今日はいまひとつピンとくる記念日がないので
過去の出来事を少し調べていたところ…
10年前の2011年7月24日に
岩手・宮城・福島を除く日本全国で
地上波アナログテレビ放送が放送終了していますねぇ
もう10年前かぁ…
私、その頃あまり生活に余裕がなくて
(今もありませんが…(苦笑))
とりあえず既存のブラウン管テレビに
数千円の地デジチューナー付けて
とりあえずしのいだのですよねぇ…
ついこの間のような気もします。
あれから10年経って地上波のテレビは本当に見なくなりました。
寝る前に少しだけ点けてるのと
(映しているだけでほとんど見ていない)
朝、家を出る前に10数分くらい点けているだけかなぁ
実質なくてもほとんど困らないのかも…
でもカープの試合だけはオンデマンド配信で
しっかり見ていますからそっちのほうが重要ですね(笑
そっか…アナログ放送がなくなったから
もう「砂の嵐」とかを深夜に見かけることもなくなったんだ
やっぱり時代の流れを感じますよねぇ…
さてさて
今日は「オリンパスペンFV」のカメラ修理を行っています。
ペンFシリーズは特殊モデルとかを除くと
最初のベーシックな「ペンF」
露出計内蔵になってセルフタイマーが付き
1回巻上になった「ペンFT」
「ペンFT」から露出計を省略した「ペンFV」の
3機種が存在します。
その中で比較的見かけるのが少ないのが「ペンFV」かと思います。
確かにその当時であれば
ほぼ同じ仕様であれば露出計内蔵の「ペンFT」が売れますよね
でもその当時でも余計なものが付いていると
トラブルの元となるしカメラ本体はシンプルなほうがよく
露出計は外部単体でよい…と考える層はそれなりに存在し
そうしたニーズに応えるために
露出計レスのモデルが他機種でも多く存在していました。
同じくらいの時代だとペンタックスSLとか
キヤンンFPとかがそうですね。
確かに昔の「テレビデオ」と一緒で
ビデオが壊れて修理に出すと
テレビも見られなくなる!というのと
同じリスクを避けるための考えですよね
私もテレビデオのビデオが壊れて修理に出すのもおっくうで
結局テレビデオのビデオは壊れたままで
単独のビデオデッキ買ってきましたもの…(笑
今となっては当時のある意味、アバウトで劣化の心配のある
露出計内蔵カメラよりも
余計なトラブルの心配の少ない露出計レスのカメラといった
考え方もありだとは思います。
お預かりしている「ペンFV」は
シャッターが切れない状態で当店にやってきました
どうやら定番のミラー駆動部のトラブルのようで
ミラーアップ~ダウンへの連携途中で
固まってしまうようです。
もうひとつの定番でもある
SS制御のガバナの粘りも少しあるようです。
付属しているズイコーオートS 38mmF1.8レンズは
絞り羽根に粘りが見られレンズ内にカビも見受けられます。
さらに保護フィルターが付いているのですが
落下かなにかで枠が変形しており
取り外すことができません。
フィルターのガラスにも一部割れが見られます。
このフィルターはもう救えないので
枠は破壊してまずはフィルターを外します。
レンズ側のフィルター取り付けネジに
あまり影響がなければ良いのですが…
まずは底部からミラー駆動部の連携部の動きを確認しておきます。
単純に動きが悪いだけなのかどうなのかをチェックしておきます。
そうしておくことによりこれからミラーボックスを外した後に
確認すべきことが変わってくるからです。
特に部品の変形とかのトラブルはなさそうです。
やはり単純にミラー駆動部の動きが汚れ等で悪いようですね。
それではこれから本格的に分解整備に取り掛かります。
まずはボディ側からです。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。