゃなくて他のものでも
ロゴマークで時代を感じることはたくさんあると思いますが
いろいろ調べてみると楽しそうですね。

さてさて

本日は「オリンパスXA」のカメラ修理を行っています。
ハーフカメラほどの小さなカメラですが
ちゃんと35mm判の非常に軽量コンパクトなカメラです。
発売は1979年です。
スライド式のレンズバリヤーを備え
レンズキャップが不要になったデザインです。
このカメラ以降、同様のレンズバリアーを備えたカメラが
他メーカーでもたくさん出てきます。
このレンズバリアー、ファインダー窓もしっかり隠すので
このタイプのカメラでありがちな
「レンズキャップを付けたまま撮影してしまう」という失敗が
完全になくなったと思います。
私も一眼レフばかり使っていて
たまにレンジファインダー機を使うとよくやる失敗です。。。(汗)
XAシリーズはこの「XA」が最初のモデルで
その後、XA2、XA1、XA4、XA3と発売されますが
レンジファインダー搭載機はこの最初のXAだけです。
目測のみだとやはりピントが不安。。。と思う方も多いと思いますが
やはり距離計があると安心ですよね。

お預かりしているXAはシャッターが切れません。
電子制御シャッターな上にレリーズも電子式のため
電源が入らなければもちろんシャッターは切れないのですが
今回は電源はきちんと入っているようです。
露出計も反応しています。
。。。となると。。。XAの場合、多いのが電子レリーズの
接触不良なのですが今回はそこも問題なさそうです。
で、分解していきながらいろいろチェックしていると
原因はどうやらシャッター羽根の固着のようです。
XAだからついつい、電気的な問題を心配してしまうのですが
今回はレンズシャッター機でシャッターが切れない場合に
最も多い原因ともいえる羽根固着でした。
ややこしい電気的な問題でなくて少し安心です(苦笑)
ちなみにXAシリーズはお預かりして分解しても
電気的なトラブルが原因で修理不能なものも
結構多いカメラです。

シャッター羽根、絞り羽根の清掃、レンズ清掃
各部清掃・注油、露出計及びおーと調整
ファインダー清掃及び距離計調整。。。等々
一通りの整備が完了した状態です。
軽快にシャッターが切れる状態になりました。
写真では専用フラッシュA11が装着されていますが
フラッシュを外すと本当にポケットに楽々入る大きさです。
常に持ち歩くカメラとして必要な資質を全て持っているカメラですね。
XAやXA2が定期的に私も欲しくなるのですが
こうやって整備しているとまた欲しくなってきました(笑)

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