今日は「風呂の日」だそうですよ。
「ふ(2)ろ(6)」(風呂)と読む語呂合わせですね。
実は毎月26日も「風呂の日」だったりします。
家風呂もいいですけど
でっかい湯船にゆっくり浸かる銭湯や温泉のお風呂は
本当にいいものですよねぇ…
私、実家に風呂がなかったから
銭湯通いが普通の日常で
そこで近所の友達と会ったり
怖いお兄さんに絡まれたりとか
いろいろあったなぁ(苦笑)
でも本当に湯船につかる文化は日本人で良かったと
心から思います!
でもそれも実はここ2年ほどロクに湯船に浸かっていないのですよねぇ
それより以前はこの季節なんて2日に1回は
仕事の帰りに銭湯行っていたのですが…
それも2年間の脳梗塞が原因で
右半身温痛覚麻痺になってしまったためです。
湯船に浸かっても左半身は普通にお湯の温度を感じられて
気持ちよいのですが
右半身はお湯も何も入っていない湯船に
ただ腰かけているだけの感覚だけなのですね…
これがちょっと何とも気持ち悪くって
一度、試して以来、全く行ってないのです…
それ試したのが1年半前だから
今は少しは改善してるかもしれませんが…
いや、あまり変わってないかな…(苦笑)
さてさて
本日は「キヤノンデミS」のカメラ修理を行っています。
「デミ」はキヤノンのハーフカメラの一連のシリーズ名で
「デミS」は最初に発売された「デミ」の
上位機種になるカメラです。
レンズはF1.7の大口径レンズになり
マニュアル露出とはいえ
プログラムシャッターで絞りとSSの組み合わせは固定されていた
デミとはことなり「デミS」では
SSと絞りの組み合わせが自由に変えられるようになりました。
(通常のマニュアル露出ですね)
ただし、追伸式の露出計との連動やプログラムシャッター的に
使うことを考慮しているのか
SSの設定を変えると絞りも連動して変化し
基本的にLV値は変わらないような動きになります。
絞りリングを操作すると絞りのみが変化するので
それで組み合わせを変えることになります。
マニュアルで普通に設定することに慣れている方からすると
少し戸惑うかもしれません…(すぐに慣れますが…)
ところで、何と言ってもデミシリーズの良いところは
ハーフカメラなのにちゃんと巻上レバーで
(ハーフカメラの巻上はダイヤルのものが多い)
その巻上フィールが何ともスムーズで
ぬめらっとした感じで(笑)気持ち良いのです!
これだけの理由でハーフだったらデミ!と思ってしまいます。
この利点は通常のデミもデミS、デミEE17も共通です。
お預かりしているデミSはまず露出計がほぼ動きません
「ほぼ」というのは、かなり強い光(LV15あたり)の光を当てると
ほんの少し反応するのです。
これはほぼ間違いなくセレンがダメなのでしょう…
デミ系も元気なセレンが既になかなか見つけられなくなっているので
ちょっと大変なことになりそうです。
で、そのセレンで起動する指針に合わせる追伸指針も
SS・絞りを動かしてもほとんど反応せず
左端に引っ込んだままです。
これはおそらく汚れ等で動けなくなっているものと思われます。
レンズ・ファインダーの状態は比較的良く
特にファインダーはデミ特有のクモリがあると
それは清掃では除去不可能なパターンですので
そこに不具合がないのは幸いです。
ボディの構造も通常のデミがベースとなっています。
ただ外装は無印デミのような完全モナカ構造ではありません。
セレンは残念ながらやはりほとんど起電しない状態のようです。
今回はたまたまそこそこ起電する中古のセレンが
入手できたので交換で対処します。
そのうちこういう交換はできなくなるのでしょうね
まずはセレン交換は後回しにして
シャッターユニット整備、レンズ清掃、ピント調整
巻上機構整備等々、基本的な部分の整備を先に行っていきます。
F1.7大口径レンズ搭載ながらなかなかコンパクトに仕上がっていて
どこにでも気軽に持ち歩けるのが魅力ですね。
そしてデミならではの使い心地の良さがまた最高です。
ご依頼者様にもぜひ調子のよいデミの使い心地の良さを
楽しんでいただきたいと思います。
↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。