日別アーカイブ: 2019年8月9日

ニコンFEのカメラ修理

今日は8月9日、「野球の日」だそうですよ。
ちょうど夏の高校野球も始まって連日熱戦が繰り広げられています。
私の生まれ育った広島県の代表は
ひさしぶりの「広島商業」です。
子供の頃には広島県代表というとまず「広商」を
思い浮かべたものですがここ最近は
広陵高校が圧倒的に強かったので
本当に久しぶりです。試合は明日ですね。
是非、がんばっていただければと思います。
(初戦から中国地方同士で潰しあいとは。。。(汗))
野球といえば。。。プロ野球も。。。
いや、今年はここで何か書くと調子を落としていくような気がするので
あえて触れません。。。(笑)
でも応援していますし、信じています!

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
絞り優先オートを搭載した電子制御シャッター機で
非常に使いやすい露出計、ファインダー情報を装備したカメラです。
F一桁機ほどのタフさはありませんが
その分、コンパクトにできていて
気軽に撮影に連れ出せるカメラです。
当店にも非常に多く修理依頼のあるカメラです。
愛称は「シンプル・ニコン」で1978年の発売です。

お預かりしている「FE」は機械制御シャッターである「M90」でも
ミラーアップしたまま固まってしまいます。
とりあえず応急処置をして動きを確認すると
妙に後幕の動きが悪いようです。
ただ、露出計やオート制御は調整は少し必要ですが
動作そのものには問題ないようです。
機械的な修理・整備で対応できそうです。

頻繁に修理を行っている機種なので
サクサクと分解していきます。
この写真の後で、シャッター羽根の清掃を行い
ミラー駆動部等、動作部分の整備を行っていきました。
で、仮組みして動きを確認したところ
ミラーアップはもう起きませんが
高速シャッターの精度がまったく出ません。
調べてみると後幕のテンションが足りないようで
妙に幕速が遅い状態です。
電子制御の問題ではなくM90でも後幕が遅いことが確認できています。
縦走りシャッター機でテンションをいじることはあまりないのですが
テンション調整ギアで調整してみます。
すると、しばらくは調子良いのですが
少し時間を置くと元の悪い状態に戻ってしまいます。
「おかしいなぁ。。。」と思いつつ
よくよくシャッターユニットを調べてみると
テンション調整ギアのストッパーに問題はないのですが
テンションバネを押さえている軸留めがバカになっているようで
テンションが少し緩くなったところでしか留まらないようです。
これではいくら調整しても改善できません。
ここまでにえらく時間を使ってしまいましたが
今回は中古良品のシャッターユニットと交換で対応することにしました。
シャッターユニット交換後、仮組みをして
しばらく様子見をしながらチェックしていますが
ミラーアップの件はもちろん、シャッタースピードも安定しているようです。
古いカメラですからね。色々なことが起こります。。。。

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