今日は「天ぷらの日」だそうですよ。
「大暑」となることが多い7月23日と
(今年の大暑は昨日22日でした)
毎月23日は「天ぷらの日」なのです。
揚げたてサックサクの天ぷらって
本当に美味しいですよねぇ
最近はたまにスーパーで買うような
冷えたしなしなの天ぷらしか口にしていませんが(苦笑)
たまには目の前で揚げてくれてそのまま出してくれる
天ぷら屋さんに行ってみたいものです。
ちゃんとしたところだとお寿司とかと同じで
高級料理ですものねぇ…
太白油で揚げたゴマの香りはないけれど
素材の味を邪魔しない軽い衣がいいのですよねぇ
お酒もめちゃくちゃ進みますよねぇ
あぁ、天ぷら屋さん行きたいなぁ
まずは早くこのコロナ禍がなくなればいいのですが…
土用の丑の日(7月20日頃)、焼き肉の日(8月29日)と一緒に
に食べ物の「夏バテ防止の三大記念日」とも言われているのだそうです。
そうですよね!まずはしっかり食べられないと
酷暑は乗り切れません!
さてさて
本日は「ニューキヤノネットQL17」のカメラ修理を行います。
1969年発売のカメラです。
それまでのキヤノネットとはボディを一新し
一気に小型化が図られたカメラです。
見た目には大幅に変わりましたが
機能的にはほぼこれまで通りで
シャッタスピード優先オートえを搭載し
露出計は使えないもののマニュアル露出も可能です。
ただしシャッタスピードは最高速1/500は変わりませんが
スローは1/8までとなりました。
バルブは変わらず装備されています。
レンズはこれまでの45mmから40mmF1.7に変更されました
最終機種となる後継の「G-Ⅲ」も
このニューキャノネットからのマイナーチェンジ版なので
この時のモデルチェンジがキヤノネットとしては
最後のフルモデルチェンジとなったわけです。
やはり小さく軽いのは正義ではありますが
大柄なそれまでのキヤノネットも整備性では
かなり余裕があったのですが
さすがにこれだけ小型化されると
中身は結構ぎっちり詰まっています。
修理する立場としては少し難易度が上がりました(苦笑)
お預かりしている「ニューキヤノネット」は
シャッターがチャージ状態で固まっていて
レリズボタンを押してもうんともすんとも言いません
チャージ状態なのでもちろん巻上もできません。
羽根ががっちり固着してしまっているのかなぁ…と
しばらく眺めていたのですが
ふと気が付いたのがセルフタイマーがセットされた位置になっています。
「あぁ…これかぁ」と思い
応急処置でセルフタイマーを強制的に解除すると
シャッター羽根に粘りはあるものの
何とかシャッターを切ることができました。
それでもセルフはかなり動きが悪くなっていて
再びセットするとやはり全く動かないので
しっかり洗浄して注油してやる必要があるようです。
スローガバナーも同様ですね
シャッター羽根はそんな感じでまだ良いのですが
絞り羽根は完全に固着してしまっています。
オートでは動かなくても
マニュアルでは動くことがパターン的に多いのですが
今回はマニュアルでも最少絞り(F16)から全く動きません。
絞り開放でチェックできないので
レンズの状態が詳しく見られないのですが
ニューキヤノネット系は前玉に経年変化による
曇りが発生しているものが多く
経年変化による変質なので清掃では何も改善できません。
酷いものになると
透かして見なくても明らかに白濁しているという状態に
なっているものもあります。
そうなると残念ながら修理不可能です。
今回はもしクモリがあったとしても
透かしてみないとwからないほどでしょうから
それほど大きな問題にはならないと予想されます。
カビ・汚れに対してはできる限りの清掃で対処いたします。
お預かり時に電池室には
当時の水銀電池がそのまま入っていました
液漏れはなかったもののガス等による
腐食を心配したのですが
とりあえずは断線まではしていないようです。
もちろん分解時にその辺りもチェックを行い
必要であれば配線交換等も行っていきます。
まだ現状チェックを行っただけの状態です。
これから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
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