今日はなかなかから見易い記念日がないのですが…
あ、昨年もこれやったかな…「デーツの日」ですね。
「デーツ」とはナツメヤシの実を完熟させたドライフルーツのことで
なんでこれを取り上げるかというと
この記念日を制定したのが広島ではお馴染みの
お好みソースなど様々なソースや調味料などを開発・製造・販売する
オタフクソース株式会社だからなのですね(笑
「デーツ」をお好みソースの甘みとコクを出す
原材料としても使うのですね。
ちなみにヨーロッパでは
クリスマスのお菓子の材料に使われるのだそうです。
あぁ~お好み焼き…食べたいですよねぇ
こっち(東京)でも高田馬場あたりに
お好み焼きのお店はいろいろあるのですが
やはり地元に帰って食べたいですよねぇ…
でも年丸年始には墓参りを兼ねて呉に行ってくるので
お好み焼きも飽きるほど食べてきます!!!
あ、HPトップページでは昨日からお知らせしていますが
12/28(火)~1/4(火)は年末年始休業といたします。
もううかうかしていると年末ですね…
さてさて
本日は「コニカオートレフレックスT3」の
カメラ修理を行っています。
1973年発売のカメラです。
コニカARマウントレンズの一眼レフは
1965年発売の35mm判ハーフ/フル切替器の
オートレックスに始まり
その当時から指針挟み込み式のSS優先AEを搭載します。
オートレックスからFTAを経て
今回の「T3」となりさらに小型化されたAcom-1へと
繋がっていく系譜ですね。
指針挟み込み式SS優先オートはその構造上
シャッターレリーズが深くなるのが特徴なことと同時に
デメリットとも言われるのですが
「T3」ではそのレリーズストロークも改善されています。
…とはいえ…やはりレリーズストロークは長めではありますが…
このレベルなら好みの問題かな…といえるとは思います。
(個人的な主観では気にならないレベルです)
シャッターはオートレックス時代から引き続き
コパル製金属羽根縦走りシャッターです。
他のカメラでもお馴染みですが
非常に安定した動作を誇る堅牢性の高いシャッターユニットです。
お預かりしている「T3」はホットシューを装備したタイプで
いわゆる後期型かと思われます。
電池室でかなり激しい電池液漏れがあったと見られ
電池室を中心にあらゆる部分に腐食が広がっています。
液漏れ自体は電池室で留まりますが
その際に腐食ガスがかなり発生するのでそれが
あらゆる部分に広がっていったものと思われます。
配線はもちろん全滅でシャッターユニットまで
腐食が広がっていてあらゆる部分に緑青が付着してる状態です。
露出計はもちろん不動の状態で
さらにシャッターユニットにまで広がった腐食の影響で
シャッタースピードも非常に不安定な状態です。
とにもかくにもできる限り清掃して
シャッターユニット・露出計周りの接点・SW類の
緑青・錆落としを行った上で
駆動部分には注油を行っていきます。
配線はもちろん全て交換です。
装着されているレンズはヘキサノンAR50mmF1.7ですが
こちらもカビが酷くできる限りの清掃を行っています。
カビは全て除去できましたが
コーティング腐食劣化が発生しており後玉表面には
腐食跡が多少残ってしまいました。
実際の撮影にはそれほど影響のないレベルかとは思います。
露出計もそうですが
シャッターの動きがなかなか安定せず
かなり苦労して調整を繰り返しました。
現在は精度も含めて全く問題ない動きになっています。
すでに完成してから少し時間を経過している状態で
これから最終チェックを行い
問題なければ完成となります。
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