日別アーカイブ: 2022年2月12日

オリンパスOM-1Nのカメラ修理

今日は「ボン・カレー、レトルトカレーの日」だそうですよ
1968年(昭和43年)のこの日に日本初のレトルト食品である
「ボンカレー」が発売されたことが由来となっています。
日本初だけではなくて
市販のレトルト食品としては「世界初」なのだそうです。
今ではスーパーに行くと色んな種類のレトルトカレーがあって
どれも本当に美味しいのですがそれらの「元祖」になるわけですね
ボンカレーの「ボン」はフランス語の形容詞「bon」
(よい、おいしいの意味)に由来するのだそうです。
一人暮らしの独身男性でも温めるだけで簡単に食べられることから
「独身男性のカレー」という意味で「
チョンガーカレー」という案もあったそうです。
いや~「チョンガーカレー」にしなくて良かったですねぇ
もしそうなってたら間違いなく途中で改名されていますものね(笑
私はボンカレー発売の1年後の生まれのじじいなので
ボンカレーと言えばパッケージや看板でお馴染みの松山容子さんや
笑福亭仁鶴が「子連れ狼」に扮したCMで
「3分間待つのだぞ」というセリフに「じっと我慢の子であった」の
ナレーションのイメージが強いかなぁ(笑
こんなこと書いているとレトルトのカレー食べたくなってきたなぁ…
今夜はカレーにしようかな…

さてさて

今日は「オリンパスOM-1N」のカメラ修理を行っています。
1979年発売のOM-1のマイナーチェンジモデルです。
機能的にはフラッシュ関連が若干変更された程度で
大きな変更はありません。
内部も基本的な構造はそれほどの変化はないのですが
部品はかなり変更されています。
メーターのアース回路やメーター、プリズムを載せる台座の
構造も変更されています。
そしてこれはOM-1後期の一部から変更されていますが
ON/OFFスイッチの構造も大きく変更されています。
それでも1972年発売のOM-1から基本的に変わらないのは
それほど最初の設計が優れていたからでしょうね

お預かりしているOM-1Nは
まず高速シャッター1/1000、1/500が全く開きません。
1/250でようやく開きますが明らかに先幕が遅く
1/250でも先幕に後幕が追い付いてしまいそうです。
先幕の幕軸が汚れ等で動作不良を起こしているためだと思われます。
加えて露出計が電池を入れても全く動きません。
OM-1でこういう場合はまず電池室の配線不良を疑うのですが
テスターであたっても電池室から上部SW部まで
バッチリ電圧はかかっています…
まさかメーター本体か???とメーターに直接電圧をかけてみると
指針はビンビンに振れます。
。。。ということは。。。SW部不良のようですね
OM-1の頃のSW部も接触不良が比較的起きやすいのですが
「1N」の新しく変更されたSWはそれにも増して
接触不良が多いような気がします。
さらにこのSW下手に扱うと樹脂部の爪が折れやすく
上カバーを開けて閉める際にラフに扱うと
結構な確率で破損します。
ここに関しては以前の方がシンプルでよかったかな…(苦笑)

露出計不動はSW部の接触不良だけでなく
メーター側に結構強力な「吸い込み」もあったようです。
(メーター指針が両端どちらかの端子にくっついてしまい
動けなくなる症状)
ある程度、露出計トラブルの原因と対処法の筋道がついたので
これからさらに分解を進めて先にシャッター周り
巻上周りの整備を行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。