日別アーカイブ: 2021年1月17日

ヤシカエレクトロ35GXのカメラ修理

今日は「おむすびの日」だそうですよ。
お店で食べるお昼ご飯にコンビニで買った
おむすびを毎日のように食べていますが
やっぱり熱くって握るのも大変な
炊き立てご飯の熱々おむすびが美味しいですよねぇ
それだったらシンプルに塩むすびでいいかな
具が入るにしても梅とかおかかとか
単純なものでいいような気がします。
ところで今日は「おむすびの日」なのですが
6月18日には「おにぎりの日」もあるのですよね
おむすび、おにぎり。。。
個人的にはおむすびのほうがしっくりきますが
ほら「おむすびころりん」ですし。。。(笑)
でも私の大好きな「おにぎりせんべい」はおにぎりだなぁ
おむすびとおにぎりの違いは諸説入り乱れていて
地域的なものと言われたり、形(おむすびは三角で俵型は含まない)の
違いと言われたりとか
山に宿った「むすびのかみ」という神様の力を授かるために
ご飯を山型の三角形に握って食べていたのが「おむすび」の語源だとか
たくさんありすぎてよくわからないのです。
「おにぎり」と「おむすび」は
どちらも「握り飯」の丁寧語であるようです。
2013年の調査によると日本全国で「おにぎり」と呼ぶ人が89%
「おむすび」が10%で
現在では多くの人が「おにぎり」と呼ぶ傾向にあるのだそうです。
うーん、なおさら「おむすび」で呼びたくなってきました(笑)

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GX」のカメラ修理を行っています。
今年もエレクトロ系の修理は多い傾向です。
実はこの2台後にもエレクトロ35GSが控えています。
個人的には「ヤシカ」と聞くと
やはり一番にエレクトロ系が頭に浮かびます。
二眼レフ(ヤシカフレックス)やヤシカ35等も
割と修理を行っているのですが
それにしてもエレクトロ系の修理依頼が圧倒的に多いのです。
確かに電子制御シャッター機で修理を行っているところが
少ないため。。。という理由もあるとは思いますが
エレクトロはその自慢の大口径レンズの写りが
やはり非常に評判が良いのですね。
加えて実際にシリーズを通してそれもヒットしたモデルで
現存数が多いというのも理由の一つかと思います。
ただ、水銀電池を使用するモデルは
電池室が腐食してしまっている個体が非常に多く
なかなかそのままでは使えないことも多いかと思います。
今回お預かりしている「GX」はエレクトロシリーズ最終モデルです。
発売は1975年です。初代発売から9年が経過し
外装こそ非常にコンパクトになり時代の流れを感じますが
大口径レンズに絞り優先オートのレンジファインダー機という
基本構成は全く変わることがありません
シャッターも改良が重ねられているとはいえ
基本的な構造は初代のコパルエレクと考え方は共通です。
時期によって場所が異なるとはいえ
レリーズ部にゴムブッシュが使われていて
そこが劣化するとオートがコントロールできなくなるのも
シリーズを通して一緒です(苦笑)

お預かりしている「GX」はうっかり落としてしまったとのことで
それ以来、巻き上げた瞬間に
そのままシャッターが切れてしまうとのことです。
拝見してみるとレリーズボタンが引っ込んだままで
常にレリーズが押されている状態です。
このためチャージが完了した瞬間に即切れてしまうようです。
レリーズ軸がどこかに干渉して食い込んでしまい戻ってこないようです。
レンズボードを外して組みなおしてやればなんとかなりそうです。

 

先程「シリーズを通してレリーズ部に
ゴムブッシュが使われいて。。。」という話をチラっと
書きましたが
この個体もそのゴムブッシュが経年劣化でほぼ消失しており
レリーズの戻りタイミングがおかしいことになっています。
落とした拍子に食い込んだのはこれも原因の一つかと思われます。
それだけではなくここのゴムブッシュが効いていないと
オートの制御が非常に不安定になってしまいます。
もちろん新しいブッシュを製作し交換を行います。
それ以外にも各接点やシャッター羽根駆動部等
エレクトロならではのトラブルが起きるポイントが何か所かあるので
そこを重点的に一通りの整備を行います。
仮組して動きを確認すると非常に安定しているので
今回もうまく仕上げることができそうです。
安心しているととんでもない罠があるのも
この類のカメラによくあることなので
この後も慎重に組み上げてに入念にテストを行います。

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