今日から8月、夏真っ盛りですね。
8/1は「水の日」だそうです。
8月は水の使用量が最も多い月なのだそうです。
その月の初めに節水を呼びかける意味で「水の日」となっているそうです。
水道水の使用量は確かに多そうですが
それ以外にも海とか川とか水に関わるレジャーも多いものですね。
海とかプールとかもう何年行ってないかな(苦笑)
何も考えずに日差しの下で水に浮かんでるのって
本当に気持ちよいですものねぇ。。。。
とは言いながら今年も夏は室内に引きこもります(笑)
さてさて
本日は「オリンパスペンEES-2」のカメラ修理を行っています。
「EES」シリーズはピント固定式の「EE」シリーズの派生型で
ピントをゾーンフォーカスに変更したものです。
固定焦点的に使うこともでき、ピントが不安なシチュエーションでは
目測とはいえある程度ピント合わせができる
ゾーンフォーカスはやはり撮影の幅が広がると思います。
最初の「EES」は「ペンEE」がベースになっており
今回の「EES-2」は「EE-2」がベースになっています。
初代、EES(EE)と比べると
裏蓋が蝶番式になり、ホットシューも装備されました。
フィルムカウンターも自動復元式になり
ASA(ISO)400の高感度フィルム対応となりました。
実用的な部分が格段に進歩したわけですね。
基本的な構造はほぼ変わっておらず
ペンEE系の見た目の特徴でもあるレンズ周りに
セレンを配置したデザインもほぼ共通です。
EE-3になると貼り革が黒になってしまいますが
個人的に「ペンEEらしい」と思っているグリーンがかった
ベージュ色の貼り皮も健在です。
シャッタースピードは1/30・1/250の2速で
これを指針挟み込み式のプログラムAEで
絞りと連動してコントロールします。
電池要らずで気軽に撮れるハーフカメラとして
非常に完成度の高いカメラだと思います。
お預かりしている「ペンEES-2」は
シャッターが全く切れず巻上もできません。
ご依頼者様は3、4年前からこのカメラを使っており
突然この状態になってしまったのだそうです。
落下させてしまったということもないようです。
受付時に拝見させてもらっていると
レンズユニット部がグラグラにガタついています。
シャッター部を含むレンズボード部は
フィルム室側からネジ4本で取り付けられますが
そこに緩みはないようです。
感覚としてシャッターユニット部のネジが外れてしまっている感じです。
。。。となると。。。シャッターが切れない原因は
多分、外れたネジがどこかに挟まってしまっている可能性が高いと思われます。
ペンEE系はいつのまにかネジが緩んで外れ
そのネジが様々な箇所に挟まって
トラブルを引き起こすことの多いカメラです。
今回もおそらくそのような原因かと思われます。
まだ現状を確認している段階なのですが
とりあえずシャッターも切れないので
露出計やオートがどうとも言えない状態です。
分解していかないと動きがどうなのかもわからない状況です。
それではこれから本格的に分解整備に取り掛かります。
ペンEE2とかEES-2は使い勝手も良く
見た目も適度にレトロで良いですよねぇ
昔から定期的欲しくなるカメラのひとつです。
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