日別アーカイブ: 2021年7月19日

マミヤ35クラウンのカメラ修理

今日は「やまなし桃の日」だそうですよ
もうすっかり桃のシーズンですよねぇ
山梨県は桃の生産量が日本一で
全国の桃の生産量の約33%を占めています
こちら(都内)のスーパーとかで
売られている桃のほとんどは山梨産ですね
ちなみに生産量の2位は福島、3位は長野と続きます。
私の生まれ育った広島に住んでいると
「桃」は岡山産のイメージが強いのですが
こちらだとさすがに見かけません。
やわらかくてとにかくジューシーな白桃も
適度な硬さと歯ごたえがある黄桃も
どちらも美味しいですよねぇ
白桃は熟してしまうとグズグズになりがちですが
あのグズグズになった頃がまた美味いのですよねぇ
軽く冷やして手早くいただくのが
この季節にぴったりですね。
あぁ、ついこの前も買って食べたばかりなのに
こりゃ今夜もスーパーで買って帰りそうです(笑
甘くない少し酸味の強い白ワインと合わせると
これがまた美味さ倍増ですよねぇ
あぁ、こりゃ白ワインも買って帰るな…(笑

さてさて

本日は「マミヤ35クラウン」のカメラ修理を行っています。
マミヤ35シリーズは1949年発売の「Ⅰ」から始まり
1950年代のまさにレンジファインダー搭載レンズシャッター機の
全盛期にたくさんのモデルが出ています。
「Ⅲ」までは単にローマ数字のモデル名でしたが
その後、「S」、「S2」、それから
今回の「クラウン」、「エルカ」、「メトラ」…と
モデル名にニックネームが付いていきます。
ただし…このモデル名、ボディに刻印されていないのです…
ボディに刻印されているのは基本的に「Mamiya」の名のみです。
この時代にはありがちな話ですが
モデルの判別は相当詳しい方か
何か資料を見ながらでないと困難かと思われます。
私は修理屋なのでこの時代に多いレンズシャッター機ということであれば
モデルが何であろうと作業自体にはあまり関係ないのですが
モデル名が正確にわかっていないと困る
中古カメラ屋さんとか大変だな…と
このマミヤ35やキヤノンのバルナックタイプを見るたびに思います。
今回の「クラウン」は1958年発売のカメラで
シャッターユニットは当時最高級のセイコーシャMXLで
最高速は1/500です。
レンズはセコールF.C 4.8cmF1.9の大口径タイプです。
レトロな外観が何とも魅力的なカメラです。

お預かりしている「クラウン」は
まずシャッター羽根が全く開きません。
巻上げてレリーズボタンを押すと
小さく「チッ」という作動音はするのですが
実際には羽根はピクリとも動きません。
レンズシャッターお決まりの羽根固着かと思われます。
それはいつものことなのでまぁ良いのですが
今回の「クラウン」は
ピントリングがガッチリ固着していて
ビクとも動きません…
こちらのほうがかなり厄介なことになりそうです。
もちろん無理に力任せで回そうとするのは厳禁なので
ヘリコイド部が露出するところまでバラシて
気長に少しずつ処置していくしかないと思います。
先日、ミノルタオートコードでも同じような修理がありましたが
これ、手間も時間もかかるのです…

外観はなかなかキレイな状態です。
レンズ・ファインダーにはやはりカビ・クモリがあり
こちらももちろんできる限り清掃していきます。
まだ現状をチェックしただけの状態で
これから本格的に分解整備を行っていきます。
シャッターユニットはどちらにしろ
降ろして整備しますが
まずはヘリコイド部の固着解消から取り掛かりたいと思います。

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