今日は「宇宙の日」だそうですよ。
宇宙って一言で言っても
あまりにも漠然としてしまいますね。
私たちから見て一番身近な宇宙は
やはり毎晩見ることのできる夜空でしょうか。。。
(都会だと明るい星すら満足に見えませんが。。。)
小学校3年生くらいの頃に理科の授業で
北極星だとか代表的な星座だとかを習って
一時期星空にすごくはまりました。
「星座ガイドブック」だとか
「全天星雲星団ガイドブック」だとかをじいさんにねだって買ってもらい
昼間のうちに読みふけってはいろいろイメージを膨らませ
夜になると
私が幼稚園の頃にばあさん曰く「まだ早すぎる!」と
夫婦げんかになりながら私のために買ったという
6cm屈折赤道儀望遠鏡を引っ張り出しては夜空を眺めていました。
しかしながら小学校3年生に当時の赤道儀の
極軸合わせは無理だったなぁ。。。(苦笑)
何度も説明書見ながらチャレンジしたのですが
なかなかうまくいかず適当に動かして
何とか目立つ天体なら(オリオン大星雲とかアンドロメダ大星雲とか)
導入できたかなぁ。。。という感じです。
でもその時に見たオリオン大星雲のトラペジウムと呼ばれる
4重星の美しさは今でもはっきりと覚えています。
まぁ望遠鏡がなくっても暗い空の下で
星座を繋いでいくだけでも非常に楽しいです。
その星座にまつわるギリシャ神話までわかってくると
さらに楽しくなります。
これからの季節は空気が澄んできて星空を見上げるには良い季節です。
私もどこか満天の星空が見えるところに行きたいですねぇ。。。
(その前に今の私は左目の視力が頭の後遺症で
安定しないのでちょと難しいかな(苦笑))
さてさて
本日は「ニコンFM」のカメラ修理を行っています。
ニコマートFT系を前身とするニコンの中級機で
電子制御シャッター機のFEとは兄弟関係となる
機械制御シャッター機です。
堅牢さに定評のあるニコンの機械制御機ということもあって
現在でも非常に人気の高いモデルです。
当店ではどちらかというとFMよりFEの修理整備依頼が多いので
FMは久しぶりですね。
あくまでもシャッターの開閉タイミングを制御する部分が
電子制御なのか機械制御なのかという違いだけで
機械的に動作する部分はFMもFEも共通部分は非常に多いです。
(意外とミラ-ボックスリンク部分の部品に互換性がなくて
過去に苦労した経験がございますが。。。)
ただ露出計周りはFMとFEでは全く考え方が異なり
FMの露出計はLED表示で「+・〇・ー」を表示するもので
FEは二指針を持つアナログな追伸式です。
絞り優先AEを搭載するFEとしてはこの形態がベストなのだとは思いますが
FMも追針式にしてくれたほうが使いやすかったかもなぁ。。。とは思います。
おまけにこのLED式露出計、それほど壊れるものではないですが
制御部分が壊れると正直なところ修理不可能です。
普通に使っていて壊れることは少ないとは思いますが
分解時にうっかりショートさせてしまったりすると簡単に壊れます。
電子制御機もそうですがこのFMの場合も
分解時に静電気等によるショートに非常に気を遣うカメラです。
冬場は特に注意ですね。
お預かりしているFMは一応一通り動作しています。
ただし長い間使われずに眠っていたようで
モルトは当然全滅でファインダー内にもカビやモルト屑が結構見られます。
(プリズムにも接眼レンズにも)
シャッター羽根の汚れのせいだと思われますが
高速シャッターの精度もあまりよろしくなく少々不安定です。
先程の話の通りで実は一番気になるのは
露出計なのですがこちらは大丈夫そうです。
若干の値のずれがあるのですが調整で問題ない状態になりそうです。
まだ上カバーを外しただけの状態で
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
電気基板は露出計関連のものが巻き戻し部にあるだけで
やはりFEに比べると非常にシンプルです。
ではFMのほうがFEより分解作業が楽かと聞かれると
いやいや。。。そんなことはありません。。。
個人的好みもあるかもしれませんが
私はFEを分解するほうが気が楽です。
FMはSS表示部に連動糸がある関係上
その辺りの処理が非常に手間なのです。。。
何にしろ慎重に素早く取り掛かり
しっかり整備して素早く組み立てます。
(あまり長い間バラバラにしていると経験上ロクなことがないので(苦笑))
言い方を変えるといったん取りかかったら
なるべく集中して一気に仮組みまでは
終わらせることが大事だと思います。
(もちろん1日で終わらない作業等は仕方ないですが。。。)
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。