日別アーカイブ: 2019年6月10日

オリンパストリップ35のカメラ修理

今日、6月10日は記念日が多いですね。
まずは「時の記念日」です。
時の記念日って何故か子供の頃から知っていて
祝日と同じくらいの感覚で頭に入っているのですがなんでだろう???
何か小学校とかで習ったのかな。。。
で、今日は「路面電車の日」でもあるのですね。
いわゆるチンチン電車です。
先日、広島に墓参りに行った際に広島市内線の
路面電車に乗ってウロウロしながら写真を撮りましたが
今のチンチン電車は車内でチンチンと鐘の音はしないのですよね
(まぁ、当然か。。。子供の頃には鳴っていた気がします)
バスと同様に気軽に乗れて
市内ならどこまで乗ってもわかりやすく同じ料金で
最新の車輌もあれば昔ながらの車輌もあって。。。
やはり広島市内の路面電車はいいですね!
あ、最後に今日は「ミルクキャラメルの日」でもあるのです。
発売開始から100年以上経っているのですね!
先日まで引き出しの中にあったのだけど
全部食べてしまったので
また「おかしのまちおか」で買ってこなくては。。。(笑)
(ハイソフトも美味しいのですよねぇ。。。これも買ってこよう)

さてさて

本日は「オリンパストリップ35」のカメラ修理を行っています。
セレン光電池を利用したプログラムオート露出の
コンパクトなカメラです。
同社のペンEESと基本的な構造はほぼ一緒で
EESを35mm判にしたようなカメラです。
さすがにペンよりは少しだけ大きいですが
それでも普段から持ち歩くには非常に便利なサイズです。
電池が不要という点も良いですよね。
レンズは写りに定評のあるD.ズイコー40mmF2.8を搭載します。
ピントはペンシリーズと同様で目測式です。
ペンEEシリーズも同様ですが
非常に効率的によく考え抜かれて作られているカメラで
整備性も非常に良好です。

基本的にはシンプルな構造のカメラですが
セレン光電池が起電する小さな電気で
露出計を作動し
小さなバネの力でシャッターを駆動するカメラです。
当然、長い年月の間の汚れ等で
簡単に動かなくなってしまうカメラでもあります。
お預かりしているトリップ35はシャッターは一見好調で
露出計もしっかり動作しており
オリンパスお得意の「赤ベロ」もしっかり出ます。
しかしながらオートの精度は出ておらず
ASA100・LV15(おおよそ屋外晴天時の明るさ)で
3段近くオーバーに露光してしまいます。
加えてオート露出精度も妙に不安定です。
他、レンズ、ファインダーにカビが散見されます。

絞りユニットは汚れ等で少々動きの悪い状態でした。
絞り羽根、シャッター羽根はもちろん
動作部分全て清掃を行い必要な部分には注油を行います。
その後、ある程度組み上げた状態で
露出計やオートの調整を行います。
ペンEE系と同様で色々な部分のネジが緩みやすいカメラでもあるので
そのあたりのチェックもしっかり行います。

↓ クリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。