日別アーカイブ: 2021年1月30日

ニコンF2フォトミックSのカメラ修理

今日は「3分間電話の日」だそうです。
1970(昭和45)年のこの日に
日本電信電話公社の市内電話の料金が3分間10円になったのだそうです。
私の生まれた翌年ですねぇ
それまで1通話10円で時間は無制限だったのだそうです。
長電話防止のために3分間10円に決められたのだそうです。
今や3分10円って言われてもぱっと公衆電話の料金だって
イメージがわく人は私と同じように
それなりにおじさんおばさんですよねぇ(笑
公衆電話なんてさすがに私も長らく使った覚えがないですし。。。
ちなみに携帯電話を私が使い始めたのは25歳くらいの頃で
おそらく比較的早い方じゃなかったかと思います。
仕事でも使えるし。。。
何人かで買えば少し安くなるからということで
職場の同僚何人かで買ったのです。本体2万円でノキアの電話でした。
さすがに本体が別体のバカでかいものではなく
普通のストレートタイプでしたがさすがに少し大きかったかな
今の店の電話の子機くらいでもう少し分厚かったかな。。。
番号はもちろんその時代だから030で始まります。
ただ、さすがに通話代金は高かった。。。(笑)
会社からはポケベルが渡されてて呼び出したら
公衆電話でかけて来い(自腹、当時は普通)という
スタンスでしたが
アシスタントの子もポケベル呼び出すより
携帯にかけたほうが早いから
会社から直接個人の携帯にかけるようになって
営業所の電話代が急上昇したらしく
翌月になぜか携帯を持っている営業全員が怒られるという。。。理不尽(苦笑)
話が逸れました、、、逸れたついでに
明日でPHSサービスが終了しますね。25年間だったそうです。
PHSも昔は結構使いましたねぇ。。。2台持ちしてたし。。。
時代は回りますなぁ。。。

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミックS」のカメラ修理を行っています。
F一桁機では当然ですがファインダー交換式カメラで
装着されたファインダーにより本体は同じでも
「アイレベル」とか「フォトミック」、「フォトミックS」等々
モデル名も変わります。
フォトミックSはその名の通り「フォトミックSファインダー(DP-2)」を
装着したニコンF2です。
フォトミックファインダーはいわゆる露出計を内蔵したファインダーで
「S」は指針式ではなくLED式の露出計を内蔵します。
LED制御部分が壊れている場合は修理不可能なことも多いファインダーです。
おそらく今回は大丈夫かとは思いますが。。。
フォトミックファインダーは「F」の時代のものに比べると
電池室をボディ側に移設したことで少しは小さくはなりましたが
F2の時代でもやはりアイレベル(露出計レス)ファインダーに比べると
少々頭でっかちなスタイルになってしまいます。
でもまとまりはFの時代のフォトミックとは段違いによく
その武骨さに逆に魅力を感じるほどです。
私も最近はアイレベルよりフォトミックのほうが魅力的に映ります。
露出計内蔵はもちろん便利ですが
フォトミックファインダーだとSS・絞りが
ファインダー内に表示されるのですよね。これが良いのですよねぇ
それもAi対応のものよりもカニ爪連動のフォトミックのほうが
絞り値表示は見えやすいです。
個人的な好みでいうとLED式のS系よりは
メンテやデザイン的にも指針式の無印がお勧めではあります。。。

お預かりしているフォトミックSは露出計に電源が全く入りません
でもこれはファインダー側の問題ではなく
ボディ側の電池室マイナス端子の支持部が破損しているためです。
F2では定番のトラブルですね。
さらに高速シャッター1/2000,1/1000,1/500は全く開かず
低速側はガバナの粘りも見られます。
あまり保存状態が良くなかったようで
外装も内部も汚れまくっています(苦笑)
ある意味、整備・清掃のし甲斐のある状態です。
ファインダースクリーンのコンデンサレンズも
ファインダー側のプリズムや接眼レンズもカビだらけです。
でもプリズムに目立った腐食はありません。

レンズは当店のテストレンズです。
まだ現状確認を行っただけですが
とりあえず露出計自体は精度はともかく生きてはいるようです。
外装の汚れも酷いですが塗装剥がれも結構あり
かなり使い込んでいる個体かと思われます。
塗装剥がれやキズはどうにもなりませんし
見方によっては渋いと思える部分ではありますが
汚れはできる限り取り除いていきます。
その前に各部正常に動くように
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
うーん、やっぱりこの武骨で迫力のある
F2フォトミックの姿はカッコ良いですね。
見た目は武骨ですが巻上のフィールや使い心地は
何とも上品でカチッとしているのですよね。
その辺りはさすがニコンの最高級機といったところです。

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